(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 胃腸炎は、胃や腸に炎症が起こる病気です。起きる原因によって、胃腸炎はいくつかのタイプに分かれます。, ウイルスが原因でかかる胃腸炎です。ウイルスは、細胞に寄生して増殖する微生物です。例えば腸に侵入した場合、腸の細胞に寄生し、症状を引き起こします。, ウイルス性胃腸炎についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。, こちらは細菌によって起きる胃腸炎です。細菌とウイルスは、きちんと生物学では分けられるのですが、日常的には私たちは言葉をあまり区別しません。また、体に入った微生物がウイルスか細菌なのかは自分では分かりません。, 病院や介護施設などでの集団感染によって起きる胃腸炎です。家庭でも、胃腸炎の方を看病している人がかかってしまう可能性があります。, ウイルスや細菌は、すべてが人にうつるというわけではありません。ですが、うつるタイプの細菌やウイルスだった場合には注意が必要です(検査を受けなければ、うつるかどうか以前に、細菌性かウイルス性かどうかも分かりません)。, 急にお腹が痛くなって起こる胃腸炎ですが、原因はさまざまです。ストレスが関係していることもあれば、ウイルスや細菌が関係していることもあります。, 最近かかる人が最も多いのが、この胃腸炎です。原因は日々のストレスで、それによって胃や腸に負担がかかるせいで起こります。大きなショックのようなストレスよりも、むしろ日々の些細なフラストレーションによって受けるストレスが積み重なるほうが実は危険です。自覚症状もほとんどありません。, ストレス性胃腸炎についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。. 2010年 昭和大学横浜市北部病院初期研修医 "一回のお客様を、一生のお客様に。" 子どもにかかりやすいと考えられるロタウイルスやアデノウイルスによる胃腸炎が大人にうつることもあります。, そして、もっとも注意が必要なのはノロウイルスです。発症すると症状も強く、世界中でたくさんの人が感染します。日本でも毎年10,000人近くの感染者が報告されています。, 細菌による食中毒などと違い、ウイルス性胃腸炎の感染のルートがはっきりわかることは多くはありません。人間から人間に感染しないウイルスもありますが、感染者が近くにいるといつのまにか感染が広がっていることもあります。, ウイルス性胃腸炎の症状は、感染したウイルスによっても違います。おもな症状は吐き気やおう吐、下痢など胃腸にかかわる症状ですが、頭痛や熱が高くなるものもあります。また、症状のあらわれる強さや順番などにも違いがあります。, つまり、ウイルスによっては先に熱が出てから下痢やおう吐の症状があらわれることもあれば、発熱がないこともあります。, 感染してから症状があらわれるまでの潜伏期間もウイルスそれぞれによって違いがあります。例えばノロウイルスが原因になっている場合の潜伏期間は1~2日です。, ウイルスへの感染は、感染後に免疫ができて、2回目以降は感染しにくくなったり症状が弱くなったりなります。ロタウイルスなどは、何度も感染するうちに症状が弱くなるため、大人には感染しにくいことが知られています。, ノロウイルスにも免疫は作用しますが、インフルエンザのA型やB型などと同じようにたくさんの型があるため、何度も感染する可能性があります。そのため、秋から冬の流行シーズンにはインフルエンザと同じように毎年注意が必要です。, ノロウイルスは、生カキなどを食べることで感染することがあります。 スポンサーリンク 2015年 昭和大学横浜市北部病院総合内科助教 165,015view 【執筆・監修ドクター】 … その時の体の免疫力にも左右されますが、原因となる病原体や要因によっても変わってきます。, まずは、どんな経過をたどるのか目安を知るためにも、自分の胃腸炎がどの種類かを把握しておきましょう。, 病原体に感染したことによる胃腸炎を「感染性胃腸炎」といい、感染を機に症状が起こりますので、症状は急性です。, 突発的に現れたものを急性、繰り返したり完治しないまま症状が残ってしまうものは慢性といえるでしょう。. ノロウイルスは人間の腸内で増殖し下水処理場などから川や海などの自然環境に流れだします。それを貝類が取り込むとそのままウイルスをため込みます。 胃の活動力が低下しているので、1度に飲むと吐き戻す可能性があります。そうならないために、水分は少量ずつ摂るようにしましょう。また、食事も無理には摂らず、食べるとしても消化の良い食事を選んで少しずつ食べるようにしましょう。, また、ウイルスに対して効果的な薬はありません。下痢止めの使用もよくありません。体はウイルスを排泄しようと下痢をおこしています。それを薬で止めてしまうと体内にウイルスが残り、回復を遅くします。, ウイルス性胃腸炎と思っていても、ほかの病気による症状の可能性もあります。実際にはウイルスによるものでなければ医療機関で治療可能であったり、緊急に治療を開始する必要があったりすることもあります。, 感染力の強いウイルスによる場合もあるので、受診を検討する場合は、事前に医療機関へ問い合わせ、ほかの患者さんへ感染を広げないよう配慮しましょう。ちなみにどのウイルスに感染したかを特定するための検査は、結果がわからないことも多いため、あまりおこないません。, また、ウイルス性であっても重症であれば迷わず医療機関を受診しましょう。症状にあわせて、点滴による水分と必要な栄養の補給をするなど、家庭ではできない治療を施すことができます。, ご自宅や職場の近くで病院を探したいときは、検索サイト『EPARKクリニック・病院』を使ってみてください。口コミやクリニックの特徴を確認することができます。, 2010年 昭和大学医学部卒業 1)消化器疾患ビジュアルブック P91〜93 スポンサーリンク それを加熱せずに食べたり、汚染されている貝類を調理した時に衛生管理が行き届いていなかったりした場合などに、人間の口に入り感染します。, ウイルスに汚染された食事だけが感染の原因ではありません。ウイルスを大量に含んだ唾液や便から感染が広がることもあります。, なかでもノロウイルスは患者さんが吐き戻した吐しゃ物が乾燥し、風によって舞い上がってホコリと一緒に吸い込むことでも感染することがあります。このように強い感染力があるウイルスもあるため、ウイルス性胃腸炎が疑われる場合は、学校や職場などに持ち込んで感染を広げないようにする必要があります。, もし、吐しゃ物の清掃などをする場合は使い捨てのマスクやゴム手袋を着用して、塩素系の消毒剤や漂白剤でふきとり、清掃に使用したものは廃棄します。, しかし、症状がなくなった後もしばらくはウイルスが便に含まれています。ウイルスの種類にもよりますが、そうした期間は1~2週間ほどです。つまり、回復後も一定期間は人にうつす可能性があります。, 現実的に回復後も長期間仕事を休むのはなかなか難しいのではないでしょうか。そのため、周囲の人たちも含めて対策しましょう。, ウイルスへの汚染が疑われるものの処理は素早く、消毒を必ずするようにします。できる限り濃厚な接触を避け、手洗いや衛生管理をおこないます。 病気スコープはよりお役にたつ情報をお伝えできるよう、ご意見を参考にサイトの改善を行って参ります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。, 【EPARKクリニック・病院からのご案内】新型コロナウイルスによる院内感染対策についての情報を掲載しています. ノロウイルスに限らず、日頃から家庭や職場で手洗いなどを習慣にして、自分自身も感染を予防することが、感染を広げないことにつながります。, 特に水分は大切です。下痢やおう吐などで体内の水分が失われていくため、脱水症状には十分に注意しなければいけません。また、下痢、おう吐で電解質も一緒に体の外に排出されるので、電解質の含んだ経口補水液を摂取しましょう。 2012年 昭和大学横浜市北部病院総合内科 スポンサーリンク EPARKクリニック・病院 病気スコープ 病気から調べる 感染性胃腸炎 ウイルス性胃腸炎に大人が感染したら…症状は?仕事は?家族にうつる? ウイルス性胃腸炎に大人が感染したら…症状は?仕事は?家族にうつる? 更新日: 2020/10/27 公開日: 2020/2/10. スポンサーリンク ノロウイルス現場対策 その感染症と食中毒 P14 胃腸炎といっても、その原因は様々。 その時の体の免疫力にも左右されますが、原因となる病原体や要因によっても変わってきます。 胃腸炎には、 1. ストレス性 とありますので、それぞれについてどんなものがあるのか、挙げていきますね。 2017年 霞ヶ関診療所, インフルエンザが流行する時期になると、ニュースなどで「今シーズンは○○A型が流行」…, 性器ヘルペスは、男女ともに発症する病気です。性器に痒みや違和感が伴う約1~2ミリ…, このサイトは、日本インターネット医療協議会(JIMA)からトラストマーク(ゴールド)付与の認定を受けています。. (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 外から病気の原因が入ってくるものだと思われがちの胃腸炎ですが、すべてのウイルスがそうとは限りません。, なじみがないウイルスですが、ディフィシルウイルスというウイルスが起こす胃腸炎があります。大部分の人がもともと腸に保有しているウイルスです。そしてウイルス撃退薬を使うと増えてしまうのが特徴です。薬に強いのですね。, 何か別の病気で抗生物質を飲んでいて、その抗生物質が腸内のバランスを崩すことがあります。そのときにディフィシルウイルスは増えてしまうのです。薬が原因の、薬剤性胃腸炎です。, 基本的な日常生活で人から人にうつることはありません。ですがトイレの介助などを手伝う場面では、全くうつらないといえません。現在看病や介護をなさっている方は、特に注意を払いましょう。手洗いとうがいを常に徹底しましょう。, ちなみにディフィシルウイルスは、ペットも持っています。ペットを飼っていらっしゃる方も特に注意しましょう。, ウイルスや細菌にもよりますが、食べ物から感染する場合と、人から人に感染することがもっとも典型的です。ウイルス(細菌)の飛沫感染や空気感染によって、集団感染が起きる場合などがそうです。, また、先程紹介したディフィシルウイルスのように、もともと自分が持っているウイルスが原因になる場合もあります。, どの胃腸炎でも、およそ約2〜4日前後、自覚症状がないまま潜伏します。潜伏期間中に自覚症状がまったくないのが怖いところです。, そして、だいたいの胃腸炎が1〜2週間で完治しますが、病み上がりは体調を崩しやすいです。およそ1か月で、病気の前の元気な状態に戻れると考えておきましょう。ですが、重症化してしまった場合はもちろん治療は長くなります。完治までもっと長い期間が必要となります。, ウイルスの潜伏期間は約2〜4日です。そして最低でも完治までに1〜2週間がかかります。, ウイルスは目に見えない以上、うつるウイルスなのかどうかはわかりません。病院での検査の結果を待つ必要があります。ですが多くの胃腸炎を起こすウイルスはうつるものです。うつるおそれも考えて、胃腸炎の対策をすることが大切ですよ。, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます). ウイルス性胃腸炎はウイルスの感染による胃腸炎です。原因になるウイルスは子どもであればロタウイルスやアデノウイルス、大人も感染するウイルスでは秋や冬に流行してたくさんの人が感染するノロウイルスがよく知られています。, なかでもノロウイルスは年代や性別に関係なく感染します。感染を広げないためにも、どうやって感染するのかを知っておくことは重要です。また、実際にかかってしまった場合には、どんなことに注意が必要でしょうか。, 病原体による感染性の胃腸炎は、ほとんどがウイルスによるものです。ウイルスの種類によっては大人や子どもに関係なく感染し、流行する季節や症状にも違いがあります。, 胃腸炎をおこすウイルスは、手洗いなどの衛生管理が不十分な場合におこりやすい糞口感染によるものがおもな感染のルートです。ほかにもウイルスに汚染された水や食品から感染することもあります。 感染性 2. (adsbygoogle=window.adsbygoogle||[]).push({}); ただし、胃腸炎の場合、完治はいつと聞かれると、症状が治まった=完治とはなりません。, 久々にもどってきた食欲にあれこれと食べたい気持ちはわかりますが、胃腸に優しい食べ物を意識していたわってあげましょう。, ウイルス性胃腸炎の場合の症状は、発症後から改善方向へすすみ、数日ないし1週間ほどで落ち着いてくる. (adsbygoogle=window.adsbygoogle||[]).push({}); 感染性胃腸炎である、細菌性・ウイルス性・寄生虫性、ストレス性胃腸炎に分けて説明します。, 嘔吐にしても1~2日間で頻繁にある場合や、1日数回が3~4日続く場合があり、下痢は3日~1週間以上続くものもあります。, 0-157では出血性大腸炎が起き血便があったり、それが続くと乳幼児や高齢者では溶血性尿毒症症候群や脳症などをきたす場合もあるので、続く血便には注意しましょう。, 他にも、手足の麻痺や複視・視力障害・嚥下障害などが現れたら、ギランバレー症候群などの合併症の可能性もあるので、その後の体調管理には気を使いたいものです。, 痛みがひどいときや、症状が重篤な場合は、特別な処置が必要となりますので専門医に相談をしましょう。, 発症したときは強い吐き気と下痢が起こりますが、嘔吐は1~2日程で次第に落ち着き、水様の下痢も3~4日程で落ち着きます。, 乳幼児に多いロタウイルスの場合は下痢症状が長く、お米のとぎ汁のような白い水様便が特徴で、1週間ほど続きます。, 細菌と同じく自然治癒するもので、治療する薬はないので服用するのは整腸剤が一般的です。, 寄生虫というと怖く感じますが、発展途上国での感染・男性同性愛行為・知的障害施設・汚染物質からの経口摂取などでの感染が多くあります。, などと、他に比べて長く、回復とぶり返しを繰り返したり、合併症を伴うこともあります。, ストレスを感じる環境だったり、ストレスを感じやすい体質、また生活習慣に関わるものは簡単に排除できる要因ではありません。, 胃腸の薬を服用しても、そのような要因が続く場合は、薬によって症状を抑えているに過ぎず完治が難しい場合が多く、慢性化しやすいのが特徴です。, 精神的ストレスが原因の場合は、心療内科の診察や精神安定剤の服用が有効な場合も見られます。, 病原体の仕業による症状でなくても胃腸が弱っていることに変わりはないので、胃腸に負担のある食べ物は避けましょう。, そう考えると、症状は治まっても完治とはいえず、周りへの感染に気を配る必要があります。, また、内視鏡検査をすると、それぞれ特徴的な所見がみられることも多く、胃腸の回復にも時間が必要でしょう。, 感染性にしてもストレス性にしても、症状が治まったからといって時間をおかずに動物性脂質や刺激物の摂りすぎはオススメできません。, 参考文献: