ご利用の環境ではJavaScriptの設定が無効になっています。このサイトをご利用の際には、 ブラウザの設定でJavaScript を有効にしてください。, インスリンの自己注射は糖尿病の治療法のひとつです。糖尿病では血糖を下げるホルモン「インスリン」が身体の中で不足してしまうため、1日に数回、患者さんや家族が注射をして補います。, ここではインスリン注射の種類や打ち方、気を付けたい副作用、自己注射が難しい場合の対応についてお伝えします。, インスリンの自己注射を行うのは、1型糖尿病の人、または2型糖尿病のうち内服治療が難しい人です。, 健康な人のインスリン分泌には、24時間分泌されて常に血糖値を調整する「基礎分泌」と、食事によって上昇する血糖値を調整する「追加分泌」の2種類があります。, インスリンの自己注射では効果が長時間持続するインスリン製剤を1日に1,2回と、即効性のあるものを毎食前に打つなどして、この2つの分泌を再現します。, どのインスリン製剤を使うか、どのタイミングで注射するかは体格や生活様式、運動量などに合わせて調整します。, インスリン注射を行う前に、自分で血糖値を測定する血糖自己測定を行うことがあります。, なぜなら日々の血糖値を記録することで、血糖コントロールを良好に行えるから。また直前に測定することで、「血糖値が低いにも関わらず自己注射を行い、さらに低血糖になる」といったことを防ぐことができます。, 血糖値は自己管理ノートに記録し、受診時にはノートを持参しましょう。 私は、ブランク8年目の看護師です。現在、化学療法室で働き約半年になります。患者さんに皮下注射を行う際、皮膚をつまみ針を刺しますが、薬液を注入しているときもつまんだままの方がいいのか気に … 血糖自己測定・インスリン注射のタイミングや回数は、医師の指示に従います。, 注射する場所はお腹、太もも、おしり、腕です。それぞれ薬の吸収速度が異なるため、注射部位を医師から指示される場合があります。また、同じところに針を刺し続けると皮膚が硬くなり、痛みの原因になったり、薬の効きが悪くなります。毎回2〜3cmずらすようにしましょう。, 注射の針はとても細く、ほとんど痛みを感じません。また、迷わず素早く針を刺す、注入ボタンはゆっくりと押すなどの工夫で、痛みをさらに軽減することができます。, 血糖自己測定やインスリン注射で使用した針は、一般ゴミとしては捨てられません。専用容器やビンなどの硬い容器に入れ、受診時に持参して廃棄してもらいましょう。, インスリン注射の副作用でもっとも注意しなければならないのは低血糖です。インスリンの効きすぎによって正常範囲を超えて血糖値が下がることで、放置すると死に至る可能性があります。, 低血糖の症状には個人差があり、とくに高齢者は症状を自覚しにくいです。低血糖出現時の状況を管理ノートに記載し、どのようなときに、どのような症状として現れやすいかをご本人だけでなく家族も把握しておきましょう。, まずは副交感神経症状が現れ、重症化するにつれて交感神経症状、中枢神経症状が出現します。, ※意識がない場合は救急車を手配するとともに、周囲の人がブドウ糖を歯肉などに塗り付けます。グルカゴンがあれば、家族が注射で投与します。, 低血糖はいつ起こるかわかりません。ブドウ糖を常に持ち歩くとともに、家族や親しい人には事前に対処方法を共有することが大切です。, また外出中の低血糖に備え、日本糖尿病協会が発行する「糖尿病患者用IDカード」を携帯するようにしましょう。, 糖尿病の治療中で、発熱や下痢、嘔吐、食欲不振によって食事ができない状態をシックデイといいます。血糖値が変動しやすく、高血糖になりやすいため注意が必要です。日頃からかかりつけ医と対応方法を相談しておきましょう。, ここまで、インスリン自己注射の方法やシックデイの対応について解説しました。ここからは災害時の備えや自己注射が難しい場合の対応についてみていきましょう。, インスリン製剤、注射針、アルコール消毒綿、測定用チップを予備として2週間分以上は常備しましょう。勤務先や親戚の家など、自宅以外の場所に予備のセットを保管しておくこともおすすめです。, 万が一注射針がなくなってしまった場合は、新しい針が手に入るまで、同じ針を使用してインスリンを投与してください。, 高齢や認知機能の低下によってインスリンの自己注射が難しい場合は、家族が注射することになります。, しかし1日に何度も行う場合も多く、とくに独居の場合は家族の介護負担が大きくなります。介護保険サービスなどを利用して、インスリン注射による治療を継続しながら上手に介護負担の軽減を図りましょう。, 独居の認知症高齢者など、自宅で暮らす高齢者で自己注射が難しい場合は、訪問看護の利用で対応することができます。, インスリン注射の回数などによっては訪問看護ではなく、定期巡回・随時対応型訪問介護看護など他のサービスを利用することもあります。まずはかかりつけ医やケアマネジャーと相談しましょう。, インスリン注射は医療行為のため介護スタッフは行えず、看護師が実施します。ただし見守りや声かけ、少しのサポートで自己注射が可能な場合は看護師の指導を受けた介護スタッフがサポートを行うことは可能です。, また1日に複数回実施するため、看護師が24時間常駐する施設でないと対応できないことも多いです。施設を探す場合には現在のインスリン注射回数に対応できるかを必ず確認しましょう。, また、場合によってはインスリン製剤の種類の変更や内服薬の併用によって注射回数を減らすことができ、利用できる施設の幅が広がります。注射回数が施設利用の懸念点になっている場合は、回数を減らせないか医師と相談してみるとよいでしょう。, 大学卒業後、看護師として大学病院やクリニックに勤務。その後、メディカル系情報配信会社にて執筆・編集に携わる。現在は産婦人科クリニックで看護師として勤務をするかたわら、一般生活者のヘルスリテラシー向上のための情報発信を行っている。, 【ケア21】私たちは高齢者と障がい者の皆様に質の高い介護と生きがい、楽しみを提供する文化創造企業です, 介護付き有料老人ホームや特別養護老人ホーム(特養)、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、その他介護施設や老人ホームなど、高齢者向けの施設・住宅情報を日本全国38,000件以上掲載するLIFULL介護(ライフル介護)。メールや電話でお問い合わせができます(無料)。介護施設選びに役立つマニュアルや介護保険の解説など、介護の必要なご家族を抱えた方を応援する各種情報も満載です。※HOME’S介護は、2017年4月1日にLIFULL介護に名称変更しました。. Copyright © LIFULL senior Co., Ltd. All Rights Reserved. 糖尿病は、インスリンの作用不足によって血糖値が通常より高くなってしまう病気です。糖尿病によりインスリンがほとんど分泌されない場合や、症状がすすみ服薬では血糖値をコントロールできない場合、糖尿病の薬にアレルギーがあるなどの場合には、インスリン注射で治療を行う必要があります。インスリン注射が必要な方が、老人ホームに入居する場合のポイントやリスクなどを説明します。, インスリンとは、血糖を下げる働きのあるホルモンのことです。血糖値とは、血液中のブドウ糖濃度のことです。食事によって血液中のブドウ糖が増えると、すい臓からインスリンが分泌され、血糖値が適正になるよう調整する働きがあります。 それを外部から補う治療法が、インスリン注射です。, インスリン療法が目指すのは、健康な人のインスリン分泌パターンの再現なので、適切なタイミング・種類・量で行う必要があります。患者さん個々の状態にあわせて、1~2種類のインスリンを、1日に1~4回注射していくようなかたちです。, なお、糖尿病には、以下のとおりインスリンを分泌するβ細胞が破壊され発症する「1型糖尿病」と、遺伝的な体質や、高脂肪食・高糖質食・運動不足などにより発症する「2型糖尿病」があります。, 主にインスリン注射で治療を行うのは、すい臓からインスリンがほとんど分泌されなくなる「1型糖尿病」ですが、「2型糖尿病」でも、インスリンの働きが悪くなったり、分泌が少なくなったりしたときに行います。また、血糖が高い状態が続き、その影響でインスリン分泌が悪くなり、さらに血糖が著しく高くなる悪循環(糖毒性)を起こしている場合にも、インスリン注射を使います。, 糖尿病で気をつけなければならないのは、低血糖など急変時の対応や、糖尿病足病変(潰瘍・感染・壊疽)を予防するためのフットケアを行うことです。そして、何よりも1番大切なのは、血糖値を適正に保つことです。インスリン注射の継続と、食事の摂取方法などの検討が、とても重要になります。, 患者さんご本人や、病院で指導を受けたご家族であれば、インスリン注射を行うことは可能です。しかし、マヒや認知症等で自己注射ができない場合、老人ホームでは、医師の指示を受けた看護スタッフがインスリン注射を行います。医療行為にあたるため、介護職員が行うことは禁止されています。, 1日2~3回の注射を必要とする方であれば、24時間看護スタッフが常駐しているか、あるいは看護スタッフが日中勤務している老人ホームを選ぶといいでしょう。インスリン注射は食事前に行うため、その時間帯に、看護スタッフの勤務シフトが調整されているかどうかが重要です。, 1日4回のインスリン注射が必要な方であれば、24時間看護スタッフが常駐する老人ホームを選ぶがほうが安心です。, また、糖尿病疾患は、インスリン注射とともに、継続的な食事療法や運動療法も必要とされています。糖尿病・インスリン注射の受け入れがあり、糖質制限食、カロリー制限食の対応ほか、運動などにも注力していることが、老人ホーム選びのポイントとなります。, インスリン注射が必要な方に対する一般的な入居条件は特にありませんが、インスリンの回数による対応が可能かどうかで入居が難しい場合もあります。, 著しく高血糖になった場合、口の渇き・たくさん水分をとる(多飲)・多尿・体重減少・昏睡といったことが生じます。治療法により低血糖を起こす恐れもあります。また、三大合併症を引き起こすと以下の症状があらわれ、生活の質(QOL)が著しく低下してしまいます。, とはいえ、日本は超高齢社会。糖尿病患者は年々増加しており、高齢になるほど糖尿病の危険度が高まるといわれています。糖尿病患者の受け入れが可能な老人ホームは確実に増えているので、入居される方の状態を伝え、まずは相談してみましょう。, 老人ホーム入居中に糖尿病の症状が著しく悪化し、高度な医療ケアが常時必要となった場合、どんなに医療体制が整い、看護スタッフが常駐している施設であっても、退去せざるを得ない場合があります。, 老人ホームは病気の治療を施す「病院」ではなく、あくまでも「生活の場」なので、入居を続けられたとしても、病院ほどのケアを受けることができないともいえます。, あらゆる状況に応じて適切な判断ができるよう、施設の医療スタッフとよくコミュニケーションをとっていくことが大切です。, 糖尿病は、重大な合併症を引き起こしやすい病気です。インスリン注射を必要とする方が老人ホームを選ぶ際は、医療体制が充実した老人ホームを選ぶことが基本です。, また、インスリン注射により感じるストレスは決して少なくないので、環境やサービスなど、ストレスケアが充実した老人ホームもおすすめです。, 老人ホームの種類や選び方、介護保険制度、老人ホームの介護・看護体制、認知症や看取り対応などをやさしく解説。, 有料老人ホーム情報館に寄せられたホームでの生活やお金のこと、医療介護体制などについてよくある質問を紹介。, 有料老人ホーム情報館に寄せられた入居に際してのお悩みやお困りごとなど相談内容の一部を紹介。, 当社の社員がプロの目線でパンフレットやWEBには載っていない老人ホームの情報をわかりやすくリポート。, 施設や地域包括支援センターなどで開催されるセミナーや勉強会、高齢者の住まい選び相談会などの情報案内。, 全国の都道府県から老人ホームを検索できます。 老人ホーム施設情報の詳細をご覧いただけます。. インスリン注射の使い方や打ち方ってどういったもので、痛みはどの程度あるのでしょうか?自分で注射を打たなければならないインスリン療法には怖いイメージが付きまといますので、それらの不安を解消するためインスリン注射について詳しく取り上げてみます。 インスリン注射は食事前に行うため、その時間帯に、看護スタッフの勤務シフトが調整されているかどうかが重要です。 1日4回のインスリン注射が必要な方であれば、24時間看護スタッフが常駐する老人ホームを選ぶがほうが安心です。 ざるようよく振る, ■ダイヤルを回し決められた単位にセットする, ■針を刺し注入ボタンを真上からしっかり押し込む, ■ボタンを押したままゆっくり針を抜く, ■使用した針にカバーをし外して捨てる. ついては、院内で統一した方法が採用されているが、それに加えインスリン 皮下注射時におけるスライディングスケールおよび低血糖時の処置法につ いても今回統一した。 3)インスリン注射に関する指示の出し方および実施記録シートは、全病棟で統 インスリン注射は糖尿病の治療法のひとつで不足したインスリンを1日に数回注射で補います。管理や接種方法を理解すればそれほど難しくはありません。ここでは注射の種類や打ち方、副作用、シックデイ、自己注射が難しい場合の対応について解説。 場合によってはインスリン製剤の種類の変更や内服薬の併用によって注射回数を減らすことができ, 株式会社LIFULL seniorは、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 27001」および国内規格「JIS Q 27001」の認証を取得しています。, ① 血糖測定器、測定用チップ、消毒用アルコール綿、穿刺(せんし)器、穿刺針、自己管理ノート、針捨て容器(専用が望ましいがなければビン)を準備し、手を洗います。, ③ 指先などを消毒。針を消毒した場所に押し当て、穿刺器のボタンを押して針を刺します。, ① 開封前のインスリン製剤は冷蔵庫で、使用中のものは常温で保存。冷蔵庫保存の場合は凍結しないように注意します。, ② インスリン製剤、注射針、消毒用アルコール綿を準備し、手を洗います。インスリン製剤が濁っている場合は、均一になるように振ります。, ⑦ ダイヤルが0になるまで、しっかりと薬液を注入。10秒程度数え、注入ボタンを押したままで針を抜きます。, 中枢神経症状:頭痛、目のかすみ、集中力の低下、生あくび、意識レベルの低下、異常行動、けいれんなど, ① すぐにブドウ糖10gまたはブドウ糖を含む飲料水を150〜200ml摂取します。砂糖の場合は20g摂ります。.