水槽の中で”ヒラヒラ”とヒレを動かし、自由に泳ぐアカい金魚は、水草のミドリと相まって、生きるインテリアです。, でも金魚などの鑑賞魚を飼育していると、必ずと言っていいほど遭遇するのが『病気』です。, 金魚の病気の発生原因は主にストレス。そして、そのストレスにより病原体に体する抵抗力(免疫力)が低下し、病気が発生します。, これらは、日頃からの管理を徹底すれば病気を予防することができます。また発生しても早期に発見すれば被害を最小限にくい止めることができます。, 水質の悪化は、病気に直結します。金魚にとって、水は常に身体に接するもの。それが汚れていたり、菌が繁殖していれば、病気になるのは当然のこと。, 僕は、春・夏は1週間に1回、寒くなる冬場は活動が低下するので、2週間から1ヶ月に1回、水の半分の入れ替えを行います。飼育する上で、水質には一番気を使います。, 魚には適切な飼育水温が決まってます。金魚の場合だと、約18度がより活動的になる温度だといわれています。, 窓付近に水槽をおくと、外気の影響を受けやすく、水温は季節により上下しやすくなるので、ご注意を!特に冬場は、病気になりやすくなります。, アクアリウム製品の大手ジェックスが展開する金魚シリーズ「金魚元気」のヒーター。僕はこの「金魚元気」の名を冠した商品をよく使います。迷ったら、このような金魚をターゲットにした商品を購入。やっぱり安心感ですね♪水槽のサイズによって、2種類あります。, おすすめの水温計は、『水作 マグテンプ』。磁石が付いていて、好きな場所に気軽に取り付けることができます。また、簡単に落ちないので、水温計の破損のリスクも減ります♪, 金魚は、エサを与えただけパクパクと食べます。見ていて、カワイイのでついつい多く与えちゃいます。, ですが、エサの消化には、金魚の体力を使います。特に冬場の活動低下時期には、その体力消費は病気の原因に。冬のエサやりは、少なめに!, 白点病は、魚のヒレ・体などが「小さな白い点」で覆われてしまう病気です。白い点は、次第に増えていきます。, 観賞魚に最も多く見られる病気で、白点虫(繊毛虫)が体の表面に寄生することによって起きます。白点虫は幼虫の時しか退治できません。, 治療は、軽症ならば薬による治療で簡単に治療ですきます。水槽にグリーンFなどの治療薬を規定量投入します。水温が高いと白点虫の活動が低下するので、25〜30℃に上げると効果的。4〜5日経過しても治らなければ水を半分ほど取り替えて再び薬を投入します。, 症状は、各ヒレの先端が白くなり、症状が進むと尾が腐って、バラバラになってしまいます。原因は、カラムナリス菌などの細菌による感染です。水質悪化には注意してください。, 治療法は、治療薬を規定量投入します。重症になると治療が困難なため、早期発見・早期治療に努めることが大切です。, 初期症状は、ウロコ数枚の範囲で赤くなり、わずかに盛り上がって見えます。次第にウロコが落ち、肉がみえてきてしまいます。エロモナス菌といった細菌などによるものです。, 患部に水カビが着生している場合は、グリーンFと併用すると効果的です。水質の悪化が原因なので水をキレイに保つようにしてください。, 口の先端に黄白色の小さな斑点が現れ、その周囲は赤くなります。次第にただれて重症になると口の開閉もできなくなります。カラムナリス菌などの細菌の感染によるものです。, 治療薬を規定量投入します。体表の傷から侵入しやすいので、魚に傷を付けないように注意してください。, イカリムシが体の表面に固着します。寄生部位では出血や炎症が起こり、内部では筋肉組織の崩壊も認められます。他の病原体の侵入があった場合は、壊死が起こります。, 寄生されると、壁や床に身体を擦りつける行動が見られるので、もしそのような行動があれば、金魚の体を注意深く観察してください。, リフィッシュを水槽に規定量投入します。イカリムシの成虫は駆除できないので毛抜きなどで取り除きます。2〜3週間経過して治らなけれ水を半分くらい取り替えて再び薬を投入。, ほかの病原体の侵入を防ぐために、グリーンFまたはグリーンFゴールドの併用をオススメします。, 初めは金魚の体の表面にツヤがなくなり、次第にウロコが膨れ上がり、松ぼっくりのように逆立ちます。, 肉眼で見える大きさの寄生虫「ウオジラミ」が金魚の体の表面に寄生されることによっておこります。, 金魚の体に白い綿のようなものが付着する病気です。ストレスや病気などで免疫が低下している状態でかかりやすい病気です。, まずは水換え。そして、水槽内を消毒するために、以下のような治療薬を規定量投入してください。, ほとんど原因は水質悪化なので、水換えを行うことで改善します。でもエロモナスによる場合もあります。その場合は、以下の薬を使用します。, 窓付近に水槽をおくと、外気の影響を受けやすく、水温は季節により上下しやすくなるので、ご注意を!, 金魚をターゲットにした商品を購入。やっぱり安心感ですね♪水槽のサイズによって、2種類あります。. 金魚の飼育において、病気は宿命。病気の一番の原因はストレスです。対策として、水質改善、温度管理、栄養管理。白点病、尾ぐされ病、穴あき病、口ぐされ病、イカリムシ症、松かさ病、ウオジラミ症、白カビ病。薬や治療法をご紹介。 ポップアイになると眼圧が異常に上昇してしまい少しずつ目が飛び出してしまうのです。 「ポップアイじゃなくても飛び出すこともある」 病気かどうか判断が難しい症例もあります。 中には出目金じゃないのに生まれつき飛び出している金魚もいます。 皆さんは飼っている金魚の目の様子がおかしいなと感じたことはありませんか? 実は、人間の病気が体の一部を見て判断できるように、金魚の病気の中にも、金魚の目の様子で判断できるものがあります。今回は、金魚の病気の中で、目を見て判断できるものについて、調べてみました。, 金魚の病気の目で判断できるものについて見ていきましょう。目で判断できるといっても、目の様子にも様々あります。様子別に判断できる病気を見ていきましょう。まず、目が通常よりも飛び出している場合は「ガス病」「コイ春ウイルス血症」が疑えます。「ガス病」とは、ヒレの血管を中心に気泡が生じる病気で、「コイ春ウイルス血症」とは、肝臓・じん臓・すい臓に顕著な異変が現れる病気です。, それぞれ、目だけでなく、他の部分にも病気の兆候が見られるので、目に異変を感じたら、この2つの初期症状について調べてみるといいでしょう。次に、目が白濁している場合は「白雲病」「水カビ病」を疑えます。「白雲病」とは、その名の通り、雲のような白い粘膜で、金魚の体表が覆われてしまう病気で、「水カビ病」とは、金魚の体表に白い綿のようなの水カビが寄生する病気です。また、目が飛び出していて、白濁している場合は「ポップアイ」という病気の可能性が高いでしょう。最後に、目の中に血が溜まって充血し、腫れている場合は「アノキシア」を疑えます。今回は「ポップアイ」と「アノキシア」に焦点を当てて見ていきましょう。, 「ポップアイ」について見ていきましょう。これは金魚の目が飛び出してしまう症状のことをいい、水質の悪化、ウイルスや細菌、寄生虫などのほか、感染症や腫瘍、気泡病などの他の病気の症状として見られることがあります。これを発症してしまうと、目が異常に飛び出した状態になり、目に透明感がなくなり、白く濁ってしまいます。病状の進行に伴って眼圧が上がり、末期になると組織が壊死して、目が取れてしまう場合もあります。, 治療方法ですが、目が飛び出していたり、白く濁っていたりするだけの場合はまだ初期症状のため、水槽の水を6〜8割ほど換えて、ろ過フィルターを清掃し、水槽内の環境を整えることで回復が望めます。, ただし、原因となる細菌が「エロモナス菌」の場合は、初期なら0.5%〜0.8%(1Lに5〜8gの割合)の塩水浴を施すか、薬浴(薬を入れた水槽に金魚を移す療法)を併用しての治療、中期以上の症状なら薬浴と0.8%塩水浴を併用して治療が必要となります。エロモナスはほかの金魚に感染する危険性があるので、発症した金魚はすぐに薬浴用のほかの水槽に移しましょう。また、鱗が逆立ってしまう「松かさ病」を併発させることもあるので注意してください。薬浴をする場合、薬浴を3〜5日間続けたら、その後0.5%塩水浴に切り替えて1週間ほど様子を見ましょう。ポップアイは、眼圧を下げる必要があるため、水深は15cm程度の浅い環境下での治療をお勧めします。, 続いて、アノキシアについて見ていきましょう。アノキシアは別名「低酸素症」とも呼ばれており、目の中に血が溜まって充血し、腫れているような症状が現れるのは、無酸素状態を生き延びた証拠です。酸素が欠乏するのは、水の流れの停滞や、水温の激変、エアレーションの不足などが原因とされています。これに対する治療法として、先程も登場した塩水浴がお勧めです。元々使っていた本水槽は、ポップアイの時に述べた方法で、水槽内の環境を整え、エアレーションや水が流れているかを確認しましょう。また、酸素が欠乏していると、水質が酸性に傾いてしまうため、pHが中性になるよう調整してください。酸素が足りないと、金魚は水面近くで口をパクパクとさせる「鼻上げ」を繰り返します。鼻上げの兆候が見られたら、一度、水槽の環境を整えるのがいいでしょう。, 金魚の病気を目以外で見分ける方法について見ていきましょう。まずは、エラからわかる病気は「エラ腐れ病」「コイ春ウイルス血症」「金魚ヘルペス」があり、ヒレからわかる病気に「尾腐れ病」「赤斑病」「鰭赤病」があります。どちらの様子からもわかるものもあり、中でも「吸虫症」「トリコディナ病」「白雲病」「白点病」「水カビ病」「ウオジラミ症」などは有名な病気です。鱗からは「エピスティリス寄生症」「松かさ病」「穴あき病」「トリコディナ病」といった病気が分かり、さらに肛門からは「エロモナス病」「コイ春ウイルス血症」「鰭赤病」がわかるとされています。これらのことからわかるように、金魚の病気には、1つの部位だけでなく、様々な部位に兆候が見られる場合が多くあります。これらの兆候を見逃すことがないようにしましょう。, 金魚が病気になる前に注意しておくことについて見ていきましょう。まずは水槽環境についてです。これが悪くなると、金魚の免疫力が低下してしまいます。水草や砂利、ろ過フィルターなどを掃除し、定期的に水を換えましょう。また、エサを与えすぎには注意してください。食べなかったエサが水槽の底に放置されると、水質の悪化に繋がります。水温は20〜23℃、水質はpH 値をpH7.0の中性に保つのがお勧めです。これらに気を付けて、飼育環境や水質は常に一定を保っておきましょう。また、人間に病気もそうですが、金魚の病気は早期の発見・治療が大切です。エサを与える時や水を換える時など、最低でも1日1回は金魚の健康状態を観察するよう習慣づけましょう。これらのことに気を付けて、金魚が病気にかかることのないようにしましょう。, 目の様子だけでも、様々な病気を疑うことができます。金魚の病気の見分け方を把握して、金魚の様子が少しでもおかしいと思ったら、病気を疑って、まずは塩水浴で様子を見るのもいいでしょう。皆さんの金魚がいつまでも健康でありますように。.