しかし、選ぶときに意外と見逃しがちなのが飼・・・, 魚を飼いたい!と思って調べると、まず出てくるのが「カルキ抜き」という言葉ですね。
アクアリウム, 淡水魚, 淡水魚水槽, 熱帯魚や生き物, ベタ, ベタは丈夫で飼育しやすいため、アクアリウムの入門種としても適した熱帯魚なのですが、その丈夫という触れ込みから、過酷な環境で飼育されている様子が散見されます。, ベタが快適に生活できる環境と、何とか生きて居られる環境は当然ながら違います。後者のような環境でベタを飼育すると、そのストレスによって病気にかかりやすくなってしまうので注意が必要です。, ベタに多い病気としては「ウーディニウム病」が知られており、放っておくと命を落としてしまうため早期の治療が重要です。, ここでは、代表的なベタの病気を7つ挙げ、それぞれについて原因と症状、対処法などを解説していきます。, ベタをはじめ、熱帯魚飼育の情報から病気の治療法、お役立ちアイテムまでを動画でわかりやすく解説しています。, これらの病気はいずれも「カラムナリス菌」が原因なので、カラムナリス病と総称されることもあります。同病原菌は水中常在菌で、ベタの免疫力が正常なら発病しません。よって、ベタの免疫力が低下しないように、適度な給餌や水質の維持管理が重要です。, 症状としては、カラムナリス菌が生成する強力なタンパク質分解酵素によって、魚体がダメージを受けることが挙げられます。, 尾ぐされ病の場合、初期段階ではヒレが白く濁る程度ですが、病気が進行するとヒレが溶けてボロボロになってしまいます。口ぐされ病に関しては、初期段階では口の周囲に変色や充血などの症状が見られ、進行すると患部の組織が喪失してしまいます。, この病気は感染力が強いので、他の生体と混泳させている時は、病魚を隔離したうえで治療を行ってください。治療法としては塩水浴と薬浴が挙げられ、初期段階であれば0.5%濃度の塩水浴を行い、それで治らない場合や発見時に病状が進行していた場合は薬浴を行います。, 魚病薬は「グリーンFゴールド顆粒」や「観パラD」など、細菌性感染症に有効なものを使用してください。, 水カビは水中に常在している真菌類で、これがベタに寄生することで発症します。この病気もベタの免疫力が低下すると発症しやすくなり、特に輸送や病気によって外傷が生じると、発症リスクが高くなるので注意が必要です。, 症状としては魚体に水カビが生え、その水カビはベタから養分を吸収して増殖し、次第にベタを覆ってしまいます。進行してエラにまで到達すると呼吸困難に陥り、そうでなくても浸透圧調節が破壊されると死に至ります。, 治療は薬浴で行います。効果的な魚病薬としては「グリーンFリキッド」など、メチレンブルー系のものが挙げられます。, 繊毛虫の1種である「ウーディニウム」が寄生することで発症する病気で、「コショウ病」とも呼ばれています。同魚病も水質の悪化時など、ベタの免疫力が低下した時に発症しやすくなり、ベタがかかりやすい病気として知られているので注意が必要です。, 発病するとベタの体に白色をベースにやや黒色を帯びた小さな斑点が現れ、コショウを振りかけたような見た目になります。, この病気は初期段階では外見的変化が少ないため発見しづらく、気が付いたときには病気が進行していることもあるので、日頃からベタの様子をよく観察しておくことが重要です。, 治療は塩水浴と薬浴で行います。初期段階であれば0.5%の塩水浴だけで治癒することもありますが、治らない場合は「グリーンFリキッド」などメチレンブルー系の魚病薬で薬浴を行ってください。薬浴の際は塩水浴を並行して行うことも効果的です。, 観賞魚の代表的な病気で、原因は「ウオノカイセンチュウ(イクチオフチリウス)」と呼ばれる繊毛虫に寄生されることです。同寄生虫は水中に常在しているので完全に駆除することは不可能で、ベタの免疫力が正常であれば発症しません。, そのため、水温や水質を適切な状態で保つなど、ベタがストレスを感じないように飼育環境の維持管理が大切です。, 症状としては、ベタの体に白色の斑点が現れて体を擦り付けるように泳ぐ、などが挙げられます。この白点は、上記のウーディニウム病よりも大きいので判別が可能であるとともに、発見もしやすいです。, 直ちに命にかかわる病気ではありませんが、白点がエラにまで及ぶほど広がると呼吸困難による絶命の危険があるため、早期に治療してあげてください。, 治療法としては塩水浴と薬浴が挙げられ、病原寄生虫は高水温では繁殖できなくなるので、30℃程度にまで加温して行うとより効果的です。有効な魚病薬としては、「アグテン」やメチレンブルー系の薬剤が挙げられます。, これらの病気は「エロモナス・ハイドロフィラ」と呼ばれる細菌による感染症です。同病原菌は鞭毛を持ち運動する性質を持つことから、これらの病気を「運動性エロモナス症」と総称することもあります。, 松かさ病は、鱗の基部にある「鱗嚢」と呼ばれる部位に水様物が溜まることで鱗が逆立ち、松ぼっくり(松かさ)のような見た目になる症状が、ポップアイは眼球が魚体から突出する症状が出ます。, これらの症状は、ベタの体内で異常増殖したエロモナス菌の毒素で、ベタの体組織が壊死した結果、内臓が機能不全を起こしたり、血管から血液や漿液が滲出することで発生します。, 治療は主に「グリーンFゴールド顆粒」や「観パラD」、「パラキソリンF」などの魚病薬を用いた薬浴で行いますが、その際に塩水浴を並行すると効果的です。また、同病原菌は25℃以上の高水温時に増殖しやすいので、治療を行う時は24℃程度まで水温を下げることも有効です。, この病気はベタの腹部に水が溜まって腹部が膨張し、ほとんど動かなくなってしまう症状が出ます。また、フンの状態が変化し、白っぽくなったり透明感を持つようになることも特徴です。, 原因はいくつかあり、消化不良によるものや上記のエロモナス菌によるものなどが知られています。特に、エロモナス菌が原因だった場合は、腹水病から松かさ病やポップアイの症状が出ることが多いので、速やかな治療が重要です。, 治療法としては、餌の見直しや薬浴・塩水浴が挙げられます。まずは、ベタが消化不良を起こさないように、給餌の時間と回数が適切であるか、餌が傷んでいないかなどを見直してください。, そして細菌感染も疑われるので、「グリーンFゴールド顆粒」や「観パラD」、「パラキソリンF」など細菌性感染症に効果がある魚病薬で薬浴も行ってください。, ベタは基本的には丈夫な魚種なのですが、ストレスを感じるとヒレに異常が出ることがあります。ヒレが裂けたり、ヒレに小さな穴が開くなどの異常が生じた場合は、ベタが現在の飼育環境にストレスを感じている可能性が高いので、環境の見直しが必要です。, 具体的には、水温の変化を少なくする、水質を適切な状態で保持する、照明時間のサイクルを一定にするなどが挙げられます。, また、水草を入れてあげると、ストレス軽減に役立ちます。水草は葉が硬いタイプだとヒレが引っかかって裂ける恐れがあるため、マツモなどの柔らかい種類や浮き草タイプがおすすめです。, 冒頭でも述べましたが、ベタは丈夫との理由からボトルなどの超小型容器で飼育されることも多く、容器が小型だと水量も少なくなります。, すると、1日における水温の変化が大きくなったり、フィルターを運用できないこともあって水質が悪化しやすくなるので、必然的にベタにストレスがかかりやすい環境になってしまうのです。, また、ベタはその大きなヒレから、泳ぎがあまり得意でない魚種であることも知っておかねばなりません。十分な水量を確保できる大きさの水槽であっても、常に強い水流が発生しているとベタが泳ぎ疲れてしまい、これもまたストレスの原因になってしまいます。, ベタを含む観賞魚の飼育においてストレスは大敵です。なぜなら、人間と同様に魚もストレスを感じると、免疫力が低下して病気にかかりやすくなるからです。, そのため、ベタを健康的に長生きさせたいのであれば、なるべくストレスがかからないような環境を用意し、その環境を保つために適切なメンテナンスを行うことが重要です。, ベタは基本的には丈夫な魚種なので、アクアリウムの入門種としても適しています。だからといって、ボトルのような小さい容器で飼育すると、ベタがストレスを感じる環境になりやすいので、環境の維持管理により注意を払わなければなりません。, ベタが病気になってしまった時は塩水浴や薬浴で治療を行いますが、なかなか治らないからと規定濃度を超える分量の投薬は避けてください。薬は分量を間違えると毒になるので、投薬が原因でベタが死亡する恐れがあります。, 治療方法を紹介してきましたが、何より病気にならないことが1番なので、日頃から飼育環境の維持管理はしっかりと行ってあげてください。, 水槽のプロ トロピカライターの上原巧です。 ぜひ、可愛がってあげてくださいね!, 先月末に熱帯魚屋さんで雄のトラベタを初めて購入し、4.5リットルのハイタイプの水槽でヒーター、水作エイトコアのS、水換えは3分の1を3〜4日に水換えしていました。 ポイとは?
2020/8/31
情報を発信する立場として、正確な情報を分かりやすい文章でお伝えすることを心がけています。 その勝算を上げるポイントを5つにまとめました!
・・・, 熱帯魚水槽のレンタル・リース・メンテナンス・販売を行っております。 アクアリウム, 淡水魚, 淡水魚水槽, 金魚, 熱帯魚や生き物, 観賞魚の飼育において病気はつきもので、中でも厄介な病気として「腹水病」が知られています。この病気はストレスを受けたり病原体に感染することで起こる、消化器系を中心とした内臓疾患によって腹部に水が溜まってしまう病気です。, その結果、腹部が膨張してしまい鑑賞性が著しく低下し、病状が進行すると衰弱死してしまいます。この病気は致死率が高いことでも知られているので、早期発見・早期治療が重要です。ここでは腹水病について症状や原因、かかりやすい魚種やその治療法などをご紹介します。, 腹水病や尾ぐされ病などの対策や解決策、水槽のレイアウト方法なども随時解説・配信しています!, 初期症状としては活動性の低下や食欲の減退が見られ、病状が進行すると腹部が膨張して白いフンを出すようになります。また、腹水病はポップアイや松かさ病を併発することが多く、り患してしまうと治療が困難です。, 腹部が膨張する理由は後述する原因により、消化器系を中心とした内臓疾患が生じて腹部に水が溜まるからです。そのため、この病気は”腹水”病と呼ばれています。, 観賞魚も私たちと同様に、生活環境が悪ければストレスを感じて免疫力が低下し、やがて病気にかかってしまいます。, ストレスになる要因としては、飼育水が不適切、頻繁な水換え、水換えの際に毎回網ですくって別の容器に移す、餌の与えすぎ、エアレーションの不足、などが挙げられます。, 飼育水の水温や水質が観賞魚にとって不適切な状態になっていると、ストレスとなり弱ってしまいます。また、通常の水換えの時は網などで掬うと傷を作ってしまうこともあるので、観賞魚を別の容器に移してはいけません。, 頻繁な水換えは一見すると良いことのように感じると思いますが、有害物質を分解するバクテリアの定着を阻害してしまうので、アロワナのような極端に水を汚しやすい魚種以外では推奨できません。, さらに、餌を与えすぎたり、エアレーションが不足するとアンモニアや亜硝酸の濃度が高くなり、観賞魚はストレスを感じてしまいます。, 腹水病を引き起こす細菌として、「エロモナス・ハイドロフィラ(運動性エロモナス菌)」が知られています。この病原細菌は淡水や沿岸海水に常在しているため、魚の免疫力が正常であれば感染しません。, しかしながら、前述したようにストレスを感じて免疫力が低下していたり、飼育水の汚れなどが原因で病原菌が異常繁殖すると細菌感染する場合があります。, 運動性エロモナス菌が引き起こす病気としては他にも、赤班病や松かさ病、ポップアイなどが知られており、腹水病の症状に加えてこれらの病状が見られる場合は、細菌感染が原因である可能性が高いです。, 腹水病は、何らかの原因で消化器官を中心とした内臓に炎症が起こることでお腹に水が溜まる病気です。そのため、観賞魚に合わない餌を与えると消化不良などを誘発し、消化器官がダメージを受けることにより腹水病が発症することもあります。, また、餌に問題がなくても与え方が不適切だと、同様に腹水病を発症させてしまうことも考えられます。餌は観賞魚がきちんと活動している時間に与えて、消化に悪いものを与えていないか、餌が古くなっていないかなど確認してください。, 腹水病の報告が多い魚種としてはグッピー、金魚、メダカ、コリドラス、ベタ、ネオンテトラなどが挙げられます。ここでは、これらの魚種が腹水病にかかりやすい理由をご紹介します。, まずは食性が雑食性であることが挙げられます。雑食性の魚種は肉食性の魚種よりも長い腸を持っており、その分だけ消化に長い時間を要します。よって、餌の良し悪しの影響を受けやすく、消化不良を起こした際に消化器系が損傷しやすいのです。, 次に、品種改良の弊害や近縁個体同士の繁殖による遺伝的多様性の低下といった要因があります。グッピーや金魚などは品種改良を繰り返した結果、先天的に内臓が弱い個体が生まれることが知られています。, また、個人で繁殖を楽しむ場合に見られるケースとして、同一水槽内で世代が進んだ結果、遺伝的多様性が失われて病弱個体が生まれやすくなることがあります。よって、繁殖を楽しむ場合には、定期的に外部から新しい個体を迎えた方が安全です。, そして、これらの魚種は一般的に丈夫で飼育しやすく、ベタを除けば混泳相性も良いので、過密飼育や不適切な水質での飼育など、ストレスになりやすい環境で飼育されているケースが散見されます。, 観賞魚が適応できる環境と快適に暮らせる環境は別なので、これらの魚種に対しても生活しやすい飼育環境を作ることが大切です。, 腹水病の疑いがある場合、まずは病気の拡散を防ぐために病魚を隔離しましょう。その後の治療法について以下で紹介します。, まず前提として、塩水浴は腹水病に対して直接の治療効果は持ちません。しかし、塩水浴には観賞魚の浸透圧調節を助けてストレスを軽減することにより、自然治癒する力を高める効果があるため、病気の初期段階であれば治癒する可能性があります。, 方法としては、観賞魚専用の塩や無添加の塩をカルキ抜きした水道水に、濃度0.3%から始めて徐々に0.5%になるように溶かします。そうすることで塩水に慣れさせつつ、通常の水合わせの要領で隔離した容器の飼育水と入れ替えます。ちなみに、0.3と0.5%の濃度になる食塩の量は水1Lに対して3gと5gです。, 塩水浴を行っても症状に改善が見られない場合は、後述する薬浴を並行して行う必要があります。, 塩水浴の注意点としては、バクテリアが存在しにくい環境になり、水質が悪化しやすいので水換えを小まめに行うことと、餌の量を少なくすることです。, 特に始めてから2~3日の間は特にアンモニアや亜硝酸が蓄積しやすいので、水換えは毎日行う必要があり、その間は餌も与えない方が良いです。治療が完了して塩水浴を終了する時は、水合わせを行ってから飼育水槽に戻してください。, 薬浴は魚病薬を飼育水に添加して観賞魚を治療する方法です。前述した塩水浴と併用することも一般的に行われています。腹水病に効果がある魚病薬は「観パラD」や「グリーンFゴールド」が挙げられます。, また、魚病薬ではないのですが、「ニトロニダゾール」と呼ばれる化学物質が腹水病の病原体に効果があるとされており、その成分を含む薬として医薬品の「フラジール」が有名です。, 魚病薬を使った薬浴の方法は基本的には塩水浴の場合と同様で、濃度についてはパッケージに記載されている規定量で行ってください。, フラジールの場合は錠剤の形で販売されているので、まずは粉末の状態に砕いてカルキ抜きをした水道水に溶かします。, 後は、魚病薬の場合と同様に水合わせの要領で飼育水と交換し、必要に応じて水換えを行ってください。, 薬浴を行う場合は、基本的にはフィルターは使用しないでください。フィルター中に活性炭などの吸着性のろ材が入っていた場合、薬効成分を吸着してしまい魚病薬が十分な効果を発揮できない可能性が生じます。心配な場合は、ウールマットのみの投げ込み式ならば、特に影響がなく酸素供給もできますのでおすすめです。, また、ろ材に定着しているバクテリアに悪影響を及ぼす可能性もあるので、水質の悪化に対しては水換えで対応してください。, ココア浴は名前の通り、ココアを溶かした水で行う治療法です。しかし、この手法は人によって評価が分かれる方法なので、実行するのであれば自己責任で行う覚悟が必要です。, 人がココアを摂取した際の薬効は認められているので、観賞魚に対しても薬効が発揮されることは十分に考えられ、実際にココア浴で腹水病の治療を成功させた例もあります。, 方法としては、砂糖などが入っていない純ココアを0.02~0.05%の濃度になるように、カルキ抜きをした水道水に溶かします。同濃度になる分量は水1Lに対して純ココア0.2~0.5gです。あとは水合わせ時と同様にして飼育水と交換します。, ココアはカカオ豆から作られているので、食品としての品質には問題がなくても、生産された季節や年によって薬効成分が増減していることは十分に考えられます。よって、同じ純ココアを謳う製品であっても治療効果にバラつきが出る可能性があります。, それから、ココア浴を行う場合は、前述した塩水浴や薬浴を併用することはできません。また、ココア浴の場合も薬効成分が吸着されてしまったり、バクテリアがダメージを受けることがあるので、フィルターの使用は避けてください。, 腹水病はグッピーや金魚、メダカなどアクアリウムで人気の魚種に多く見られる病気です。一度発症すると治療が難しく、致死率も高い厄介な病気として知られています。, 他の病気以上に早期発見・早期治療が重要になるので、日頃からよく観察すると同時に、魚たちにとってストレスが少なく快適に暮らせる環境を整えてあげることが大切です。, 水槽のプロ トロピカライターの上原巧です。