機械設計には良い設計と悪い設計はありますが、正解はない です。. ここ数十年における技術の進歩は目まぐるしく、ほんの数年もすればかつての常識は非常識になってしまうほどです。最近は人工知能が人間を超えてしまうという話もあり、誰一人として今後を正確に予想することはできません。そんな中、これからの社会を支える若者は一体何を学べばよいのでしょうか?, 今回紹介するのは機械工学という分野。機械工学を学んだ後にはどのような仕事をするのか、またその将来性についてご紹介します。, そもそも機械とは、電気など人力以外のエネルギーで他のものを動かしたり自身が動いたりするものを指します。つまり機械というと建設機械や工場にあるロボット、自動車などを指すものであり、スマートフォンやテレビは機械ではなく電子機器という扱いになります。, といっても電子機器に機械工学が不要というわけではありません。スマートフォンでいえばバイブレーション機能、テレビでいえばDVDやブルーレイレコーダーに搭載されているモーターも機械工学の知識がなければ設計できないものなのです。, トラクターやコンバインなどの農業機械、トラックやショベルカーなどの建設機械が産業用機械に該当します。決められた要件通りに設計して組み上げていくだけと思うかもしれませんが、設計にあたってはどんな部品を使うのか、素材は何を使うのかなど考えることは山ほどあります。また理論上うまくいくはずであることも実際にはなかなか思い通りにならず、試作品を繰り返し作ってテストをすることもあります。, カメラやレンズ、医療用機器が精密機械に該当します。またロケットに使われる部品も一つ一つが精密機械。最先端の分野に携わることも多く、人類の進歩に貢献しているというやりがいを感じられるかもしれません。, 機械工学の仕事と聞いて多くの人がイメージするであろう仕事が設計と開発。顧客がどのような機械を必要としているのかリサーチするところから始まり、コストやメンテナンスのしやすさ、いかにして生産性を向上させるかなどを考えつつ設計します。完成までに何度も見直しを重ね、ようやく製品が完成した時の喜びを味わえるのはこの仕事ならではです。, 金型とは、工業製品の部品を作るうえで金属やプラスチックを加工するための型のこと。同じ部品を均一に生産するためにはこの金型が欠かせません。表舞台に立つことは少ない仕事ですが、これまで日本のモノづくりはたしかにこの金型設計が支えてきました。, といっても最近は3Dプリンタが登場していることもあり、この業界にも変革が求められるはず。変化の激しい今だからこそ頭の柔らかい若者が活躍できるフィールドだといえるかもしれません。, 品質管理は文字通り製品の品質を管理する仕事。耐久性のチェック、安全基準を満たしているかなどを確認します。こちらも安全な機械を製造するためには必要不可欠な縁の下の力持ち。求められる技術・知識の水準も決して低くはありません。, 今の世の中はどこの企業も人手不足です。特に技術が必要なエンジニアの不足はより深刻。機械工学に限らず工学のスキルを持っている人材を喉から手が出るほど欲しています。労働人口が減り続ける日本ではこの状況はこれから数十年先も続くでしょう。仮に入社した会社が潰れたとしても、エンジニアという職業は引く手数多となるはずです。, ここ数年ニュース等で注目を集めているIoT・AI技術。これは機械工学のフィールドで活躍する技術者にとっても他人事では済まされません。これまでにない新しい技術を習得するのは骨が折れるでしょうが、使いこなせるようになれば10人分、100人分の力を発揮することも夢ではありません。それほどの技術力を身につければ先行き不安なこれからの時代もたくましく生き抜いていけるでしょう。, 先ほども紹介したように、今は3Dプリンタさえあれば自分で部品を作り出すのも簡単です。そこに機械工学の知識を組み合わせれば、意欲次第で自分の商品を作り出すこともできるでしょう。もともと技術者として働いている人が事業を立ち上げて成功するケースも珍しくなくなるかもしれません。, まずは機械工学科など、”機械工学”と名のつく学部や学科を探してみましょう。もちろん日本にはたくさんの大学があり、機械工学を学べる場所も1つではありません。学部や学科、コースなどの公式サイトをチェックし、どんな研究をしているか目を通したうえで興味の持てるところを候補に挙げていくとよいでしょう。オープンキャンパスに行き、実際にキャンパスの雰囲気を感じてみるのも大事なことです。, 機械工学の知識を持つエンジニアはこれからも高いニーズを維持できると考えられます。これから大学に進もうとしているあなたにとって、機械工学の道に進むのは決して悪い選択にはならないでしょう。本学でも機械工学を学べる機械システム工学科という学科を設けています。ぜひこの機会に目を通してみてください。. 機械設計 2017年12月特別増大号 【特集】 【1】協働ロボットシステムのリスクアセスメントと安全確保 【2】図解 効率的な製品開発を支援する「機能ベース」の課題分析法: 在庫無し: 機械設計 2017年12月別冊号 【特集】 The ROBOT イノベーション×ビジネス 46歳の既婚者で、設計業界で機械設計士として働いています。勤続年数は25年になります。年収は500万円前後になります。 子供が産まれてから残業が難しくなり、正社員からパート勤務にしても … 現在30歳の製造関連の仕事をしている者です。機械設計の仕事に興味を持ち、cad2級の資格を取得したのですが、これだけじゃ当然仕事も無くどこの会社も「実務経験」が必要でなかなか前に進めません。工業系の大学を出てるわけでもなく、機 業から独立までをサポート。今は, [contact-form-7 id="657" title="お問い合わせ"], 設計業界の将来性は?AIでなくなる仕事なのか機械設計士の告白メモ, 人材紹介業界コンサルタントの将来性を勤続5年のOLが語ってみた, 電子デバイスの仕事は今後も生き残れるか?AI導入後の将来はどうなる!?, AIとエステ・マッサージ業界の仕事, 靴業界の将来性と今後は?セルフレジが進み販売員の仕事はなくなるの?, 薬剤師はやめておけ!将来性もないし、今後はAIでなくなる仕事だと思う, 今後医師の仕事はAIでなくなるのか?36歳の現役勤務医の予測・・, 働き方改革後に有給は取りやすくなった, 教育業界における働き改革のメリットとデメリット, 教育業界はAIでなくなると思っていたが違った, 今後も塾講師の仕事はおすすめできるか?. 機械設計の仕事はなくなるどころか人手不足が深刻です。 海外からエンジニアを雇っている現状を僕は何度も目にしてきたからです。 なので機械設計エンジニアの需要はこの先も存在し続けると思いますよ。 最後までご覧頂きありがとうございました。 今回は平面度について、深堀していきたいと思います。たかが平面度、されど平面度。簡単だと思っていても、結構迷う... 平行度は平面度と似ています。平面度はこちら。平面度との違いは、基準(データム)と比べるか、比べないかです。平... 短時間睡眠のコツ デスクワークの人向け スッキリ目覚めて 毎日快適に過ごすための行動3つと眠くなった時の対処法3つ, ピカピカの一年生02 「物」の「引き算」 小堀氏が述べる本には載らない設計初心者向け心得(仕事論). 私の尊敬する設計者に小堀さんという方がおられます。昔の方はご存知かもしれませんが、このかたは2000年代には珍しく、設計に関するマニアックな情報を発信されている方でした。もうその方のウェブサイトは存在しません。おそらくその方は癌で亡くなってしまってウェブサイトも閉鎖されてしまったのだと思います。インターネットアーカイブからその方の記事内容を引用させていただき、要点をまとめてから、自分なりの分析を加えていくシリーズを、題名をそのままお借りしてピカピカの一年生というシリーズで記事にしていきたいと思いました。この記事は設計初心者向けに書かれたものとは思えないほど、設計者にズドンとくる内容です。今回は数字の足し算についてです。, こんなこと やってくるのが居ます—-(得意に満面の笑顔ですが)1+2+3+4+5=5X6/2=15 ----とか(3+2)+(5)+(1+4)=3X5=15 ----とかですはぁ そうですかってな物です 間違っているとは 言いませんが基本的には だめです頭のピントが おかしいのです どっかで 線が切れているのです, 3+5+2+1+4=15 が 正解です—詳しく書くと3+5=8  8+2=10  10+1=11 11+4=15 です, 当たり前ですが、当たり前のことができていないのが人間です。ここで、はっと気づく人は相当な感覚の持ち主だと思います。理由を見ていきましょう。, 小堀設計さんは数字の足し算は順番が大事であると主張されています。式を整理したり、まとめて掛け算にしたりするのは特殊な例とのこと。, 例えば、この足し算が桁数が6桁に増えて、個数が1000個くらいあったとします。これを同じものがいくつあるからこの項をまとめて・・・などと下手に整理して計算を始めてしまうと、あなたが病気など絶対避けられない理由でその仕事ができなくなったら、他人にうまく引き継ぐことが難しくなります。あなたの工夫したやり方の情報も含めて伝達する必要がありますからね。左から順番に足し算を実行していれば、ここまでの合計は○○なので、続きをお願いできますでしょうか?とできます。, ともおっしゃっています。人間、いつもベストな状態で仕事や作業ができれば良いのですが、調子が乗らない日もあります。仕事として数の足し算を行うときは確実な方法でやっていきたいですね。, 小堀さんはこれで締め括っています。「左」というのも重要なポイントで、ノギス、マイクロメーター、JISハンドブック全て左からであり、この業界では世の中が右利き用にできているからだということです。, これはあくまで設計の数字の足し算の話です。小堀さんはちょっとした工夫を否定しているわけではありません。物事には順番があり、それを順番に処理していくことの大切さを主張されていると思います。工夫についてもよく理解をして使用すべきとおっしゃっていました。, パッと思いつくのはこれくらいですが、設計の仕事って順番が大事な場面ってありますよね。それに気をつけるべきって言うのを感じました。, 他人が見ても分かりやすい様に書け!とか、ミスなく確実に!という事に対する具体的な方法がまさにこの「左から順番に足していく」ことではないでしょうか?よくこれらの注意を受けたり、後輩を指導する時に安易にこれらの言葉を使いがちですが、具体的には回り道せず順番にやる、というのが基本になっているという事ですね。, これは機械設計業界関係者であればほぼ100%反対される主張だと思いますが、今の世の中は確実さよりスピードが重要視されます。, 機械設計者に関係する製品は人の命に関わることが多いです。そのようなものに対してスピードを重視して失敗しては絶対にダメです。またスピードを重視した設計は出戻りの発生率が増え、結果的に時間もコストもかかってしまいます。, しかし、めまぐるしく変化する世の中において、スピードがなければすぐにでも置いていかれる状況です。PDCAではダメ、DDDDだ!というインフルエンサーさんも増えました。, 私は、機械設計者も確実性を求めるだけではダメになってきたと思います。確実性とともにスピードも追求しなければ生き残っていけません。スピードを追求するためにどうしていけば良いか。現代の設計者は必死に考えていかないといけないと感じています。, ここに出てくるのは「数字の」足し算です。このあと、「物の」引き算というのもあります。数字と物の違いを理解することも重要です。次の記事を参照してください。, ピカピカの一年生シリーズ第2弾です。今回は「物」の「引き算」です。前回は「数字」の「足し算」でした。私の尊敬する設計者、小堀さんのホームページのアーカイブから引用してお届けします。設計者の基本というか、全ての仕事をする人の基本になることと思います。普段たくさん計算していると思いますが、し注意するべき、という内容です。「物」の計算と前回の「数字」の計算を理解していただけると幸いです。, 左から順番に足し算を実行していれば、ここまでの合計は○○なので、続きをお願いできますでしょうか?, ノギス、マイクロメーター、JISハンドブック全て左からであり、この業界では世の中が右利き用にできているからだ, 「他人から見てわかりやすい」「確実」というのが具体的にどんなことなのかが理解できる, スピードがなければすぐにでも置いていかれる状況です。PDCAではダメ、DDDDだ!というインフルエンサーさんも増えました.