3 0 obj (1)患者は私本人です (2)48歳 (3)北海道○○市 (4)肝臓癌 (5)10/23、CT検査。多分再発だろうと医師に言われました。 (6)2012年婦人科で「子宮内膜増殖症 異型」と診断され、ガンに移行するタイプなので設備の整っている病院を紹介され、そこで検査の結果、初期の子宮体癌と診断されました。 (7)2012年子宮、卵巣、リンパ節手術 半年位は、毎月血液検査、その後3ヵ月ごとになりました。CT検査半年ごと。今年の7月のCT検査で、微かな影(?)のようなものが認められ、10月にもう一度CT検査を ... 本村さま お返事ありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通り、知識をしっかり身につけようと思います。誰に聞けば良いのかわからない質問にまで丁寧に答えてくださり、ありがとうございます。 先日両親にガイドブックを渡しました。がんのことを家族で勉強したいと思います。これからもよろしくお願いします。 本間 【続き】 こんばんは。先日はメールをありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通りでした。 それでも諦めきれず、以前から気になっていた食事療法の本を出されている先生のクリニックへ。 検査結果の資料一式 ... 本村さん こんばんわ 報告ですが○○病院の緩和病棟(外来)に行ってきました。とにかく今の吐き気が辛い事などを伝えましたが、大変親切に対応いただきました。 ○○病院の話も聞きたい旨を伝えましたが、快く賛成頂きました。結果的には、新しい吐き気止めを頂きました。(本村さんのおっしゃるとおりでした。) その薬を妻が飲み、吐き気はなくなったようです。本日(金曜日)、体調が良く吐き気がないので出社して経理の仕事をこなしていました。 ただ、車で30分。会社に着いてすぐもどしました。また退社寸前まで元気でしたが、帰る車内 ... 本村さま 先日はお返事ありがとうございました。 アドバイスいただいたように、〇〇治療を先にと昨日病院へ行ってきました。 入院に向け、造影剤を使ってのCTを撮り、見てもらったところ 肺に小さいものが飛散して転移しているような状態であり、リンパ(首、脇、腹部)にも転移。 脳にも・・・ということで、このような状態では、親玉みたいなものがないので、どこをたたくというものではなく今は脳のことを最優先に考えるというのが一番でもあるし、タルセバのような抗がん剤での治療を優先したほうがよいと言われました。 火曜日に、新し ... 昨日は早速の返信有難う御座いました。 本村さんの返信により、先日までの気持ちを考えると、なにか光が差し込むように気持ちが楽になれました。心に余裕を持ちながら、癌と闘って行きます。 本日、大学病院の診察日ですので話しをよく聞いて来ようと思ってます。 後ほど、またサポートメールをいたします。よろしくお願いします。 【続き】 竹内です。 抗癌剤治療の為の入院日が決定致しました。 毎日バタバタで、先日の診察順番待ちの間にようやく、[がんを治す生き方]を読み終えました。 とても参考になる冊子に感動致しました。 これ ... 私(本村ユウジ)は身内をがんで亡くしてから、プロとして10年以上活動している、がん治療専門のアドバイザーです。. %PDF-1.5 <>/XObject<>/ProcSet[/PDF/Text/ImageB/ImageC/ImageI] >>/MediaBox[ 0 0 595.32 842.04] /Contents 4 0 R/Group<>/Tabs/S/StructParents 0>> x��W�n1�#�;�����Bb�R5R��S�C�9%U{�[�;녈%� �z��~��F->��rq��l,>ݿ;T�ud���LP�|PYҬ�Hퟛ�\+�>���O3��_>4����}W���d+�}i&j{�)u��5t��F�x���y����(#�jb�����i����p�h �O�Y;��C�0��\!d�q1��v�2r�ฌ�L� �b���K�ִ��%����Q{�í���s t�B @16,�$�-h���ԑ�'��A�U;��`ɎdBMR�����k�"j5��:H�^RJ��}a�$���H�׹�D��[d��SY[�nq�|��6?Uv�lK;�A��nI7��Oz��߮O��I�+kր�� ��-j�9���fs�S��M�b�7EH;B��������UiYw��ua��˅��N� 2 0 obj 標準治療(手術、放射線、化学療法)を批判する意見は多く、書籍も多く出版されています。 特に問題視されることが多いのが、抗がん剤などの薬物を使う「化学療法」です。 ... 2019年6月1日より、がんゲノム医療に関する「がん遺伝子パネル検査」が保険適応となりました。 テレビのニュースなどでは「がんゲノム医療が保険適応に」などとテロ ... 日本で最初に免疫チェックポイント阻害剤が使われたのは「2014年7月にメラノーマで承認されたオプジーボ(ニボルマブ)。 それ以来、様々な免疫チェックポイント阻害 ... 近年、話題になっている「がんゲノム医療」とは何か、というテーマの記事です。 専門用語、難解な言葉が登場しやすく「いまいち、理解できない」という人が多いので、でき ... 「がん患者さんに正しい選択を伝えること」をミッションに活動している、がん治療専門アドバイザーです。, 誰とも利害関係なく、中立的な立場で、これまで4,300名の患者さんをサポートしてきました。, 誰が味方で、誰が敵なのか分からないので、私はたったひとりで「どうすればがんに勝てるのか」を突き詰めてきました。, 私の武器は【事実と正しい知識】だけです。それだけを軸に、がん患者さんやそのご家族を支援しています。, 選択を誤らず、無駄なことは一切せず、無駄なお金も使わず、最短距離でがんを克服する道を歩む。, そうやってがんを治すためには「何をどうしたら、どうなるのか」という事実を ”事前に” 知ること。, 私は多くの身内をがんで亡くした経験を経て、2008年から「素人の支援ではなく、仕事として」がん患者さんのサポートをしてきました。, ありがたいことに、たくさんの喜びや感謝の言葉を頂いてきましたので、その一部をこちらに掲載しています。, 私のノウハウの一部は無料で提供しています。ガイドブックとメール講座に関する詳細はこちら, プロフィールの続きは少し長くなるのでこちらに掲載しています。 ハーセプチンはがん細胞に含まれる「HER2タンパク」と呼ばれる特定の標的を狙って攻撃する薬で、「分子標的薬」の1つです。分子標的薬は従来の毒性の強い抗がん剤と異なり、がん細胞固有の特徴を標的として阻害する薬ですので、高い効果が期待できるだけなく、副作用も比較的小さい薬です。 ハーセプチンが使えるのは検査よってHER2陽性と診断された患者さんだけです。がん細胞のみを攻撃するので従来乳がん治療で使われてきた抗がん剤のような脱毛や吐き気、白血球の減少といった副作用はほ … 抗生剤点滴 2 種類 2 3 種類 発熱したらどんな治療をするの? 抗がん剤治療後の発熱の大部分は、細菌感染症によるものと考えら れています。しかし、感染部位や原因となる菌が特定されないこと が多いため、まず、経験に基づいた抗菌剤治療を行います。 ⇒ プロフィールの詳細はこちら. 抗がん剤治療後は、副作用で発熱する場合があります。数時間微熱が続くと、からだのだるさにもつながります。 抗がん剤の種類や量にもよりますが、一般的に抗がん剤投与後、1~2週間ほど経つと抗がん剤の影響で白血球が減少し、病原菌に対するからだの抵抗力が弱まってしまいます。すると細菌に感染しやすく発熱も起こす場合があります。 高熱のまま放っておくと、肺炎や敗血症など重篤な感染症を起こす場合もありますので注意が必要です。発熱の状況を把握するためにも、毎日体温を測っておき … endobj <>>> 抗がん剤治療後は、副作用で発熱する場合があります。数時間微熱が続くと、からだのだるさにもつながります。, 抗がん剤の種類や量にもよりますが、一般的に抗がん剤投与後、1~2週間ほど経つと抗がん剤の影響で白血球が減少し、病原菌に対するからだの抵抗力が弱まってしまいます。すると細菌に感染しやすく発熱も起こす場合があります。, 高熱のまま放っておくと、肺炎や敗血症など重篤な感染症を起こす場合もありますので注意が必要です。発熱の状況を把握するためにも、毎日体温を測っておきましょう。朝と夜、できるだけ決まった時間に測るとよいでしょう。, 大半は感染症によるものと考えられるため、38℃以上の発熱、悪寒やふるえ、のどの痛み、咳や痰、下痢や腹痛、排尿時痛、肛門痛などの症状が表れてきます。とくに38℃以上の高熱の場合は、担当医に相談し、早めに受診をしましょう。, 白血球の減少により、からだの抵抗力が弱まっていると感染症を引き起こす恐れがあります。その場合は、抗生剤を使用します。, とくに38℃以上の高熱が出た場合は、抗生物質の薬をすぐに飲み始め、3日間は最低続けて服用します。心配な場合は、医療者に相談し、症状の程度を伝えましょう。, 病院では、白血球の中にある好中球の減少などを確認し、重篤度の危険性があるかを判断します。リスクが低い場合は、在宅で抗生剤の飲み薬を服用します。, 飲み薬には、シプロフロキサシン、クラビットなどの抗菌剤、カロナールなどの解熱剤があります。リスクが高いと判断された場合は、病院での点滴治療となり、抗生剤点滴を1~3種類使用したり白血球を増やす注射などで治療します。, まずは、手洗い、うがいをしっかり行いましょう。帰宅時、食事の前後、トイレの前後、起床時や就寝時などマメに行います。また、なるべく風邪に感染している人のそばには行かない、人混みを避けることも大事です。微熱でもしんどい場合は、無理をしないように安静にしていましょう。, 最も注意すべき期間は、抗がん剤治療後の1~2週間経った白血球減少による発熱の場合です。その場合は、抗菌薬を合わせて飲むこともあり、飲み合わせが悪い薬を控えるようにしましょう。, 抗菌剤の効果を下げてしまう薬として、マグネシウムを含んだ下剤、軽金属類を含んだ胃薬や鉄剤、カルシウム剤などがあります。, 同時に服用する場合は、抗菌剤服用後2時間あけて飲むようにしましょう。発熱後、抗菌剤を服用しても熱が下がる傾向がない、37.5℃あたりの発熱で服用に迷う場合は、医療者に相談しましょう。, このサイトの主人公は架空の人物です。サイト内のストーリーはさまざまな体験談などをまとめたフィクションになります。, 治療法を選ぶことは、患者さんとご家族の将来に関わる大切な選択となります。独断で決めてしまうことは避け、必ず専門知識をもつ医師に相談しましょう。, 抗がん剤含め、治療法にはそれぞれ副作用やリスクを伴います。抗がん剤の副作用についてはこちら、他の治療法については、メリットデメリットを含めてこちらでご紹介しています。, 現在57才。妻と子供2人の4人家族。突然の肺がんステージ3宣告を受け、抗がん剤治療をメインに闘病したが、骨への転移が確認される。, 【免責事項】 当サイトは2019年6月現在の情報を基に制作したものです。掲載している治療法は保険適用外の自由診療のため、全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。. 乳癌と化学療法(抗がん剤)について、図表付きでわかりやすくご紹介します。会員同士の知恵で悩みを解決する「医知恵 乳がん」は、医療サービス運営のエムスリー株式会社・g-tac株式会社が運営。 <> endobj Copyright© がん治療専門のアドバイザー 本村ユウジ公式サイト・ブログ , 2020 All Rights Reserved. 標準治療(手術、放射線、化学療法)を批判する意見は多く、書籍も多く出版されています。 特に問題視されることが多いのが、抗がん剤などの薬物を使う「化学療法」です。 書籍の中には、「99%の医者は抗がん剤を使わない」という内容のものがあります。これを執筆しているのは医師です。 その他にも「薬剤師は抗がん剤を使わない」という書籍もあります。 これも現役の薬剤師が書いています。 このような意見に対して、反発する医師も多く、 医者は自分にどんな「がん治療」をとる? 99%が抗がん剤を使わず #ldnews http ... 2019年6月1日より、がんゲノム医療に関する「がん遺伝子パネル検査」が保険適応となりました。 テレビのニュースなどでは「がんゲノム医療が保険適応に」などとテロップで流れることもあり、ゲノム医療全体が保険適応になるかのような印象を受ける人もいるかもしれません。 しかし保険適応となるのは「検査」についてのみ。 なおかつ保険が適応となるための条件もあります。そして検査を受けて何らかの遺伝子変異が見つかったとしても、そこから「治療」に入るためには、いくつかの難問があります。 この記事では、がんゲノム医療やパネル ... がん全般に関するツイートを忘備録として格納しています。 ※新しいニュースのほうが上。 ゲノム医療の体制などについてポイントがまとめられた良い記事。 がん遺伝子パネル検査等、保険診療上の留意事項を整理―厚労省 https://t.co/WMgzt0NpG9 — 本村ユウジ@がん治療専門 (@motomurayuji) 2019年6月4日 光免疫療法、第三相スタートのニュース。 米国での再発頭頸部扁平上皮がんに対する第2相試験で、奏効率28%(28人中8人)、完全奏効率14%(28人中4人)という ... 近年、話題になっている「がんゲノム医療」とは何か、というテーマの記事です。 専門用語、難解な言葉が登場しやすく「いまいち、理解できない」という人が多いので、できるだけ分かりやすく解説したいと思います。 ゲノムとゲノム医療 体の細胞の核の中にはDNAがあり、そこに刻み込まれた生命に関する情報が「ゲノム」と呼ばれるものです。 この体の設計図といえるゲノムに刻まれている「遺伝子の配列」を調べるのが「遺伝子検査」です。 遺伝子検査によって「その人固有の遺伝子情報」が明らかになります。 ゲノム医療とは、シンプルに表 ... がん治療では「セカンドオピニオンを受けましょう」とよく言われますが、いつ、どのタイミングで受けて、どんな質問をすればよいのか?は悩ましい問題だといえます。 がんに関するセカンドオピニオンはそもそもどの病院に行けばよいか分かりません。せっかくお金を払って(基本的に保険適応外で有料です)行くからには、有益な時間にしたいものです。 私もセカンドオピニオンについてはよく質問を受けます。最も難しいのが「どの病院で受けるべきか」ですが、これについては個別の対応になるのでこの記事では触れません。 この記事では、上手なセ ... セカンドオピニオンは「受けてよかった」というケースもあれば「受けてもあまり意味がなかった」ということもあります。 また、受ける以前に主治医との関係が悪くなったり、場合によっては医師が怒ってしまって「もう私は診ない」などと関係が断裂されてしまったりすることもあります(ここまでのことは稀ですが)。 セカンドオピニオンは受ける前、もとより「主治医に切り出す前」に色々と整理、準備しておことが大切になります。 ポイントは色々ありますが、ツイッターでこのようなことを書きました。 実際には個々のケースバイケースですし住 ... 個別サポートの中で、比較的多いのが「今はこの病院に通っているのですが、他に移ったほうがよいですか?他におすすめの病院はありますか?」という質問です。 がんについては「一度行けば終わり」ではなく、通院、入院などを含め長期化することが多いため、どの病院を選ぶか、は重要な点になります。 というわけで、ツイッターで「病院の選び方シリーズ」を書いてみました。 「その20」まで行ってしまったので、サイトにもまとめとして残しておきたいと思います。 がん治療 病院の選びかた、探しかた 【がん治療 病院の選びかた その1】 ... 経済的な理由で、希望どおりのがん治療を続けられなくなる人は少なくありません。でも、あきらめてしまう前に、公的な制度が利用できないかどうか、確かめてみましょう。 役所や公的機関に申請すれば戻ってくるお金や控除制度、手当金などがあります。 代表的なものとして、「高額療養費制度」「医療費控除」「傷病手当金」「雇用保険(失業手当)」「障害年金」などがあります。 医療費控除 患者さんまたは”生計を一にする家族”が、1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合に、所得税の一部が戻ってくる制度です。 医療にかかった領収 ... ※この記事は、光免疫療法(近赤外線免疫療法)の解説+直近の臨床試験(治験)の結果について掲載しています。 2019年以降の臨床試験の進捗についてはその都度更新しています。 光免疫療法(近赤外線免疫療法)とは? テレビのリモコンでも使われている近赤外線。 そのレーザー光を体の表面に照射することでがん細胞を攻撃する、新しい治療法の実用化への期待が年々高まっています。 これは「がん光免疫療法(近赤外線免疫療法)」と呼ばれる治療法で、米国国立衛生研究所(NIH)主任研究員の小林久隆医師が10年以上の研究の成果とし ... 抗がん剤治療の副作用として「脱毛する」ことがよく知られています。抗がん剤治療を受けるとなぜ脱毛するのでしょうか? これは、毛髪の成長のメカニズムと関係があります。 毛根にある毛母細胞(もうぼさいぼう。毛を作るもとになる細胞)が細胞分裂することによって、毛が成長(伸びる)します。 毛髪は「成長期」「退行期」「休止期」のサイクルを繰り返しています。 毛母細胞は、全身の細胞の中でも分裂が速い細胞です。そのため、同じく分裂の速いがん細胞を標的とする化学療法(抗がん剤治療)は、毛母細胞にもダメージを与え、脱毛が起こ ... 人気コンテンツ 53,000名以上に読まれています。無料ガイドブック「がんを完治させるための5つのルール」プレゼント中です。, 主治医の先生が、スキルス癌で抗がん剤を中止したにもかかわらず今のところ全く問題がないので、驚いておりました。本村さんとの出会いが私ども家族を救って下さったと思っております。, かつて、HER2陽性の乳がんは他のタイプのがんと比べて予後が悪いといわれてきました。, しかし2008年にハーセプチンが登場したことにより、生存率、再発率は大きく改善し現在はHER2陽性乳がん治療において重要な役割を占めるようになりました。, また、次々と登場している「HER2陽性乳がん治療薬」をハーセプチンと組み合わせることでさらなる治療効果が発揮できると期待されています。, ハーセプチンはがん細胞に含まれる「HER2タンパク」と呼ばれる特定の標的を狙って攻撃する薬で、「分子標的薬」の1つです。分子標的薬は従来の毒性の強い抗がん剤と異なり、がん細胞固有の特徴を標的として阻害する薬ですので、高い効果が期待できるだけなく、副作用も比較的小さい薬です。, ハーセプチンが使えるのは検査よってHER2陽性と診断された患者さんだけです。がん細胞のみを攻撃するので従来乳がん治療で使われてきた抗がん剤のような脱毛や吐き気、白血球の減少といった副作用はほとんどありません。, 特に進行・転移した乳がんの治療はハーセプチンの登場により大きく変化し、手術後の再発率の低下や、生存率の向上に大きく貢献しています。現在、この薬は「術前・術後補助療法」および再発転移進行乳がんの治療に用いられ、乳がん治療のベースとなっています。, ハーセプチンは進行した乳がんや手術後に再発・転移した乳がんのがんに伴う症状を和らげたり、進行を抑えたりする目的で使用します。ハーセプチンは単独で使用した場合の効果はまだ臨床試験で確認されておらず、原則としてタキサン系の抗がん剤(タキソテールやタキソール)と併用して効果を発揮する薬、と位置づけられています。, 化学療法の経験のない転移乳がん患者さんを対象に実施された海外の臨床試験では、無増悪生存期間(PFS:がんが悪化しなかった期間)の中央値がタキソテール単独では6.1か月だったのに対し、ハーセプチン+タキソテール併用では11.7か月という結果がでました。5.6か月もの差があったのです。, 全生存期間も、タキソテール単独は22.7か月でしたが、ハーセプチン+タキソテール併用では31.2か月という結果になりました。, その後、新しい分子標的薬であるハージェタを加えた3剤併用(抗がん剤+ハーセプチン+パージェタ)療法における臨床試験の結果も明らかになりました。, 無増悪生存期間の中央値が3剤併用では18.5か月。従来の2剤併用(ハーセプチン+タキソテール)の12.4か月を上回りました。全生存期間は試験開始後3年の時点で2剤では50%、3剤では66%という結果でした。, こうした臨床試験の結果から、最近ではハーセプチン+タキソテールにパージェタを加えた3剤併用療法が、進行・再発乳がん治療の第一選択の標準治療と位置づけられています。, 3週間ごとに、パージェタ、ハーセプチン、タキソテールの順番に点滴で投与します。吐き気止め薬も同時に点滴します。, 初回治療はアレルギーなどの反応をみるために時間をかけて投与しますが、問題がなければ2回目以降は投与期間を短縮することができます。, 手術前や手術後の補助療法としてハーセプチンを使う場合、主に再発予防を目的として使用されます。, 術前の場合には、腫瘍を小さくする目的でも使用します。腫瘍が小さくなれば摘出する部位も小さくできる可能性があるからです。また、手術前に投与することであらかじめ薬の反応を確かめられるというメリットもあります。, つまり、ハーセプチンを投与して薬の効果が見られれば、この薬は効果があると評価し、術後の再発予防にも効果を発揮できるだろうという目処をたてるのです。, 術前・術後ともにタキサン系抗がん剤とハーセプチンを併用することで再発の危険性を50%程度減らす効果があるとされています。再発予防としての使用期間は1年間です。, ハーセプチンをさらに発展させた薬「カドサイラ」が開発され、2014年4月に日本でも発売が開始されました。カドサイラはハーセプチンに抗がん薬を結合させた薬です。, 従来のようにハーセプチンと抗がん剤を別々に投与する方法では、ハーセプチンはHER2タンパクを標的としてがん細胞だけを攻撃しますが、抗がん剤は正常細胞にもダメージを与えていました。, いっぽう、カドサイラはハーセプチンががん細胞のHER2タンパクを攻撃するときに抗がん剤を導いて一緒にがん細胞を攻撃します。ターゲットをがん細胞に絞って作用するため、従来の併用療法よりも副作用が軽度だとされています。, また登場して間もない薬ですので、継続してカドサイラ単独と従来の併用療法の効果の比較研究が行われています。, ハーセプチンは従来の抗がん剤で起きやすい脱毛や吐き気、白血球減少などの副作用はほとんどありませんが、独自の副作用が生じます。, 主な副作用としては発熱があります。ハーセプチンを初めて投与された患者さんの約半数に現れます。回数を重ねるごとに少なくなる傾向はあるものの、2回目以降でも現れる可能性があります。, この発熱は点滴直後から24~48時間以内に38~39℃くらいの熱がでるパターンが多いです。これは一過性の発熱でアセトアミノフェンなどを使って解熱するのが一般的です。, もともと心臓に障害があったり、心臓の機能が低下している人はハーセプチンの投与により急激に心機能が悪化することがあります。事前に心臓の検査を実施して、問題ない場合にのみ投与されますが、次のような症状がある人は医師に確認しましょう。, ・胸部に放射線を照射する治療をしたことがある。