急ぎたい気持ちを抑え、少しずつ慣れさせていったほうが良い場合もあります。, しかし、免疫調整機能が期待できるコルディは腫瘍の増大抑制、再発防止に役立つ可能性があると考えています。, ご愛犬がメラノーマを患ってしまったとき、手術や放射線治療、抗癌剤治療を受ける・受けないにかかわらず免疫対策をすることはとても大切です。, メラノーマはがんの中でも悪性度の非常に高いがんです。どのような種類のがんも完治は困難ですが、メラノーマは特に難しいがんと考えられています。, メラノーマの治療では標準的な西洋治療が施されますが、あまり良い成績が得られていないのが現状です。大きな手術を受けたにも関わらず再発や肺転移が見つかる犬は少なくありません。, 西洋的な治療では、がん細胞を切除したり、強い毒で殺し酢など徹底的に叩き潰そうという考えが根底にあります。これらの治療で腫瘍の大きさは小さくなるかもしれませんが、犬の全身状態やがんを作った原因を軽視しがちです。「木を見て森を見ず」にならないように、治療を優先したばかりに取り返しのつかないダメージを与えてしまわないように気を付けてください。, 本来飼い主様が目指したいことは治療を受ける事ではなく、ご愛犬のQOLを維持して飼い主様との楽しい時間を増やすことではないでしょうか。これから行おうとしている治療、いま受けている治療が飼い主様とご愛犬の本来望む結果を得られる治療なのか、冷静になってしっかり考える必要があります。, 顎や脚を失い、治療のために良かれと思った抗がん剤で体がボロボロになったご愛犬を見て、「やれることはやった」と満足できる飼い主様はほとんどいないはずです。, どうか「腫瘍は小さくなったけど、生命の灯火も小さくなってしまった。」という有りがちなパターンに嵌らないようお気をつけ下さい。, ご愛犬やご愛猫が病気になったとしても動物病院に丸投げせず、ご家族の皆様でどうすれば良い時間を過ごすことができるのかを考えてあげてください。, 飼い主様がご愛犬のためにできることはこのページで紹介した以外にもあります。自分自身でやれることがあるならやってみたいという飼い主様は、どうぞご相談ください。 刺激により腫瘍が大きくなってしまう可能性があります。, お湯でふやかしたり、半生タイプに変えるのもひとつの方法ですが、できれば人の食材に切り替えることも検討してください。, ドッグフードに含まれるさまざまな種類の化学物質もメラノーマの悪化に影響を与えているかもしれません。, それらはドッグフードが腐ったりカビが生えたり虫がわいては困るので、当然のように添加されます。, 人の食品には認められない化学物質が添加されているかもしれませんし、人の基準値を超えた高容量かもしれません。, 歯周病による炎症が慢性的な刺激になっているケースもあると思われます。 飼い主様の悲しい顔も、忠実な犬ほどストレスに感じます。 診療方針や得意な分野・先生の考え方など、 メリットだけでなくデメリットも熟慮して治療法を選択されることをお勧めいたします。, 根治手術は、簡単に言いますと完治を目指すための手術です。 そのためにも手術後のケアがとても大切になります。, 手術後に免疫力を早く回復させ、崩れてしまった免疫システムを整えていく事ができればメラノーマの再発・転移のリスクを大幅に抑えることができます。, 根治手術には次のようなデメリットもあるため、すべての飼い主様が根治手術を選択するわけではありません。, 姑息手術(こそくしゅじゅつ)とは、緩和手術とも呼ばれ、腫瘍の一部だけを切除する手術です。, がん細胞を取り残すことを前提とした手術ですので手術だけでは完治を望めません。目的は腫瘍が引き起こしている問題を一時的に解消することです。, 姑息という言葉にあまり良いイメージを持てない方が多いと思いますが、けしてそうではありません。, 姑息手術はQOLを改善させ、飼い主様とご愛犬がより良い時間を過ごすための前向きな手術です。, 抜歯も姑息手術のひとつと言えるでしょう。抜歯は口腔内メラノーマの進行をかなり遅らせるかもしれません。, メラノーマに対する抗癌剤治療(化学療法)ではカルボプラチンやシスプラチン等のプラチナ製剤と呼ばれる抗がん剤が使用されます。, カルボプラチンによる内科管理では、反応率は28%で、生存期間中央値は165日と言われています。(『小動物の腫瘍診療方針』より), よく「犬は抗癌剤の副作用がでにくいんだよ」などと言われる獣医さんがいますが、犬は人と違い言葉を発しないため「気持ち悪い」「だるい」「食欲がない」などの気持ちを伝えられません。, ですから、もしご愛犬が抗癌剤治療を受けてから元気食欲が低下した場合は副作用が出ているのではないか?疑ってあげてください。, 前述のとおりメラノーマは「がん幹細胞」の多いがん種です。がん幹細胞は抗がん剤に対して、強い抵抗性を示します。, 少々反応したとしても、たいていは抗がん剤の副作用がもたらす不利益(副作用)が上回ってしまう可能性は高いです。, 抗がん剤を使ったために、体調の良かった犬が数日後に他界したという連絡を受けたこともあります。, このような事態を避けるためにも、抗癌剤治療を提案された場合にはリスクは無いのか、副作用で体調悪化することはないのか、死期を早めてしまう事はないのかなどデメリットをしっかりと確認されることをお勧めします。, 貧血気味だったり低アルブミン、肝機能低下や腎機能低下があると、副作用が強く出やすいのでリスクは高まります。, 手術をしにくい部位にまでメラノーマが進行しているとき、放射線治療が提案されるかもしれません。, たとえば口腔メラノーマが目の付近まで広く浸潤していれば、十分なマージンを取った手術は不可能です。, とは言っても、放射線治療を受けるには毎回の全身麻酔が必要ですし、放射線治療でがん細胞を全滅させるのは困難なため根治治療とはなりません。, 犬は言葉を話せませんので実際のところは分かりにくいですがドライマウス(唾液が出にくくなる)が起きたり、味覚や嗅覚がおかしくなっているケースは少なくないと思われます。, ちなみに人の放射線治療は数十日かけて少しずつ照射します。それに対して犬はたった数回で強烈な放射線を照射しますので後遺障害が発生しやすいと思われます。, 上記のような積極的治療が行えない場合に使用される薬剤として、ステロイド・抗生物質が挙げられます。, ステロイドは抗炎症作用がありますので、メラノーマの炎症を抑えることで、腫瘍の縮小が期待できます。, また、食欲増進作用を期待して使用する場合もあります。 Copyright © 2020, Caloo All rights reserved. 免疫がうまく働かなくなるとメラノーマの発生・成長を抑えられなくなります。, 特に発生してから急成長している時はメラノーマが疑われるため獣医師に診てもらってください。, メラノーマは黒色の場合が多く悪性黒色腫と言われますが、メラノーマの約30%はメラニン欠乏性のため色が黒くならないメラノーマもあります。, 色が黒くならないメラノーマは「無色素性メラノーマ」や「乏色素性メラノーマ」と言われています。, 無色素性黒色腫は、メラニンを産生しないメラニン芽細胞が腫瘍化したもので、悪性黒色腫と比較して、悪性度が高く、予後不良といわれています。, メラノーマは外界と接する皮膚、特に口腔内や足先に発生するケースがほとんどで、内臓から発生することは稀です。, 一般にメラノーマは進行スピードが早いといわれますが、まさにその通りで「がん幹細胞」の多さがメラノーマの進行の早さに関わっていると考えられます。, がんの黒幕ともいえる幹細胞についてはがん幹細胞を抑えて、ペットの癌を克服するをご参照ください。, メラノーマを刺激しているとさらに成長が早まることがありますから、尖ったもので突いたり、強く触れないようにしてください。, 検査も刺激になることがありますから、過剰気味の検査は控えた方が宜しいかと思います。, もし肺への転移が見つかれば、一般的な治療だけで完治に持ち込むのは非常に困難です。 共存を狙って治療を組み立てていくことが重要になります。, 咳や息苦しさが見られることがありますが、これはメラノーマが肺転移した時に現れやすい症状で、やはり末期症状です。, 皮膚がん(メラノーマ・悪性黒色腫)は極めて進行が早く悪性度が高いため、癌が進行する前に見つけることはとても大切になってきます。, 自覚症状の乏しいメラノーマを体調の変化から見つけることは難しいですが、口腔内や足の裏は犬のメラノーマの好発部位(多く発生する部位)なので、ときどき口腔内や足裏をチェックすることで早期発見ができることもあります。, 普段からご愛犬とスキンシップを取って、口の中をみたり足の裏を確認し、なにか異常が認められた場合はできるだけ早く獣医師の診察を受けていただく事をお勧めいたします。, 多くのメラノーマは肉眼で見える場所に発生します。 (本来のステロイドの効果ではなく、副作用を利用した使用方法です), しかし、ステロイドは免疫抑制作用もありますので、長期使用することで免疫力が低下し、腫瘍細胞が暴れやすい環境を作り出してしまいます。, デメリット(免疫抑制による諸症状)がメリット(抗炎症作用)を上回っていないかどうか、ご体調の変化をしっかり見てあげることが重要です。, 抗生物質は、感染症予防として使用されます。 周辺の工事の音がうるさい時は、静かな部屋に入れてください。, また飼い主様のストレスが伝わってしまうこともあります。 定期的な血液検査で、肝臓・腎臓の数値の変移を見ていくことも重要です。, 多くの代替療法は犬への負担が軽いため、同時にいくつかの治療を併せることも可能です。, 手術前、手術後の再発防止、手術できない症例、肺転移症例でも多くの代替療法を行うことはできます。, 口腔内メラノーマや皮膚メラノーマは手術後の再発が多く、抗癌剤も効き難い癌ですが、代替療法で病状をコントロールしている例も報告いただいています。, がんの代替療法に強い広島県のかも動物病院(広島県)は、代替療法を巧みに組み合わせたメラノーマの治療報告を発表しました。, がんの増殖スピードを低下させ、体力をつけ、貧血やアルブミン値などを改善させることが目的です。, 弊社および一部の動物病院は、治療のベースとして栄養学的なアプローチを非常に重視しています。, がんの主たるエネルギー源は糖質です。 犬の口腔内(口の中)の悪性メラノーマは犬でよくみられる口腔内悪性腫瘍のひとつです。特に小型犬やレトリーバー種では口腔内の悪性腫瘍としてまず疑うべき腫瘍です。良性のことが多い皮膚メラノーマとは異なり、そのほとんどが高度に悪性です。 また、早期に転移を起こすので効果は限定的です。, どの治療にも相当なリスクが有ります。 普段は知ることのできない情報を掲載しています。. 清須インターチェンジから車で10分の水野動物病院は、良性腫瘍・悪性腫瘍(がん)の診療を得意としている。院長の水野累先生は、全国でも取得者が40数名しかいない獣医腫瘍科認定医Ⅰ種の資格を持つ、腫瘍治療のエキスパートだ。他の動物病院で「手術は不可能」「もう手遅れ」と診断されたケースであっても、手術可能であったり、新しい治療法を組み合わせることによって改善するケースもあるという。「悪性腫瘍であっても治るものはある」「治らない腫瘍であっても生活の質を上げることはできる」と話す水野先生に、最新の腫瘍治療や難治性腫瘍(口腔内悪性メラノーマ)についてお話しを伺った。(取材日 2017年7月4日). 再発のリスクを徹底的に防ぐために腫瘍を含めた周辺部位を可能な限り広範囲に切除します。, もちろん広く切除する(マージンをとる)にも限界はありますので、具体的には次のような手術となります。, そこまで広く切除する必要があるのかと思われるかもしれませんが、メラノーマの浸潤性の高さは半端ではありません。, ここまでしても少量のがん細胞を取り残されることがとても多く、そのため根治手術を受けたにもかかわらず再発しまうケースはけして少なくありません。, あくまで根治する手術ではなく、根治の可能性がある・根治を目指した手術ということです。, 生涯中にメラノーマが再発しない可能性もあります。 味付け方法や食材の温度の工夫で乗り越えられることもあります。, この食事療法はドッグフードの手軽さに比べると手間がかかりますが、基本的には難しくありません。どうか治療の一環だとお考え頂き、少々の時間を費やしてみてください。 手術後短期間で再発してしまう事も多く、また抗癌剤の反応も悪い癌ですが、免疫をしっかりと整えてあげることで長期生存できる可能性もあります。 検査会社はどの程度メラノーマが疑わしいかを報告してきます。, 血液検査をしてメラノーマの発見・検査はは困難ですが、全身状態を確認するために血液検査も行います。, 犬の口の中(口腔内)に発生する癌には口腔内メラノーマの他にも扁平上皮癌、線維肉腫などがあります。肥満細胞腫が皮膚に発生することもありますが、メラノーマは悪性黒色腫と言われることからも黒い色素沈着が特徴的です。, 特に小型犬やゴールデンレトリーバーなどは口腔内メラノーマの発生率が高いため、異状が認められた場合は次の針生検・病理検査を行います。, メラノーマが疑われる部位に針を刺し細胞をとって検査をすることを針生検(細胞診)と言います。, ただし、メラニン色素に乏しいメラノーマの場合には細胞診では診断が難しいケースもあります。, 肺転移の有無を調べるためにはレントゲン検査を行います。およそ1cmの腫瘍があればレントゲン写真に写し出されます。, CT検査ならばレントゲンでは見えないさらに小さな腫瘍を見つけられるかもしれません。, ただし写った影がメラノーマかどうかはわかりません。 Copyright © AIM ANIMAL HOSPITAL All rights reserved. 主な腫瘍治療は、「外科手術」「化学療法」「放射線療法」ですが、他にも「高濃度ビタミンC点滴」「自家がんワクチン(免疫療法)」など、複数の治療案があります。, 当院では治療の選択肢を複数提示しますが、治療法を決定する際には飼い主様のご希望を大切にしています。ですから、飼い主様が治療法を選ぶ参考となる情報、各治療法の効果や副作用のリスク、費用なども含めて説明をしています。最も効果が見込める治療であっても、費用面や副作用のリスクも考慮して、飼い主様が治療を断念されることもありますが、そういったご意見も尊重するようにしています。, まだ獣医師になって2年目ぐらいの頃、抗がん剤を教科書通りの分量で使用して亡くなってしまった子がいました。当時は、教科書がすべてだと思っていました。「腫瘍に詳しい先生であれば助けられたのに、自分は助けられなかった」ということが許せず、腫瘍の治療を学ぶことを決意しました。 清須市の水野動物病院は、良性腫瘍・悪性腫瘍(がん)の診療を得意としている。全国でも取得者が40数名しかいない獣医腫瘍科認定医Ⅰ種の資格を持つ院長の水野累先生に、最新の腫瘍治療や難治性腫瘍(口腔内悪性メラノーマ)についてお話しを伺った。 当院の患者さんには、他院でやれる治療はやり尽くした上で転院されてくる方が多くいます。「何とかしてほしい」と来院された飼い主様のためにも、様々な治療ができるように勉強を続けています。, 「愛犬の顔がいつもと違う」「頬が垂れている」は顔面神経麻痺の可能性も。鍼灸治療で元の顔に戻ります。, 犬アトピー性皮膚炎は長期の管理が必要になります。減感作療法により根治が見込める場合もあります。, 歩き方や座り方が変わったら膝関節疾患の疑いも。早めに相談することで治療の開始時期がわかります。, ドクターズインタビューは、 決して無駄にはなりません。, 少しでも手間を軽減して頂きたく、動物病院と協力して食材リストを作成いたしました。ぜひご一読ください。, もちろん路面が熱い時の散歩は厳禁です。 口腔内メラノーマの場合には、腫瘍からの出血が問題視される場合があります。, 出血が起きるということは、腫瘍が傷ついているということになりますが、お口の中は様々な雑菌で溢れかえっているため、雑菌による細菌感染が懸念されます。, この細菌感染を防ぐ目的で、抗生物質が処方される場合がありますが、腸内細菌のバランスも崩してしまうため、腸内環境の悪化から下痢が起きてしまったり、免疫力の低下も考えられます。, 抗生物質を使用する際は、腸内環境を崩さないよう乳酸菌やオリゴ糖などを摂取し、善玉菌を活性化させてあげることをお勧めします。, また、抗癌剤同様、ステロイドも抗生物質も肝臓や腎臓にも負担がかかります。 またメラノーマが見つかったとしても治療が難しい場合も少なくありません。, CT検査はレントゲンよりもはるかに被曝量が多く、全身麻酔による危険も伴いワンちゃんの負担もあります。 散歩の時だけ靴を履かせてみてはいかがでしょうか。, 口腔内にメラノーマがあるとき、カリカリのフードは避けたほうが無難です。 動物病院のドクターを独自に取材し、 下の写真はそうした口腔内メラノーマの肺転移を示すレントゲン写真です。下の写真で細い黄色丸の中をはじめ、白い塊状に見える転移巣が広範囲に多数みられています。, 下の写真が抗がん剤(カルボプラチン)の使用によって転移巣の縮小と消失がみられるのが下の写真です。転移巣が画像の上でほぼ消失しているのが分かります。このように肺転移を起こしたメラノーマが長期にコントロールできる例もあります。, 放射線療法は実施可能な施設が限られますが有用です。サイズの小さな腫瘤、切除不可能、もしくは取りきれず残存した口腔内メラノーマに対して放射線療法を行うことにより、長期の局所のコントロールができる場合があります。, ----------------------------------------------, 年中無休平日は朝8時から診療します※年末年始・お盆は診療時間が短縮になります。※水曜日、13時以降は手術・処置のため休診です。, 千葉県船橋市西船1-19-28 朝日ビル1階無料駐車場14台駐輪場9台併設病院前に6台と隣接する8台の駐車スペースがあります. >>>犬の口腔内メラノーマ とは?. 積極的な局所治療は、メラノーマの下層にある骨切除が必要となります。特に下顎に発生したメラノーマに対して下顎骨切除が行われたものでは再発率を大幅に下げることができます。, カルボプラチンやシスプラチン等のプラチナ製剤などの抗がん剤を用いた手術後の補助手的化学療法は転移性病変や取りきれなかったメラノーマに対して一定の寛解(かんかい、腫瘍が消えたり縮小したりすること)がみられることがあり、メラノーマの局所治療の一環として補助的に働くことが期待できます。 改善例も多数紹介しています。皆様の心の支え、希望の光となることができれば幸いです。, 獣医師より「メラノーマです」とか「悪性黒色腫で肺に転移しています」などと診断されるとお先真っ暗な気持ちになる方も少なくありません。, 犬がメラノーマと診断されると手術や抗がん剤、放射線などの治療を行うことが検討されます。, 性質の悪い癌であるため身体に大きな負担をかけて治療を受けたにも関わらず短期で再発してしまったり、或は治療効果が得られない事もしばしばです。, 予後を大幅に改善したりQOL(生活の質)を維持し元気食欲を回復させる事はできると考えています。, 実際に病院の治療の補助として免疫改善機能が期待できる成分を与えることでご愛犬の元気食欲が戻り、皆様の笑顔を取り戻し、楽しく過ごして頂けた例は数多くあります。皆様も是非参考になさってください。, 進行が速く、浸潤性が高く、手術後の再発やリンパ節転移、肺転移が起こりやすく、もっともタチの悪い癌の一種です。, 人では10万人に数人程度の発生頻度ですが、それに比べると犬にはかなり高率で発生します。, ではなぜ、犬のメラノーマの発症率は高いのでしょうか。発生原因からみていきましょう。, 肉球付近であれば足裏への刺激が強い散歩コース、真夏のアスファルトなど、路面から受ける刺激の影響が大きいと思われます。, 特に爪下(爪床)の周りや、皮膚と粘膜の境目の皮膚粘膜移行部から発生することもあり、これらの多くは悪性度が高いため注意が必要です。, 体内部の問題、すなわち免疫力の低下(免疫機能の乱れ)です。 全国のメラノーマの治療実績・手術件数を、dpcに基づく数値で検索できます。全国のdpc対象病院から、メラノーマの手術あり・なしの治療件数を調べられます。 余命宣告を受けてしまっていても、できることはあるはずです。一緒に考えていきましょう。, どこまで反応するかわかりませんが、少なくとも食欲がでて元気を取り戻せる可能性は十分あります。, 抗癌剤やステロイド剤、抗生剤などのお薬を使う場合は、肝臓の機能低下も心配です。 周辺部位に比べてメラノーマは濃い色をしていることが多いので発見の糸口としてください。, しばしばホクロやシミと見間違えることがありますので区別するために下記の特徴についてチェックしてみてください。, トリミングサロンで発見されることもあるかもしれません。早期発見を期待して経験豊富な獣医師やトリマーを選んでおくと良ろしいかと思います。, ここに記載した以外の犬でも口腔内メラノーマは発生しますので口腔内に悪性らしき腫瘍が認められた時には口腔内メラノーマを疑う必要がありますので、専門の獣医師の診察を受けることをお勧めします。, 口腔内に悪性らしき腫瘍が認められた時には皮膚メラノーマを疑う必要がありますので専門の獣医師の診察を受けることをお勧めします。, 疑わしい場合は腫瘍の全部もしくは一部を採取して検査に出します。 また、費用も非常に高額になることが多いです。, そのためCT検査を受ける事を勧められたら本当にメリットが大きいのか獣医師に確認されることをお勧めいたします。, しいてCT検査を受けるメリットを挙げますと、これから治療する意味があるかどうかを知ることができます。肺転移があるのに、顎の切断や断脚をしても完治しませんので無駄な治療になることがわかります。またレントゲン検査よりもCT検査のほうが残された余命をより正確に予測できるかもしれません。, エコー検査は肺外のリンパ節転移を調べることはできますが。空気で満たされている肺の内部はエコー検査がもっとも苦手とする部位なので肺内の転移を見つけることはほぼできません。, メラノーマに対して抗がん剤治療を行う事もありますがメラノーマは抗癌剤が非常に効き難い癌のため、手術ができるなら手術はとても大切な選択肢になります。, 一部の施設ではメラノーマに対して放射線治療を行う事もありますが、浸潤性が高く周りにしみこむように広がるため放射線の照射範囲が広くなります。 当時は、腫瘍の認定医制度が存在せず、一部の大学に腫瘍に詳しい先生が数名いる程度でした。腫瘍は全身どこにでもできる病気なので、内科から外科まですべての分野を必死に勉強し、現在も継続しています。 その糖質をできる限り制限する食事療法は、科学的な見地から大きな意味を持ちます。, もしストレスが強いようでしたら一部だけでも実践してみてはいかがでしょうか。 悪性のメラノーマでは眼球摘出 したとしても 3ヶ月程度で転移 を起こすこともあります。 (肺や肝臓、腎臓、脾臓、片方の 目など体中のあらゆるところに 転移する可能性があります。) 犬のメラノーマ(悪性黒色腫)の転移~末期症状、余命について! 『手術』 笑顔で接することも大切な治療なのです。どうか頑張ってください。, このページで紹介した取り組みも、犬のストレスにならない範囲でお願いいたします。 船橋、西船橋にある動物病院です   診療内容 犬、猫、フェレット、ウサギ、ハムスター。その他の動物についてはご相談ください, 犬の口腔内(口の中)の悪性メラノーマは犬でよくみられる口腔内悪性腫瘍のひとつです。特に小型犬やレトリーバー種では口腔内の悪性腫瘍としてまず疑うべき腫瘍です。良性のことが多い皮膚メラノーマとは異なり、そのほとんどが高度に悪性です。腫瘍周辺の組織への強い浸潤性の増殖と局所リンパ節や肺への転移が高頻度にみられます。, 多くの口腔内メラノーマは歯肉部から発生することが多く、発生の多い部位は順番に口唇(くちびる)、舌、上あごの硬口蓋(こうこうがい)です。初診時には既に進行した状態のことが多く、腫瘤が口腔内のかなりの部分を占拠していることもあります。, 色調は黒く色素沈着していることがメラノーマの特徴ですが、おおよそ3割程度はメラニン欠乏性の無色素性メラノーマ、乏色素性メラノーマといわれる「黒くないメラノーマ」の様相を呈します。こういった乏色素性メラノーマであった患者さんの写真を下に示していますが、その色調はピンク色です。, 下の写真は小型犬で見られた下顎の歯肉に発生した通常の悪性メラノーマですが、写真のように見かけ上の色素が薄い場合には、飼い主さんがそれをメラノーマであると予想することは難しいかもしれません。, 口の奥など見えにくい場所に発生した口腔内メラノーマは発見が遅れて初診時にはかなり大きくなっています。このため「口の中に腫瘍がある」という理由での来院の中には既に進行したものが多くみられます。, 口腔内メラノーマに関連する症状では「口臭がひどくなった」というものや、「口から出血している」、流涎(ヨダレ)、食欲低下、すでに肺転移を起こしている場合は咳や呼吸の異常を訴えて来院する場合もあります。, 犬では口腔内の悪性腫瘍を疑った場合、口腔内メラノーマや扁平上皮癌、線維肉腫などを考慮します。特徴的な黒い色素沈着がみられる腫瘤の場合や小型犬やゴールデンレトリーバーなど口腔内メラノーマの発生率が高い犬種の場合にはまず疑わなければならない腫瘍です。, 通常は針生検による細胞診によりメラニン顆粒を含む大量の腫瘍細胞を採取することで迅速に診断を行うことができますが、メラニン色素に乏しいメラノーマの場合には診断が困難なことがあります。正確な診断のためには病理検査が必要となります。, 口腔内メラノーマは周辺のリンパ節や肺に高頻度に転移を起こします。肺への遠隔転移を確認するためには最低3方向からの胸部レントゲン検査によって肺転移の有無を確認します。同時に、リンパ節が腫れていればもちろんですが、疑わしいリンパ節に対しては針生検を行い、腫瘍細胞の有無を調べます。, 初期治療としては外科的摘出が第一選択です。メラノーマを含むできるだけ広い領域ごと摘出する必要があります。口腔内メラノーマは治療開始の時点で既に転移がみられていることも多く、根治には困難が伴いますが、早期に行われる積極的な外科手術は動物の苦痛の緩和だけではなく、生存期間をも延長することがあります。 その場合は国産SPF豚由来プラセンタキス末を併用することで、肝臓へのダメージを最小限に抑えられる可能性があります。, 既に肝臓の数値が悪化している子でも国産SPF豚由来プラセンタキス末をお飲みいただければ1ヶ月程度で肝機能が改善する例は少なくありません。, さらにメラノーマは強い炎症を伴う事が多いため、抗炎症作用が期待できる南極オキアミから抽出したEPA/DHA・クリルオイルを与えることも有効であると思われます。, 当研究室では免疫調整作用の期待できるコルディや肝機能保護が期待できる国産SPF豚由来プラセンタキス末、そして抗炎症作用が期待できるクリルオイルについて研究を続けています。 ご不明な点がございましたらお問合せ下さい。, 代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。, 文字の通り、悪性黒色腫は「黒い腫瘍」として発見されることがほとんどですが、中には色素がないタイプ=黒くない悪性黒色腫が存在します。, 治療を損得勘定で考えるのはいかがかと思いますが、抗癌剤治療を受けた方が本当に良いのか冷静な判断が求められます。, 一般の動物病院には放射線治療を行う為の設備が備わっていないため、放射線治療を受ける際には大学病院への通院が必要になります。, 口腔内メラノーマの場合、もし目に照射してしまえばドライアイ(涙の量が減る)や視力低下、失明の恐れがあります。, 口の中をみたり足の裏を確認し、なにか異常が認められた場合はできるだけ早く獣医師の診察を受けていただく事をお勧め, CT検査を受ける事を勧められたら本当にメリットが大きいのか獣医師に確認されることをお勧め, 犬は人と違い言葉を発しないため「気持ち悪い」「だるい」「食欲がない」などの気持ちを伝えられません。, 抗生物質を使用する際は、腸内環境を崩さないよう乳酸菌やオリゴ糖などを摂取し、善玉菌を活性化させてあげることをお勧め.