『カゲロウプロジェクト』は、音楽家[1]、小説家、脚本家のじん(自然の敵P) (以下じん[注 1])によるマルチメディアプロジェクト。じんが2011年から発表している楽曲に加え、2012年に楽曲で描かれる物語を題材としたじん自身の執筆による小説、じんの原作を元にした佐藤まひろによる漫画が発表されている。また、アニメ化の企画も決定し、2014年4月から6月まで『メカクシティアクターズ』を放送した。楽曲のボーカルには、IA、初音ミクといったヤマハの歌声合成技術VOCALOIDを使ったボーカル音源を使用している。代表曲にカゲロウデイズ、チルドレンレコード、ロスタイムメモリー、夜咄ディセイブなど。音楽パッケージの累計発売数は2016年4月時点で70万枚[2]、小説・漫画など書籍の累計発行部数は2019年7月時点で1400万部[3](内小説は2017年12月時点で900万部[4])を突破している。, カゲロウプロジェクトの作品は、2011年2月にじんが動画共有サービスニコニコ動画で発表した曲「人造エネミー」に始まる[5]。この第1作目の「人造エネミー」はパソコンのソフトウェアからの主観とその主観からのメッセージを描いた曲で、後に発表される小説や漫画でも第1話に対応している[5]。, また、「人造エネミー」に対するTwitterでのコメントをきっかけに、じんはイラストレーターのしづと交流を持っている[5]。2作目の「メカクシコード」では、しづが動画のイラストを担当し、その後もじんの動画のイラストの他、CDのジャケットイラストや小説の挿絵も手がけることになる[5]。, 1作目公開の後、じんは本格的に長い物語を作ろうと考え、登場人物たちの所属する「メカクシ団」を設定し、「目」をテーマに据えて、物語を描いた楽曲を次々と発表する[5]。なお、これらの楽曲は、作品世界の時系列とは異なる順序で発表されている[6]。こうした一連の楽曲の中でも、2011年9月に発表された3作目の「カゲロウデイズ」は、ニコニコ動画では翌2012年1月までに100万回以上の再生数を記録する大きな人気を集め、多くのファンを引き込むことになった[5][6]。「カゲロウデイズ」は、そのストーリー性を含んだ歌詞と世界観から、様々な考察[注 2]が行われた曲でもある[6]。, 5作目「想像フォレスト[注 3]」をはじめ、映像製作に携わるわんにゃんぷーは、ニコニコ動画で「【手描き】カゲロウデイズ【自己解釈PV】」を発表しており、この作品をきっかけにじんの作品の制作に加わることになった[5]。「カゲロウデイズ」をはじめとする関連動画の総再生数は2015年4月10回までに1億を超えた[8]。, 2012年3月30日には、CDおよびじん自身の執筆による小説の発売、じんの原作を元にした漫画連載が発表され、楽曲発のマルチメディア展開が始動した[8]。2012年5月30日に、カゲロウプロジェクト関連曲を収録したCDの第1弾、アルバム『メカクシティデイズ』が発売。同日に小説の第1弾『カゲロウデイズ –in a daze-』も発売され、楽曲をつなぐ物語が初めて明らかとなった[5]。, アルバムと小説はそれぞれオリコンの週間ランキングで、CDアルバム6位、文庫本10位にランクインしている。翌6月には月刊コミックジーンで漫画『カゲロウデイズ』の連載も開始された。同年8月15日発売のシングル「チルドレンレコード」は同月第四週のオリコンの週間シングルランキングで3位にランクインしている。, 2013年5月25日20:00には「夕景イエスタデイ」や「マリーの架空世界」、「少年ブレイヴ」や「サマータイムレコード」などの2ndアルバムに入っている楽曲の一部をニコニコ生放送で公開した。, 2013年2月17日にニコニコ動画に投稿された「夜咄ディセイブ」は投稿から20分後に8万回再生、投稿から約4時間59分で殿堂入りを達成。VOCALOIDを使った曲としては歴代2位の速さとなった。翌31日後にミリオン再生[5]。, 2013年5月29日発売の『メカクシティレコーズ』にて、アニメタイトルが『メカクシティアクターズ』に決まったことが発表された。2013年8月15日に行われたじんのライブ「ライブ・イン・メカクシティ」のアフターパーティで、制作はシャフト、監督は新房昭之であることが発表され、その後、2013年12月25日に東京・名古屋・大阪の街頭ビジョンとアニメイト一部店舗にて公開された少年ブレイヴのPVの後に日程が2014年の4月ということが発表された。, その後2014年1月1日に発売された「MEKAKUCITY V's」(メカクシティブイズ)は1月8日のオリコンランキングで第1位を獲得。, 2014年1月25日23時59分45秒に、アニメ「メカクシティアクターズ」の出演キャストとアニメビジュアルの紹介が始まった。以後、毎週土曜に同時刻で続報を順次発表された。そこで4月12日0時からの放送となった。, 2016年8月15日に、ニコニコ生放送にて行われた『SEEK at MEKAKUCITY』で、新作「メカクシティリロード」の制作が発表された。媒体・制作などのその他詳細情報は不明。, 8月14日、引き篭もりの青年・シンタローこと如月伸太郎は、パソコンに居ついている電脳少女・エネのいたずらのせいでマウスとキーボードにコーラをかけて故障させてしまい、換えの品を購入するために止むを得ずエネと共に2年ぶりに外出するが、買い物に行った先のデパートで立て篭もり事件に巻き込まれ人質となってしまう。人質になった彼は、エネを使いコンピューターをハッキングしてシャッターを開こうと考える。すると隣にいた猫目の少年・カノが「もう少しで隙ができる」と言い、直後テロリスト達が混乱し始める。混乱の最中、自由になったシンタローはエネをコンピューター室にハッキングさせ、シャッターを開かせるがその直後シンタローは銃声を聞き、意識が途絶えてしまう。, 翌朝、シンタローはメカクシ団という奇妙な団体のアジトで目覚める。 公式サイトなどでの発表はないが、本作のパンフレットにて、『route-2』の制作が発表されている。詳細は未発表。, 『メカクシ団:ウォッチャーズ 〜消失少女捜索大作戦〜リサーチファイル』というカゲロウプロジェクトを原案とした代替現実ゲームが2014年8月15日より2014年9月27日にかけて行われた[22]。プレイヤーはベースサイトのBBSでほかのプレイヤーと意見を交換したり、手がかりについて話し合ったり、時には投票の多数決で物事を決めることでゲームを進めていく。, 『メカクシティクエスト in 江の島 消えた電脳少女を救え』というカゲロウプロジェクトを原案とした体感型ゲームが、神奈川県湘南海岸の江の島を舞台に2019年9月14日より同年11月17日まで開催された[23]。プレイヤーは専用の謎解きキットを開催場所で購入し、街歩きをしながら、キャラクターたちとスマートフォンアプリのLINE上でやり取りして謎解きしていく。, 主催は「メカクシティクエスト」実行委員会、企画制作はSCRAP、協力に藤沢市、(公社)藤沢市観光協会、EDWORD RECORDS。, カゲロウデイズを原作としたストーリーとキャラクターで解説している。このカゲロウプロジェクト×学習参考書シリーズは2016年6月時点で累計20万部を超え新たに2016年7月より3ヶ月連続で3冊が刊行[24]、2017年2月時点で30万部を突破し新たに2017年6月に2冊・7月に1冊という合わせて3冊が刊行される[25]。2017年10月時点で累計45万部を突破し[26]、また、同年10月と11月にも1冊ずつ学習参考書シリーズを発行し、着実に部数を重ねている。, 名義はCDでは「じん」、小説では「じん(自然の敵P)」となっており統一はされていない。, 想像フォレストはファースト・アルバム『メカクシティデイズ』では空想フォレスト、個人製作アルバム『メカクシティアクターズ』では妄想フォレスト。, 舞台となる8月の時点で誕生日を迎えてない点と矛盾が生じているが、公式からは何もコメントされていない。, ただし小説3巻で、能力を使用しているコノハの両目は薄いピンクに輝くと描写されている。また、エネが能力を使用する際の瞳の色は小説5巻時点で不明。, MISIA SUPER BEST RECORDS -15th Celebration-, KYOSUKE HIMURO 25th Anniversary BEST ALBUM GREATEST ANTHOLOGY, PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary "ALL TIME SINGLES", あの『カゲプロ』の新規映像製作決定! まさかの劇場上映!! よろしくお願いします。, アニメ『メカクシティアクターズ』の最終話タイトルが急遽「チルドレンレコード」から「サマータイムレコード」に変更されていると話題に!, 【ラブライブ!】たった100分足らずの映画で園田海未さんが投げキッスをする回数wwwwww. 8月15日、遥は発作を起こして倒れてしまう。倒れた遥は「もっと強い身体が欲しい」と願い、「目を醒ます」能力を得る。しかし、その強靭な身体に精神が弾き出されてしまい、その身体は別人格(コノハ)を生み出し元の世界に帰ってしまった。, 遥の話によってシンタローはアヤノが自殺してから2年間の記憶を粗方思い出すが、ここに来るまでの記憶を思い出せないシンタローに遥は前置きした内容を話し出す。その瞬間、シンタローは全てを思い出しその話が遥にとって言い難いことであることに思い至る。