Copyright © CyberAgent, Inc. All Rights Reserved. とある一家に引き取られることになるが、その家には先代の村長の娘だったサテュラも一緒にお世話になっていた。※村長が亡くなり母の妹に引き取られた形, お世話になりっぱなしという訳にもいかないのでやれることを探すエウメネスだが、やることも見つからないので村の周囲の観察や情報収集すると、単なる親切心で世話されてるわけではなく「何か期待されている」ということがわかる。, そして、同居人のサテュラに対し「パフゴニアのサテュラ…忘れぬことは出来ぬ」との回想が入り二十五話終了。, 世話になりっぱなしで手持ち無沙汰なエウメネスは村一番の剣の腕をもつバトに剣を習いたいと申し出る。, その際に、ボアの村は昔この土地に流れてきたよそ者であり、昔は小競り合いがあった為に防衛機能が備わっているが今は全く戦などはないと聞かされる。 2010年に第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の大賞を 、2012年に第16回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した 繰り返される日常の中で「この地で一生を終えるのか」と考えていた矢先に訪れる危険とは!? 『ヒストリエ』 (HISTORIĒ) は、岩明均による歴史漫画。『月刊アフタヌーン』(講談社)において2003年3月号から連載中。作者がデビュー前から構想を温めていた作品である[1]。, 2010年に第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の大賞を[1]、2012年に第16回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した[2][3][4]。, 紀元前4世紀の古代ギリシア世界を舞台に、マケドニア王国のアレクサンドロス大王(アレキサンダー大王)に仕えた書記官・エウメネスの波乱の生涯を描いている。エウメネスはプルタルコスの『英雄伝』(対比列伝)などにも登場する実在の人物である。, 2006年ごろから『アフタヌーン』本誌で休載が目立つようになっているが、2008年2月号掲載分(第43話)までを第1部とし、同3月号からは第2部として連載中である。, 紀元前343年、北東ギリシアのトラキア地方に位置する都市国家・カルディアは、北西の強国・マケドニア王国の軍勢の包囲を受けていた。全ギリシア統一を目論む国王・フィリッポス2世によって鍛えられた重装歩兵団は整然とした隊列を作り、城塞都市を十重二十重に取り囲んでいた。, 重厚な軍勢に囲まれた街には到底立ち入る隙がないように見えたが、一人の青年が隊列の間を平然とくぐり抜け城門まで辿り着く。青年の名はエウメネス。エウメネスはギリシア世界を取り巻く政治情勢の分析から、包囲は恭順を迫る示威行動に過ぎないことを見抜き、さらに巧みな弁舌を振るって固く閉じられていた城門を開けさせ、見事に街に入ることに成功する。, 同じく街へ入ろうとしていた隻眼の商人・アンティゴノスはエウメネスの機転に感嘆し、自分の下で働く気はないかと彼を勧誘する。アンティゴノスは商用で街の顔役であるヒエロニュモスに会うためにカルディアに来たという。奇遇にも、エウメネスがカルディアに来た理由も同様で、ヒエロニュモス邸を訪うことにあった。ただしエウメネスの目的は商用ではなく、少年時代以来久しく離れていた「我が家」への里帰りのためであった。, エウメネスは、カルディアの顔役であるヒエロニュモス家の次男として幼少期を過ごした。エウメネスは子供の頃から並外れて利発で、その頭の良さは大人も舌を巻くほどのものだった。恵まれた家庭環境の下、大好きなオデュッセウスの英雄譚やヘロドトスの歴史書に読みふけりながら、何ひとつ不自由のない幸福な少年時代を過ごした。(第1巻), しかし、ある日脱走したスキタイ人奴隷が常人離れした剣の腕で市民兵を次々と殺傷し、カルディアの街を震撼させる事件が起こる。ヒエロニュモスの部下のヘカタイオスとゲラダスはこの混乱に乗じて主を殺し、逃げ切れず死んだ奴隷にその罪を着せようとする。もの聡くその企みを見抜いたエウメネスは査問会で邪な陰謀を告発するが、ヘカタイオスは疑いをそらすためにエウメネスがヒエロニュモス家の子ではなく、拾われたスキタイ人の奴隷であったというエウメネスも知らなかった出自の秘密を暴露する。ヘカタイオスは父に代わって街の実権を握り、エウメネスは再び奴隷身分に墜とされることになる。(第2巻), エウメネスは旅の商人に大金で買われてカルディアを去ることとなる。ところが航海の最中に奴隷達の反乱が起こって船は沈没し、エウメネスは黒海南岸のパフラゴニア(英語版) にあるボアの村の人々に助けられ、思わぬことで自由の身となる。エウメネスは自身の蓄積したギリシアの知識を伝えることで村人達に受け入れられ、当初はエウメネスを胡散臭げに見ていた居候先の少女・サテュラも次第に彼に好意を寄せるようになってゆく。ボアの村は近隣のギリシア人都市・ティオス市の庇護を受けていた。ティオスとの関係は良好なものであったが、エウメネスが青年に成長した頃、ティオスの顔役の息子・ダイマコスが父が病臥したことを機に私兵を率いてボアの村を征服しようと企てる。(第3巻), ダイマコスの行動を見かねた弟のテレマコスは内密にボアの村を訪れて退去を薦めるが、村人達は村を捨てることを拒み、エウメネスの提案で籠城戦を決断する。エウメネスは鮮やかな智慧で村人を指揮してダイマコスの私兵を迎え撃ち、戦いはボアの勝利に終わる。ダイマコスの死によりボアとティオスの和睦は成るものの、不意なことから村人達が謀略を仕掛けてダイマコスを陥れたことが露見してしまう。テレマコスは激昂するものの、エウメネスは村とティオスとの関係を損ねぬために一人でテレマコスの怒りを被って村を去ることになる。恋仲になっていたサテュラとも別れて村を出たエウメネスは、行く宛てもないまま「故郷」・カルディアへの帰途についたのだった。(第4巻), すでに廃屋となっていたヒエロニュモス邸に佇みながら、エウメネスは過去の追憶に思いを馳せる。やがて旧友達とも再会を果たしたものの、復讐に戻ってきたと早合点して襲ってきたゲラダスを返り討ちにしたことで、ヘカタイオスに追われる身となる。もはやカルディアにもいられなくなったエウメネスは、アンティゴノスの誘いに乗ることを決める。エウメネスはアンティゴノスに導かれて街を出るが、城門の外には包囲を解いたマケドニア兵が列を整え、開城交渉を終えた主の帰還を待っていた。兵達に恭しく迎えられた隻眼の商人の正体は、彼らを統べるマケドニア国王その人であった。紀元前343年、カルディアはマケドニアの軍門に降った。, マケドニア王・フィリッポスにその才能を見込まれたエウメネスは、書記官見習いとして王に仕えることとなる。マケドニアの首都・ペラでは名門貴族・アッタロスの邸に身を寄せることとなり、姪のエウリュディケとも懇意となる。新たな生活にも落ち着き、書記官の仕事にも慣れてきた頃、エウメネスは王宮で額にヘビのような奇妙なあざを持った少年を見かける。彼こそがフィリッポス王の後継者、王子・アレクサンドロスであった。(第5巻), 哲学者・アリストテレスを招いてフィリッポスが創設した「ミエザの学校」は、マケドニア貴族の子弟を集めた幹部養成校である。ギリシア世界を代表する大賢人の薫陶を受け、若者達は「マケドニアの両輪」と称される将軍パルメニオンと宰相アンティパトロスの如く、王国の将来を担う存在となるべく日々学業に邁進していた。中でも王子たるアレクサンドロスは、年少ながらすでに文武共に余人にない才能を示している。かといって傲ることのない謙虚で誠実な人柄は、王の後継者として非の打ち所のないものであった。が、その精神の深層には凶暴な別人格「ヘファイスティオン」が潜んでいた。(第6巻), 「ヘファイスティオン」はアレクサンドロスの実母・フィリッポスの第4王妃オリュンピアスが作り出した。淫蕩な王妃はたびたび間男を寝所に引き込んでいたが、アレクサンドロスがまだ幼かったある夜、この母と愛人との情事を目撃してしまう。が、オリュンピアスは物怖じもせずに愛人を刺し殺すと、「心の友を授ける」という言葉とともに衝撃を受ける息子に手鏡を差し出す。鏡には化粧でヘビのあざを隠されたアレクサンドロスが映っていた。もう一人のアレクサンドロス、「ヘファイスティオン」はこのようにして誕生した。以後、折にふれてアレクサンドロスの精神を乗っ取る別人格を作り出したオリュンピアスは、二つの心を持つ我が子をフィリッポスをも踏み超える存在に育てるべく、野心を燃やすようになる。, 紀元前340年、フィリッポスはペリントス・ビザンティオン二都市への攻略に乗り出した。ギリシア世界の中心都市であるアテネと同盟を結ぶ両都市を陥落させることは、マケドニアによるギリシア統一に頑強に抵抗する宿敵アテネを屈服させる足がかりとなる。正式に書記官となったエウメネスも、フィリッポスに従いこの遠征に従軍することになる。(第7巻), マケドニア軍は二都市を包囲するも、アテネの支援を受けたその守りは思いのほか堅牢だった。アテネは因縁深いペルシアとも手を結んでおり、二都市にペルシアからの軍事援助まで受けさせていた。やがて将軍フォーキオン率いるアテネ艦隊が両都市の周辺海域を制圧すると、フィリッポスはやむなく撤退を決意する。攻略戦は失敗したものの、退却中スキタイの部族との戦いに勝利したマケドニア軍は本国への帰途につくが、蛮族の強襲に不意を突かれフィリッポスが重傷を負ってしまう。, フィリッポスに代わって指揮を執ったエウメネスは敵を退散させることには成功するものの、しかしマケドニア軍は大きな損害を被り、結局今般の遠征は散々な結果に終わることとなった。勢いづいたアテネではマケドニアとの決戦を望む強硬論が沸騰し、反マケドニアに燃え上がるその様子を耳にしたフィリッポスもついに決戦を決断する。一方、ペラに戻ったエウメネスは、恋仲になったエウリュディケの接吻によって迎えられる。(第8巻), 決戦に先立ってアンティパトロスから密命を受けたエウメネスは、商人を装ってアテネに潜入する。密命とは来るべき戦において最も難渋する敵将となるであろうフォーキオンを将軍職から追い落とす政治工作を謀ることにあったが、しかしすでにアテネは指導者デモステネスの唱える主戦論一色に染まっており、反戦を訴えるフォーキオンは世論の中で孤立していた。やがてフォーキオンは将軍職から退き、近隣の有力都市・テーベなどとの軍事同盟を成立させたアテネは、いよいよマケドニアとの決戦に打って出る。, 紀元前338年、マケドニア軍とアテネ・テーベの連合軍は中央ギリシアのカイロネイアにおいて激突した。斜線陣を引いて連合軍に対峙したマケドニア軍は、戦端が開かれてほどなく後退の姿勢を見せる。勢いづいたアテネ軍はここぞとばかりに攻勢をかけようとするが、しかしこの後退はフィリッポスの策略であった。テーベ軍との間に生じた綻びに部隊を突き入れて攪乱させることを企図した戦術であったが、副将のアレクサンドロスは自らが部隊を率いて敵陣に突入することを志願する。(第9巻), アレクサンドロスには不思議な能力があった。父のフィリッポスも持たぬその能力とは、物事のほんの数瞬先の未来を「見る」ことができるという力だった。この時もアレクサンドロスは戦場の動きを見定め、敵陣の綻びを認めるや一気呵成にこれを突破し、テーベ軍の後背に回り込んだ。後続する部下がついてこれずに単身敵陣の中で孤立するものの、しかし臆することもなく白刃をかざすと、一騎駆けで戦場を疾駆してテーベ兵の首を撫で斬りに刎ねていった。悪鬼の如く戦場を駆け回るその姿は敵軍の端々までを戦慄恐懼させ、テーベ兵はろくな抵抗もできぬまま殺到したマケドニア兵に包囲される。, アレクサンドロスの一騎駆けがきっかけとなり戦の趨勢は決まった。テーベ軍は壊滅し、アテネ軍も四分五裂して戦場から遁走し、戦いはマケドニアの完勝に終わる。テーベは占領され、アテネは辛うじて自治を許されたもののマケドニアの属邦に下り、長きに渡ってエーゲ海を支配した「海上帝国・アテネ」はここに消滅した。ついに累年の宿敵を滅ぼしたマケドニア軍は、ペラへと凱旋することになる。, しかし、エウメネスを待っていたのは、恋人のエウリュディケが「フィリッポスの第7王妃」として王宮に入るという報せだった。(第10巻), マケドニアを去る決意をしたエウメネスであったが、婚儀を控えて王宮に召されたエウリュディケの身辺に、オリュンピアスの魔の手が伸びていることを察知する。自らの息子であるアレクサンドロスの王太子としての地位が脅かされることを危惧したオリュンピアスは、エウリュディケを害するべく毒殺を試みるものの、すんでの所でエウメネスに見破られて露見する。, 事の次第を知ったフィリッポスは故国モロッシアへの帰郷を命じ、オリュンピアスは護送部隊とともにペラを立つが、しかしフィリッポスは道中で賊に襲われた体を装ってオリュンピアスを葬る算段であった。護送部隊には暗殺団も加えられており、一員には王宮護衛兵・パウサニアスもいた。フィリッポスに近侍する手練れの兵士で、「心が無い」と評されるほどの冷血漢であり、アレクサンドロスに酷似した面相を持つ男である。(第11巻), 「第8話 スキタイ流」においてエウメネスがメディア王国の将軍ハルパゴスについて語る場面がある。理不尽な形で国王に殺された息子の仇を討つため、忠臣を演じながら何年間も復讐の機会を伺っていたハルパゴスが、メディア王国に反旗を翻す瞬間を描いた箇所(単行本第1巻、184ページ)は、感情の動きを読み取れず読者を惑わせるコマが続いた後に衝撃的な台詞が続く印象的な場面となっており[5]、インターネット上においてさまざまなコラージュ画像(面白画像)やアスキーアートが二次創作され、有名となった[6][5][7]。インターネット上ではこの場面の他にも、本作における印象的な場面の台詞が本来の文脈から離れて(すなわちインターネット・ミームとして)引用されることがある[5][7]。, インターネット・ミームとして引用されるハルパゴスの場面は、大ゴマとして描かれる台詞の場面が1コマだけ抜き出されることが多いものの[5]、漫画研究家の中田健太郎と野田謙介は、この場面はハルパゴスが視線をさまよわせる直前の2コマを含めて1つの塊となっており、前後の文脈を踏まえてこそ味わい深いと評している[5]。類似の表現は同じくインターネット・ミームとなっている、第3巻で主人公エウメネスが自身の出生の秘密を知らされ絶叫する場面にも見られる[5]。, 元々、奴隷は主人から「適当な呼びやすい名前」で呼ばれるため、“カロン(あの世の渡し守の名前)”も本名ではなかったと考えられる。, 手塚治虫文化賞 :マンガ大賞に「ヒストリエ」 被災地回し読みの「あのジャンプ」が特別賞, 第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞は「ヒストリエ」、有名な「ば~~~っかじゃねえの!?」の原画も展示, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ヒストリエ&oldid=78940312. ヘカタイオスの策略によってゼラルコスさんに買い取られたエウメネス 村一番の剣士バトも相当の腕ではあるが、それでもトラクスには遠く及ばないであろうと回想するエウメネス。, そして夜にはヘロドトスを教えるが、日が立つにつれて面白い授業だと噂を聞きつけた大人たちが参加することになる。 「男はあなただけ、ね~~」 頭が良くて肝が座っていて、戦いのセンスもあるエウメネスさんがさらに強運にも恵まれて海沿いのティオス周辺のパフラゴニアに流れ着きます。そこで村人に助けられ、貧しいながらも平和な生活。サテュラとも心を通わせていきます。, (若干嫉妬気味) ペリエラの胸にはエウメネスが作ったネックレスが着けられていて、カロンが上手く伝達してくれたのだと納得するエウメネス。, 結局別れの言葉もほとんど交わせずに出航してしまったエウメネスだが、港に残った友人たちは「例え奴隷だとしてもエウメネスは友達だ」と語り合う。 それとも、エウリュディケと2人だけの幸せをつかもうと、マケドニアでの生活や地位のすべてを投げうとうとするから愚かなのか。 過去の誤った選択をした自分に言っているのか。 エウメネスが飼っていた猫と同じ名前を持つ。, ゴアの村の一番の剣士。”村で一番という領域ではない”とエウメネス言わせる実力者。 と読者は全員思うので調べました。 カルディアから相対的にアテネと真逆でさらに僻地である”オルビア”からの商人だということで断って欲しいと願うが、ヘカタイオスと購入希望者の交渉が行われ「1タラントン(=6000ドラクマ※船乗りの漕ぎての1日あたりの賃金が1ドラクマ)」という高値で購入が決まってしまう。, 買い手が決まり、あと2日でヒエロニュモス家から旅立つことになったエウメネスはヘカタイオスに「ヒエロニュモスを殺したのはお前が殺したのだろう?」と最期の問答を行うがのらりくらりと躱される。, そんなヘカタイオスに「おまえの最期も不自然なものでなきゃいいよな、ヘカタイオス」と怖い顔で脅すエウメネス。, 2日後、家を出る際にエウメネスは感情を爆発させる。 2巻で奴隷に身を窶してしまったエウメネスがこのどのように自由の身を取り戻し、どのように成長するかという重要な巻ともなってます。, 3巻にはヒストリエきっての名シーンがあります。 今回の作物献上の免除を約束してもらったが、長男の話が出ると顔色がかわった次男。, 一段の後を追っていくと、殺されたゴアの村の住人の剣を所持していたり一団の中に訪問した「フィレタイロス家の執事」がいたりと、限りなく犯人の目星がつく情報を得る。, 時を同じくして、ゴアの村にフィレタイロス家の長男「ダイマコス」が許嫁であるサテュラを訪問していた。 「やめろよサテュラ」と寝言を言いながら目を覚ますと目の前には見知らぬ少女がいた。, 声もかける間もなく部屋から出ていってしまう少女と入れ替わりに入ってくる幼女。 子供達だけであればすんなりいった授業も大人たちが交じると質問などでいちいち進行が止まってしまうことにストレスを感じる。, 「もう面倒だから止めてしまおうか」と愚痴るエウメネスに、サテュラが自分も聞きたいので止めてもらっては困ると釘を刺す。