多くの一眼レフカメラでは撮影用レンズを通った光で露出を計測する「TTL測光」を採用していますが、初期の露出計内蔵モデルであるニコンFフォトミックは、撮影用レンズとは別に露出計測部のある、いわば旧式のモデルとなります。, ニコンFフォトミックTは、1965年に発売された、TTL開放測光に対応したモデル。 そして撮影時以外は絞りを開放状態とし、明るいファインダーでのピント合わせを可能とする自動絞り。, これら、一眼レフカメラに必須の諸機能は、日本光学が初めて開発したものではなく、他のカメラメーカーによって既に採用されていたものです。, それは、堅牢で、壊れず、質実剛健で、プロの使用にも耐えるカメラであったことだったのです。, ニコンF以前に日本光学が製造していた、ニコンSPやニコンS3といったレンジファインダーカメラは、極度に堅牢で壊れない、まさにプロの道具として揺るぎない評価を得ていました。, ニコンFは、プロの道具であるという伝統を継承することで、報道、広告、戦場、いかなるフィールドでも安心して使えるカメラとして一世を風靡することとなったのです。, ニコンFが開発されるにあたって、ベースとなったのはニコンのレンジファインダーカメラの最高峰、ニコンSPでした。, ニコンFの内部機構は、乱暴に言ってしまえば、ニコンSPのボディを左右に引き伸ばし、その間に一眼レフ特有のミラーボックス挿入したもの、と表現しても間違いではありません。, 戦後10年あまりを経て、機構的には完成の域に達していたニコンのレンジファインダーカメラ。 こちらは外観で判断が可能なので、Nikon(ニコン)Fの前期、中期、後期もファインダーと同じく覚えておきましょう。, 赤枠のように富士山のマークが付いているものが、Nikon(ニコン)F前期になります。, Nikon(ニコン)F中期は、赤枠のようにNikonと文字が入っているものになります。, シリアルナンバーが69◯◯◯◯◯以降が後期に該当します。 3回答. そのためFTNファインダーが付いていれば後期の可能性が高いです。 ニコンF(一桁台)シリーズ. しかし1度覚えていただくと、Nikon(ニコン)Fの見分け方を使って利益を出していくことが可能です。, カメラ転売では今回のような「知識」は必須になります。 F2ではニコンFの不便だった各所が改良されましたが、そのような改良点がなくても十分に実用的なくらい完成したカメラであったことがわかります。, 最末期のニコンFは、各部のパーツがF2と共通になり、後述する「ニューF」になりました。 ニコンの銀塩一眼レフカメラ製品一覧は、日本光学(ニコン[注釈 1])の銀塩写真・一眼レフカメラの一覧である。ただし「ニコノスRS」はニコンの全天候カメラ製品一覧#ニコノスRSを参照のこと。, ニコンの35mm(135フィルム)一眼レフカメラは、フィルム時代を通して(さらには現在のデジタル一眼レフも)一貫して「ニコンFマウント」である。同マウントは1959年(昭和34年)の「ニコンF」以来のもので、「不変のFマウント」の言葉に代表されるようにオートフォーカス化などでマウントそのものを変更してきた他社と比較すれば、バヨネットの形状とフランジバックがそのままに保たれ、その意味では、新旧のレンズとボディ、相互の互換性は高い。, しかしそれ以外の点、すなわち、レンズの開放絞り値のボディ側への情報伝達をはじめとして、オートフォーカス化、電子接点の追加といった、機能の追加が重ねられてきたという点では他社と何ら変わることがなく、それらを、互換性を比較的高く保って行ってきたという点が評価されるべきであろう。歴史が長くなるにつれ、過去のレンズが新しい機体に装着できるものの機能に制限がつく場合・新しいレンズは旧機体では機能しない(若しくは取り付け不可)があり、CPUレンズ[注釈 2]装着時のみ露出計が動作する、あるいは露出モードが制限される機種がある、初期のオートフォーカス機は後に登場したオートフォーカス駆動用モーター内蔵レンズが動作しない、逆に最近はオートフォーカス駆動用モーター内蔵レンズでしかオートフォーカス動作しない機種も登場している、「Gタイプ」及び外部メーカーのGタイプ相当レンズは絞り環を持たないためボディ側で絞り制御ができない機種では装着はできても使用はできない、など互換性に関しては年々混乱が見られるようになってきている。中には機械的な情報伝達機構の干渉により、レンズやボディを損傷してしまう組み合わせも極少数ながら存在するので注意が必要である。, 2020年(令和2年)11月、最後のフィルムカメラであるニコンF6が販売終了となり[1]、レンジファインダー機「ニコンI」から72年間、一眼レフ機「ニコンF」から61年間続いたニコンのフィルムカメラの歴史に幕を下ろした。, 135フィルムを使用する24×36mm(ライカ)判一眼レフカメラであり、フラグシップ機。, ニコンFシリーズの1桁ナンバーはニコン銀塩カメラのフラッグシップモデルに冠せられ、ニコンFからニコンF6まで6モデルがある。「F一桁」(エフ・ヒトケタ)とも呼ばれる。全てバヨネットマウントの「ニコンFマウント」で統一されている。旧連動式レンズはAi方式露出計連動に対応する連動爪が邪魔になってニコンF5以降のボディーには取り付けできないが、連動爪を可倒式にするカメラボディ改造サービスを提供しており可倒式改造でほとんどのレンズが使用可能となる。, ニコンFは、ニコン初の一眼レフファインダー式カメラでありニコンFマウントが初採用されたモデルである[5]。 開発は1956年(昭和31年)秋より松永梧郎ら4名の技術者チームによって開始され、設計方針としてニコンSPの部品をできる限り流用しつつ視野率100 %のファインダーを搭載した新生一眼レフカメラシステムを計画することに焦点が注がれていた[6]。ゆえに基本的にはニコンSPのボディを左右に二分割し、間にミラーボックスを挟んだ「一眼レフカメラ版ニコンSP」といった設計である。そして、ほぼ100%のファインダー視野率、ファインダー交換可能、ミラーアップ機構の搭載、自動絞りなどユーザーにとって使いやすいカメラとなった。また交換レンズ群、アタッチメントやアクセサリーなど周辺機器をシステム体系として供給し、ユーザがそれらから選択し活用することで多くの撮影場面に利用できた。意匠デザインは亀倉雄策が担当[6]し、1966年(昭和41年)9月ニコン製品として初めてグッドデザイン賞を受賞した[7]。, 裏蓋は取り外し式で通常のパトローネ入りフィルムのほかフィルムマガジンも使用可能。初期生産モデルはシャッター幕がゴム引き布幕[注釈 3]で、製造番号640万台の最初約100台がこれに相当すると見られている。オーバーホールされている機体が多いため、初期ロットでもセルフタイマーレバーや巻き上げレバー等に後期の部品が使用されている場合がある。, 報道分野などのプロユースでも広く使われ、特に1964年(昭和39年)に行なわれた東京オリンピックでは、多くの超望遠レンズによる迫力ある写真を提供したことによってその地位を確たるものにした。, フォトミックファインダー装着モデルの測光素子は寿命が尽きているものが多いものの、ボディー本体には消耗的な電子部品による寿命の制約がなくまた構造に無理がなく各部品が頑強なため、発売後50年近く経つ今でもメーカーの補修用部品在庫の範囲で修理が可能。またパーツを生産しオーバーホールする修理専門店が多くあり、このため中古品としては比較的高額で売買されている。, 2019年(令和元年)9月10日、国立科学博物館が選定する重要科学技術史資料に、2019年度の26点(うちスチルカメラ3点)の一つとして登録された(登録番号第00280号)[9][10]。登録基準の一つである「国際的に見て日本の科学技術発展の独自性を示すもの」に該当し、タイトルは「世界が認めた一眼レフカメラの完成形」とされた。, アイレベルファインダーのほかウェストレベルファインダー、アクションファインダーなどと交換できた。また後には露出計を内蔵したフォトミックファインダー、TTL露出計を内蔵したフォトミックTファインダーが発売され、これらは従来のボディーにも使用できた。, 当初ボディー内部に露出計を持たないがアクセサリーとして外付けながら露出計連動爪のついたレンズの絞り値と連動しセレン光電子素子式の外付け露出計ニコン・メーターを取り付けることができたが、後にCdS露出計内蔵のフォトミックファインダーを取り付けた状態でも販売されまた単体で販売され、従来のボディーでもファインダー交換することにより測光が、またフォトミックファインダーTの発売でTTL測光が可能となった。ただしシリアルナンバーの冒頭が68以前のボディーにフォトミックFTnファインダーを装着するには銘板を一部削る必要がある。電源はファインダー内にMR9×1。, ニコンFでは、モータードライブの取付けに際して本体をサービスステーションに預ける必要があった。これはカメラ内部機構の組み立て寸法が標準化されておらず、1台ごとに微調整した上での装着が求められたためである。, 開発時はF'(エフダッシュ)、後にAカメラと呼ばれていた。「ニコンFの改良版」と表現される場合もあるが実際には全面的に設計が変更されており、互換性を保ったファインダースクリーンを除いてネジ一本に至るまで全く別の部品が使用されている。ニコンF一桁機唯一の自社内デザインとなり、最後にして最高峰の機械式シャッター機となった。ニコンFにおいて、ニコンSシリーズの配置を踏襲したため「背面寄りの位置にあり使いにくい」という声のあったシャッターボタンを前に移動し、カドの取れたフォルムにするなどより手にフィットする筐体となった[注釈 4]。裏蓋は開閉式になったがフィルムマガジンの使用に対応したため、フィルム交換などで裏蓋を開閉するには底部のレバー操作が必要である。シャッター速度は10秒~1/2000秒。10秒~2秒はセルフタイマー併用、1/80秒~1/2000秒は中間速度も使用可能である。横走りシャッター機は横に動く被写体を自然に写し込む特徴があり、電池切れによる影響が少ないため、厳冬期においていまだに愛用するプロカメラマンが多い。スピードライトには1/80秒以下のシャッター速度で同調する。巻上機構は分割巻き上げが可能で、レバーにはプラスチックの指当てが付く。ニコンFの欠点であった望遠レンズ使用時のミラー切れ対策としてミラーは大型化され、昇降機構も改良された。その他250枚長尺フィルム、750枚長尺フィルムに対応するフィルムバックとの背板交換、絞りリングをサーボモーターで直接操作する機構でシャッター速度優先自動露出撮影を可能にした「EEコントロールユニット[注釈 5]」など、多くの機能を利用できるシステムカメラだった。, 単にニコンF2と呼んだ場合は露出計のないアイレベルファインダーDE-1を装着したタイプを指すが、ニコンF2では当初からフォトミックファインダー搭載のニコンF2フォトミックを標準としており、生産開始当時からTTL測光が可能なF2フォトミックシリーズがリリースされた。交換可能なファインダーの違いによるもので、外装がチタンのニコンF2チタンを除けば本体は同一である。ニコンF3が登場した1980年(昭和55年)に生産を終了した。, MF10付きで価格236,000円 見分けるポイントは絞りリングについているカニ爪の形状。 巻き上げレバーの裏に肉抜きがある、セルフタイマーレバーのデザインが異なる、メッキの仕上げがそれ以降と異なるなど、外観上もいくつかの違いが存在しています。, また最初の100台程度は、シャッターが通常のチタン幕ではなく布幕となっており、非常に珍重されています。, 640Fとは、640から始まるシリアルナンバーに由来する呼び名。 内蔵されたミラーが自動的に上下し、撮影時のファインダー像消失を最低限に抑えるクイックリターンミラー。 その信頼性を受け継ぐことで、ニコンFは、世界中のカメラマンに一眼レフの決定版として愛用されうるだけの完成度を実現することができたのです。, ニコンSPをベースとしたことの名残として、ニコンFのシャッターボタンは、他の一眼レフカメラとは異なり、ボディの後ろ寄りに位置しています。 フィルムカメラ本来の魅力を味わえるという点でも、ニコンFを手にするならぜひアイレベルファインダーをおすすめしたいのです。, ニコンFの特徴である、ファインダーが交換可能であるという点。 ぜひ活用していただきカメラ転売で利益を出していきましょう!. 最安価格(税込):71,000円 店頭参考価格帯:71,000円~77,000円 中古価格帯(税込):40,700円~54,800円 価格.com売れ筋ランキング:116位 満足度レビュー:4.87(308人) クチコミ:4131件 (※10月6日時点) Nikon(ニコン)Fは種類が多く、ファインダーやボディでカメラの相場をリサーチしていくためカメラ転売初心者の人には、最初難しく感じます。, しかし、Nikon(ニコン)Fの見分け方と違いを覚えてしまえば、リサーチでは一切困らず調べることが出来るので1度覚えてしまうとNikon(ニコン)Fの見分け方と違いはあなたの資産になります。, Nikon(ニコン)Fはヤフオク仕入れなどでは、価値や相場を知らない買取業者も出していることがあるため、値付けがちゃんとしていないこともあります。 もちろんニコンFにも用意されています。, ニコンFでのモータードライブ使用には、カメラ本体への改造と調整が必要。 640fとは、640から始まるシリアルナンバーに由来する呼び名。 ニコンfのシリアルナンバーは6400000から始まる ため、いかにシリアルナンバーの数字が若いかで価値が大きく異なってきます。 これからフィルムカメラを使い始める初心者の方は、単体露出計やスマートフォン用の露出計アプリを使用するなどの工夫が必要かと思います。, それでも、ニコンF本来の美しい形態を愛でることができるという一点で、アイレベルファインダー搭載のニコンFには、他のモデルでは到底及ばない魅力があります。 ニコンのガチャガチャを搭載した完成度は、他に比べて群を抜いています。, ただし、中古で購入する際には露出計がしっかりと作動しているかチェックすることは必須です。 製造開始から3桁台目といった、初期中の初期のモデルはコレクターズアイテムとしてプレミアがついてしまっていますが、ひと味違うニコンFが欲しいというあなたは、640****番くらいの比較的初期のモデルを探してみるのも面白いかもしれません。, ただし製造から時間が経っているので、中古購入時にはオーバーホール・メンテナンス済みの個体を選ぶのが重要です。, 1971年、ニコンFの後継機であるニコンF2が発売されましたが、その後も1973年までニコンFは並行して販売が行われました。 新たな形式のカメラ。 2010/11/29 21:57. このことはニコンFのウィークポイントと表現されたりもしますが、いまとなっては、シャッターを切るたびにニコンのカメラの歴史を思い起こすことができる、愛おしい特徴とも感じられる部分となっているとさえいえるでしょう。, また、フィルム交換時には裏蓋を取り外す必要があり、こちらもそれまでのレンジファインダーカメラを受け継いでいるポイントです。, ニコンFのレンズマウントは、現代のデジタル一眼レフカメラにも受け継がれているニコンFマウント。, レンズマウントが共通であるため、絞りリングのあるレンズであれば、近年のレンズに至るまでニッコールレンズが使い放題。 その改良モデルのことを、ニューFと通称するようになったのです。, ニューFが一目で見分けられるポイントとして、巻き上げレバーとセルフタイマーレバーにプラスチックの指当てがついたことが挙げられるでしょう。, その他にも長い生産期間の間に改良された点が諸々フィードバックされているため、機構の完成度から言って、実用機として中古購入時にもおすすめできるモデルだといえるのではないでしょうか。, 電気モーターでフィルムを巻き上げるモータードライブ。