取り敢えずの導入にはリスクが生じる可能性がある), 評価する側(評価者)にとっては客観的に評価をすることができる、また、評価される側(批評価者)にとっては納得感が得られる、ような仕組みにするためには、評価基準を公平に明確に示すことがとても重要になります。, 現在ピアボーナスの導入が多くの企業で拡大しているのは、従業員同士のコミュニケーションが活発になることで組織全体が活性化して、企業の成長に繋がると考えられているからです。また、人材不足に悩んでいる企業にとっては、優秀な人材の採用や定着を強化するための方策の一つとして検討してみる意義は大きいものと思われます。, 従業員の満足度向上に関して、ホワイト企業化のために!福利厚生の改善であなたの会社はこう変わるの記事もご覧ください。, が一体となった言葉で、日常の中ではあまり表面化しにくいような仕事の成果や貢献といったものに対して、一緒に働いている従業員同士が相互にボーナス(成果給)を送り合える仕組みのことを言います。, これまでのインセンティブ制度と異なっている点は、現行の業績評価制度においてはなかなか評価することが難しい仕事の成果や貢献に対しても評価をすることが可能なことです。また、評価のフィードバックを半期、あるいは, 度だけでなく、成果や貢献を把握してからあまり時間をかけることなく評価することが可能なので、従業員のモチベーション維持・向上を期待することもできます。, 度評価と同様に、社内の様々な人間からの多角的な視点を盛り込むことができる評価システムである、とも言えます。ピアボーナスを導入により、これまでの人事評価制度などでは見落とされてしまいがちな成果への貢献ポイントを従業員の評価に反映できる効果があるでしょう。, 」が同僚を意味していることからもわかりますが、ピアボーナスは従業員同士が親外にボーナスを送りあうことになります。仕事ぶりなどを見ていて称賛や評価に値すると感じた人に対して、各従業員が「オープンな場」でボーナスを送るということになります。, 技術の進展、ビッグデータの活用などテクノロジーの進化、などによって、労働者の職場環境は日々変化を続けています。また、労働力不足による雇用形態の多様化やダイバシティーの推進などにより、多種多様な価値観を保有している労働者が増加しています。, とは、個々の努力や実績を認識し承認すること、を言います。ビジネスの現場では、社員表彰制度や資格取得奨励制度、などのように制度化されたものから、社員同士で称賛・承認しあうソーシャル・レコグニションのようなものまで、多種多様なレコグニションが実施されています。, つとしては導入コストが必要になるという点が挙げられます。ピアボーナスを利用するためには、専用のサービスを導入することが求められますので、初期費用や月額の利用料金などが生じます。, (ユニポス)」が、ピアボーナス制度そのものを広めるきっかけとなったと言われています。, ポイントを付与されます。そして、メッセージ送付と同時に、自分で設定したポイントを社員の間で送り合います。感謝や称賛に応じて, 、などのチャットツールからも利用することが可能なので、いつでも、どこにいても、即座にポイントを送ることができます。たとえ忙しいような状況にあっても手軽に活用することが可能です。, さらに、誰かへのメッセージに対して共感した場合には、「拍手」でメッセージを送付した人にもポイントを送ることができます。, 円)を設定して、各社員が受け取ったポイント分を成果給として支払います。毎月の給与に反映する、賞与(ボーナス)に反映する、四半期ごとに賞与として支払う、など様々な方法で支払うことができます。, さらには、設定したハッシュタグデータを活用して社内表彰に利用している企業もあります。給与以外にも、例えば、, ギフトカード、弁当・菓子、などで還元するような利用も可能です。自社にもっとも適した形で運用できるという点には大きなメリットだと考えられます。, としての役割が強くなっており、社内コミュニケーションの活性化のための各種機能が充実しているツールです。称賛や感謝の気持ちを伝えるレター機能に加えて、掲示板、チャットルーム、チームページ、など様々なコミュニケーション方法を利用することができます。, やビジネスチャットを導入している会社ではコミュニケーションを阻害しないように導入には工夫が必要となるでしょう。, と連携できるピアボーナスのツールです。メンバー相互間でタコスを送りあって、タコスの数で商品と交換したり、ボーナスを支給したりします。利用料はこれまで説明した, Slackとはチームのメンバーがお互いに連携しながらシームレスに仕事を進める場で、メールに代わるビジネスコラボレーションハブのことです。, はメンバーが自然に集まって一緒に働くスタイルをサポートするために設計されたソリューションであり、対面しながらの作業と同様に効率的に、オンラインでコラボレーションを進めることが可能です。, つのサービスと比べると十分なサポートが受けられない可能性がある点には注意が必要です。, 、評価ポイント、ガルフネット、といったピアボーナス用のツールがありますが、自社の状況や導入したい制度に応じたツールを選ぶことが重要です。これらのツールの概要は以下の通りです。, つ目は、「社内の雰囲気がよくない」状態にあることです。社内の雰囲気は会社の仕事の進捗具合にも影響を及ぼすものであり、雰囲気が悪化している業務がスムーズに進まない、という場合も増えてくると考えられます。, つ目は、人事評価がうまく運用されていない状態にある、ということです。公平に評価を実施したつもりであっても、人事評価に対する不満は社員の間では生じてしまいがちなものです。, つ目のコツは、表彰制度を制定する、ということです。ピアボーナスというシステムのベース(土台)は社員同士がお互いに評価しあってもらうという点にあります。したがって、活発に評価が行われるほどピアボーナスの効果は現出しやすくなります。, そこで、ピアボーナスに関する表彰制度を制定する、という方法が社員同士の評価を促進するためにはとても効果的です。例えば、, 週間ごとに最も高く評価された人と最も多く評価を行った人をそれぞれ表彰して、現金やポイントなどのボーナスを贈るというような方法が考えられます。, つ目のコツは、社員にピアボーナスの利用を強制してはいけない、ということです。せっかく新しい制度を導入したのであれば、積極的にピアボーナスを利用するようにアピールするのは当然でしょう。, つ目の運用のコツは操作が簡単なツールを導入するということです。ピアボーナスは導入することにより様々な効果を得ることができますが、社員に積極的に利用してもらわなくては意味がありません。, ・費用対効果を十分に検討してから導入に踏み切ること(人事評価制度のひとつでもあるので、. ビジネスチャットといえば「チャットワーク」「Slack」が有名ですが、どちらを採用すべき? 機能、価格、特徴を徹底... Unipos: Unipos株式会社、TUNAG: 株式会社スタメン、OKWAVE GRATICA: 株式会社オウケイウェイヴ、Talknote: Talknote株式会社、インセンティブ・ポイント: 株式会社ベネフィット・ワン、THANKS GIFT: 株式会社Take Action, 事業内容:SaaS比較サイト「ボクシル」、インサイドセールス支援「ベイルズ」などを運営, ITリテラシーゼロの会社がUnipos導入で劇的に変われたワケとは【HRTechカンファレンスレポート】. Now those tools include SEL-specific Praise Badges. たまったデータを利用して、こんな感じでPower BIレポートを作ってみました。データを仕込んだ期間が短いので月次、四半期、年次などのレベルでの見せ方ができていませんが、実際に利用するときはそのくらいの範囲での統計がでると評価につなげやすいですね。, 左側:Praiseの統計 Social Network Graph、送った/受け取ったPraiseの数、種類ごとの数右側:個人の情報、業績などSocial Network Graph(カスタムビジュアル)はフィルタされた人が起点になって、誰にPraiseを送ったことがあるかがわかります。ぐりぐり動かすことができて面白いので、一度触ってみてください!人を選んでフィルタするとこんな感じ(2枚目はTeamsに埋め込んでみました):, 突発的に気になったネタを撮って出ししたり、長いことかけて書いた記事を公開したりするので、トレンドと必ずしもマッチしてないことや、前後編が泣き別れることもありますが、趣味のブログなのでご了承ください。, Microsoft Power Platform 周辺の技術を使ってあそんだり、どうすればいろんな人の仕事の環境がよくなるかを考えたり、ビールを飲んで昼寝したりしています。, 当ブログは個人の趣味の活動の一環です。記載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねます。, Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます), 小ネタ:PowerApps キャンバスアプリのアクセシビリティに対応しよう (TabIndex編), 小ネタ:AI Builderの二項分類で Trick or Treat を判断する, スケジュールされたflowを利用して、毎日定時にPraiseの件数がKPIを達したかどうかチェック, メンバーが自分のPraiseをチェックし、Praiseをポイントに交換できるしくみ. Teams アプリのバージョン: 1449/1.0.94.2020091801. When this will happen ピアボーナスとは、仕事の成果や日常の行動に対して、従業員同士で感謝の気持ちを表し、報酬を送りあう仕組みのことをいいます。, 企業が行う賞与とは異なり、日ごろの動きのなかで称賛する文化を育て、コミュニケーションを活性化させる効果が期待できます。, 今回はピアボーナスの概要と、導入に期待できる効果、および実際の企業導入事例をご紹介します。, ピアボーナスとは、従業員間で報酬を送りあう仕組みのことをいいます。ピアボーナスの語源は、「Peer(同僚)」と「Bonus(報酬)」を組み合わせたものです。, マネージャーや上司が成果を査定する通常のボーナスとは異なり、評価を同僚同士で行うのがピアボーナスの最大の特徴です。, 報酬のやり取りは、ポイントや社内コインなどで行われます。通常の査定や評価とは異なり、業務に関連するか否かを問わず従業員のポジティブな行動に焦点をあて、気軽に互いを褒められる環境を作る効果があります。, 英語圏では「peer to peer bonus」とも呼ばれ、Googleが取り入れたことで注目されました。, また、イギリスでも少額の金額で評価し合う制度が導入され、2019年には過去1年間で250近くの企業がピアボーナスシステムを導入し、10,000を超える従業員に適用しています。, 従業員同士で評価をしあうピアボーナスが注目される背景には、働き方の変化があります。, リモートワークが普及して直接顔を合わせないやり取りが増えたり、時短や業務委託といった雇用形態が多様化したりする過程で、「異なる状況の従業員」の間に、コミュニケーションの亀裂が生まれる可能性が高まっています。, そのような状況で、「資料作りを手伝ってくれてありがとう」や「あの情報が役に立った」と、日常業務の些細な行動を褒め合うことは、チーム間や部署を超えた連携を強めます。, 令和元年の情報通信白書によれば、企業のテレワークの導入率は19.1%です。全体でみれば多いとはいえませんが、前年度の13.9%から上昇しています。, さらには、災害など緊急時に業務を止めずに経済活動を遂行できる重要なインフラとして、今後もテレワークを導入する企業の増加が予測されます。, 遠隔地でもオフィスにいるように仕事ができるテレワークは、通勤時間の短縮やオフィスの固定費削減といったメリットをもたらす一方で、コミュニケーションが希薄になるデメリットがあります。, 文字でのやり取りが主体となるため、意図と違う感情が伝わってしまうコミュニケーションミスが発生します。業務以外の雑談が減り、雰囲気がギスギスしてしまう例もあります。, そのような状況では、積極的に同僚の仕事を評価したり、他愛もない会話で意識的に親密度を高めたりすることが、チームの連携を強めるのに繋がります。, 2019年以降、働き方改革関連法の施行により、多くの企業が従来の就業形態からの改善を迫られています。, 時間外労働の上限を超えないための効率化や残業時間の削減、パートやアルバイトと正社員の不合理な待遇差を改善する同一労働・同一賃金制度等がその一例です。, 変化すべきは勤務形態の仕組みだけではなく、当然従業員の成果を評価する人事評価制度にも求められます。, 「長時間労働を行う社員=頑張っている」と評価するのではなく、与えられた目標に対する成果を公平に判断する制度が必要です。, また、個人面談で降りてくる上からの評価だけでなく、職場全体から認められているという称賛の可視化が、働く社員のモチベーションを向上させます。, 派遣社員やパート・アルバイトの非正規雇用が増加したのに加え、近年では業務委託といったフリーランスの働き方も増えています。, また、時短勤務やフレックスタイムといった柔軟な働き方を採用する企業も増加傾向にあります。, こうした雇用の多様化の背景にあるのは、少子高齢化と労働人口の減少です。フルタイムの正社員が企業の担い手であった時代から、誰もが働ける社会へとシフトしています。, 多様な人材が円滑に働くうえで、スムーズな意思疎通は欠かせません。業務上のかかわりだけでなく、日ごろの小さな接点が、異なる立場の従業員のつながりをつくります。, 社内でピアボーナスを導入するにあたり、効果的なツールとして紹介されているのが「Unipos」です。, Uniposは、従業員間でポイントを送りあうだけではなく、日ごろの仕事の成果や行動に対して感謝するメッセージを添えることができます。, 貯まったポイントを成果給として従業員に還元するほか、お菓子やギフト券に変える選択肢を設定できます。, 機能の利用はシンプルで、「おくる」「もらう」「拍手」の3つがあります。従業員同士の感謝の気持ちを可視化し、ピアボーナスの形に変えることで、働き甲斐を高めたり、社員のエンゲージメントの向上が期待できます。, ピアボーナスは、人事面談のような大掛かりな査定ではなく、従業員の日ごろの行動や小さな成果に焦点を当てるインセンティブ制度です。, メンバー間で感謝を送りあう仕組みを設定することにより、忙しい業務のさなかに他人のポジティブな行動に目を配るようになります。, 褒め合う文化が発展することで、お互いの信頼関係を強め、仕事でのコミュニケーションも円滑で良好なものになります。, また、些細な行動を評価する仕組みのため、他人の業務を手助けしたり、仕事に有益なスキルや情報を交換し合う姿勢が発展します。, ピアボーナスを通じて、金銭や物的報酬を得ることが、短期的な働くモチベーションを向上させます。, また、従業員から感謝が可視化されることで、職場に必要とされているという承認欲求が満たされ、中長期的な働く意欲の上昇につながります。, 人事領域のエンゲージメントとは、従業員の自発的な企業への貢献を指します。 同僚からのポジティブな称賛は、ポジティブな行動を生み出します。, 「誰かの役に立とう」「仕事を効率化しよう」といった、自発的なアクションを期待できます。, そのため、仕事への満足度を高めることが、人材の定着を促し離職率を下げる一つのきっかけとなります。, ピアボーナスは、従業員間で評価の仕組みを作ることにより、従来は見過ごされていた行いにスポットライトを当てることができます。, 現場でしか発見できない働きぶりを評価することで、他者からの承認を実感でき、「評価されない」という不満を一つ減らすことが可能です。, 株式会社メルカリでは、2017年からメルチップ(mertip)と呼ばれるピアボーナス制度を導入しています。, メルチップでは、Slackを用いてメンバー同士のプロフェッショナルな行動や、チームに貢献する行動に対して感謝の気持ちを表明できるようにしています。, それと同時に、ピアボーナスを用いてインセンティブとして一定額の金額を送りあえる仕組みを構築しました。, メルカリでは、従来から四半期ごとにサンクスカードを用いて感謝の気持ちを伝え合う制度を導入していましたが、メルチップ制度により、さらに気軽に、メンバー間でリアルタイムに称賛を送りあうことが可能になりました。, メルチップの導入により、感謝が目に見えるようになり、従業員からは「ほかの拠点や他部署との連携が強まった」「気軽に感謝を伝える文化が強まった」「誰かが仕事をきちんと見てくれると感じる」といった、ポジティブな声が上がっています。, 参考:贈りあえるピアボーナス(成果給)制度『mertip(メルチップ)』を導入しました。, SaaS比較サイトの「ボクシル」や、インサイドセールス支援事業「BALES」を手掛けるスマートキャンプ株式会社では、社員数の急増や、部署を横断するプロジェクトの増加とともに、コミュニケーションを円滑にする手段として、ピアボーナス制度を導入しました。, ピアボーナスを用いて、従業員間の感謝の気持ちを投稿や拍手で送りあえるように可視化。, ほかのメンバーがそれを確認することで、社内の雰囲気を円滑にし、社員が積極的にメンバーの良い所を探すように意識が切り替わりました。, さらに、同社では従来から重視している「Smart Thinking」「Ownership」「Collaboration」「Speed」の4つのカルチャーを、Uniposの活用にも適用。, 4つのいずれかをハッシュタグにして投稿することで、どの社員がどのカルチャーを体現しているのか可視化できるようになりました。, ピアボーナスの制度が従業員間のポジティブな行動を促進するだけでなく、企業カルチャーを意識させる仕組みとしても機能しています。, 人事評価制度サービスをリードし続けるあしたのチームが考える人評価制度の「いまとこれから」、深い洞察とエビデンスに基づいた最新のレポートをダウンロードいただけます。, 導入企業3000社の実績と12年間の運用ノウハウを活かし、他社には真似のできないあらゆる業種の人事評価制度運用における課題にお応えします。, 株式会社あしたのチーム