第二回】「ゴールデンボンバー」1週だけCD売上1位が取れてもヒットしたことにはならない時代, https://www.oricon.co.jp/news/2064189/full/, https://tower.jp/article/news/2013/03/29/n09, “ゴールデンボンバー、元日発売シングル“101回目の呪い”詳細発表! この頃パフォーマンスは主に鬼龍院と血祭が担当し、喜矢武の演奏技術の問題が目立ったことが後のエアーバンドというスタイルに繋がる[46][4]。2005年にライブハウスでtatsuoと出会った[20]。2006年の10月までは2か月に一度かそれ以下の頻度で知り合いのライブにおいてのみ活動していた[39]。喜矢武は後にインタビューで同時期に鬼龍院に可能性を見出したヴィジュアル系への転向を持ちかけていたものの、鬼龍院が断っていたことを回想している[47]。その後鬼龍院が掛け持ちでヴィジュアル系バンドで活動したいと考えていることを喜矢武に話したところ、喜矢武が鬼龍院の予想に反して自身の参加を主張し[46]、ゴールデンボンバーはヴィジュアル系のバンドへと変容する[46]。喜矢武の提案で2006年11月22日に目黒鹿鳴館のライブイベントに出演し、そこでインディーズヴィジュアル系バンドであるVagu*Projectのパフォーマンスに衝撃を受けた二人は[48][49]、ヴィジュアル系の世界で活動を決めた[39]。これ以降演奏の当て振りや演奏前の前フリという、後のパフォーマンスの基礎となる部分が確立した[50]。それ以降ライブの回数を増やし、多い時は月に9本のライブをこなした[51]。後に鬼龍院は、この頃は客席を巻き込んだパフォーマンスを行っていたことや、雑誌に掲載されていたつんく♂のインタビューを参照して友人をライブに呼ばなかったことを述懐している[52]。, メンバーの入れ替わりもたびたび発生した。2007年3月15日のライブを最後に血祭が脱退した[53][54]。3月30日にサポートの天空城団吉が加わり[55]、4月22日に歌広場淳が加わった[56]。8月30日にはドラムの天空城が脱退した[57]。9月10日にドラムの鶏和酢里紅が加わった[58]。11月17日をもって鶏和酢がバンドの表舞台から離れ[59]、同月29日から天空城が再加入した[60]。, 2008年3月、tatsuoの紹介でユークリッドエージェンシーと契約を交わす[61]。人員や宣伝費用を割くことはできず、またエアバンドが理解されないことからメディアへの出演もことごとく断られたとユークリッドエージェンシー代表取締役の木村俊彦は2013年のインタビューで振り返っている[62]。このことから口コミをプロモーションの軸として展開する戦略を立て[62]、同年5月から9月に掛けて5ヶ月連続で『抱きしめてシュヴァルツ』『元カレ殺ス』『トラウマキャバ嬢』などのシングルリリースを行う[63]。, この時知名度の向上を目指した手法を展開し、ライブ会場限定でCDを一枚500円での販売[64]、ワンマンライブの開催などを行う[65]。販売されたCDは包装を安価にする代わりに動画も収録し、映像と音楽で集客を狙った[66]。, その後事務所側で宣伝に力を入れることが決まり、全国ツアーの開催が決定する[67]。2008年から動画サイトのSC24で連続ドラマ方式の販売告知を配信する[68]。また木村がインターネットで話題に上り易い情報を常に置くよう意識したことや、メンバーのブログや鬼龍院が自主的に動画を作成するなど、事務所とバンドの方針が合致していたことが『日経エンタテインメント!』で述べられている[66]。動画配信は若い世代を中心に楽しさを求める傾向の強いYouTubeやニコニコ動画などの動画サイトで人気を博す[69]。, 2009年1月1日にコンセプト・ミニ・アルバム『イミテイション・ゴールド〜金爆の名曲二番搾り〜』を発売した[62]。4月5日に天空城が脱退[70]。4月10日に樽美酒研二が加入し、メンバー構成が固まる[62]。7月に映画『剃り残した夏』を製作し、上同作のサウンドトラックを発売した[62]。11月にシングル『女々しくて』をリリースする[71]。当時鬼龍院はリリースについては関与せず、事務所側が決める方針であったため、選曲と販売戦略は事務所が担っていた[68]。その時点でオリコンランキング77位は獲得していたものの、当時ゴールデンボンバーの認知度自体が低くCDの売り上げも振るわなかった[71]。, 2010年、1月6日にベスト・アルバム『ゴールデンベスト 〜Pressure〜』『ゴールデンベスト 〜Brassiere〜』を同時発売した[62]。7月にアルバム『ゴールデン・アワー ~上半期ベスト2010~』を発売した[66]。12月にSHIBUYA-AXにて初公演を開催した[66]。ここでメジャー7社からオファーを受けたが「メジャー行きま宣言」としてインディーズに留まることを宣言[72][73]。同年、dwango.jpにて楽曲の12か月連続独占配信を行い、12か月連続で1位を獲得した[62]。, 2011年9月2日、テレビ朝日系『ミュージックステーション』に初出演を果たし、「女々しくて」を披露した[74]。2012年からゴールデンボンバーを担当することとなった石森洋は、認知度の上昇を目指しテレビ番組への出演やメディアリリースを通して世間に訴える戦略を立て、その中でフジテレビの番組『ものまね王座決定戦』にて漫才コンビのオリエンタルラジオが歌った際のバンドとの共演もあり、結果「女々しくて」がレコチョクのデイリーランキングやカラオケランキングで首位を獲得する[71][75]。同年の大晦日には当初の目標であった第63回NHK紅白歌合戦に出演を果たした[75][76]。それ以降4年連続「女々しくて」で出場し、夏川りみ「涙そうそう」に並び紅白史上最高記録タイとなる[76]。また新規層の獲得を目的に、11校の学園祭でのパフォーマンスを実施する[77]。また2012年10月20日から2013年3月28日に掛けて、初の冠番組となる『金爆一家』(フジテレビ)が放送された。, 2012年8月から日経BP社の『日経エンタテインメント!』上で行われるタレントパワーランキングの調査対象として取り上げられ[78]、2013年6月時点での調査では総合で108位[78]、10代男性ランキングで首位、20代男性ランキングでは18位、10代女性ランキングで11位[79]、ミュージシャンでは15位に入選している[80]。, 2013年にはソフトバンクやミスタードーナツなどのイメージキャラクターに就任し[81][82]、コマーシャルに出演した[83]。4月24日にベスト・アルバム『ザ・パスト・マスターズ Vol.1』を発売した[84]。8月に「女々しくて」がオリコンカラオケランキングで、歴代1位記録となる50週連続1位を獲得し[85]、12月30日に『第55回日本レコード大賞』にて特別賞を受賞した[86]。, 石森の発案により2014年元旦リリースの『101回目の呪い』まではCDの販売数獲得のため[87][71]、同じ曲のCDを複数のパターンで販売、あるいはイベントへの参加特典を付属した[88]。しかしその販売方法に疑問を持った鬼龍院により[89]、同年8月リリースの『ローラの傷だらけ』ではオプションや付属品を廃止し、シンプルなジャケットで販売した[88]。鬼龍院は新R25のインタビューにて『ローラの傷だらけ』は鬼龍院の事務所に対する反発で戦略ではないとしつつ、『女々しくて』のヒットで成果が出せたことから長く自分たちの活動を楽しんでくれるファンにリターンができるような戦略を取りながら初見の人が見たくなるような話題のある活動に取り組んでいると述べている[90]。その後他のメンバーの要素がないとの意見に対して2015年リリースの『死 ん だ 妻 に 似 て い る』では、各メンバーが歌唱したCDを体臭付きカードの付属として販売するという取り組みを行った[88][注釈 4]。, 2014年『女々しくて』がインディーズ作品史上初となるJASRAC賞・金賞を受賞した[10]。12月30日には『第56回日本レコード大賞』にて鬼龍院翔が作曲賞を受賞した[92]。12月から2015年3月にかけて『ゴールデン名曲劇場~木曜に金爆~』が放映された[93]。, 2015年5月29日に各メンバーの体臭付きカードにCDを付けたボディースメルフレグランス『死 ん だ 妻 に 似 て い る』を発売[94]。6月17日:アルバム『ノーミュージック・ノーウエポン』を発売し、6月29日付の週間アルバムランキングで2作連続の首位を獲得した[95]。, 2016年4月27日にシングル『水商売をやめてくれないか』を発売し、2016年5月9日付のオリコン週間シングルランキングで8作連続のTOP5入りを達成[96]。7月31日から10月22日にかけて『ゴールデンボンバー ファンクラブツアー2016「ファンクラブ入っててくれてありがと祭」』を開催[97]。10月16日に開催された日本最大のヴィジュアル系音楽フェス『VISUAL JAPAN SUMMIT 2016』に出演し、YOSHIKIと共演した[98]。11月10日に公式サイト(PCサイト)が刷新され、Wikipedia仕様にリニューアル[99]。12月12日にタワーレコードが企画する「V-ROCK TOWER」の第一弾アーティストに起用された[100]。, 2017年6月29日にLINEMUSICスタンプによる“アルバム”『ゴールデンボンバーベストアルバムスタンプ』を発売した[101]。8秒の新曲を含む全24種、発売を記念し"8秒間フリーライブ"を池袋サンシャイン噴水広場にて開催した[102][103][104]。10月4日に「CLUB EUCLID」のリニューアルに伴い、単独ファンクラブ「マルキン」を開設した[105][106]。, 2018年にミュージックビデオにて楽曲のQRコードをダウンロードできるようにした『CDが売れないこんな世の中じゃ』については『現代ビジネス』のインタビューにて鬼龍院は[107]、爆発的にヒットはしなかったものの次に何をするか分からないという期待感がアピールできたのではないかとの考えを述べている[108]。