愛犬のいびきが最近大きくて、寝ていても起こされてしまう…とお悩みのあなた。ただのいびきと侮っていると病気のサインを見逃してしまうことも。今回は犬がいびきをかく理由とチェックポイント、注意すべきいびきの種類、そして愛犬のいびき対処法まで、お役立ち情報を惜しみなく公開します!, (参照元情報:さくら動物病院、目黒洗足動物病院、きそがわペットクリニック、ひがしやま動物病院、松園動物病院、ぬのかわ動物病院、2017年5月現時点情報。医療に関する判断は必ず専門の医師の判断を仰ぐようにしてください。), まず理由の一つとして挙げられるのが、短頭犬種であること。例えばパグ、フレンチブルドック、シーズー、ボストンテリア、チャウチャウなどの犬種は鼻が潰れた鼻腔が狭い構造になっているので、空気が通りにくくいびきをかきやすいのです。軽いいびきであれば心配はいりません。, 次に原因と思われるのが、喉や鼻が弱いこと。持病があったり、喉や鼻の疾患にかかっている場合はいびきが強くなります。新しい病気にかかっている可能性もあるので、早めに獣医さんに診てもらいましょう。, 他の原因としては、老化や年齢の可能性もあります。年を重ねると、徐々に呼吸器官に支障が現れてきます。老化により喉や首の筋肉が衰えて気管を圧迫し、うまく空気が通らずいびきをかくようになってしまうのです。, また、老化に伴う呼吸器系の病気にかかっている可能性もあります。愛犬が年を重ねてきたなと感じたら、呼吸器系の病気にかかっていないか、日頃の様子に気をつけて観察しましょう。, それまでは気にならなかったのに、愛犬が急にいびきをかくようになった。最近肥満になっている可能性はありませんか?人間も同じことが当てはまりますが、肥満になると、喉の周りに脂肪がつき空気の通り道が狭くなってしまい、結果いびきをかきやすくなるのです。, 愛犬がいびきをかき、しかも寝苦しそうにしている。無呼吸症候群が起っている可能性も考えられます。慢性的ないびきは無呼吸状態を引き起こし、睡眠中に十分な酸素が体内に行き渡らなくなってしまいます。体は必要な酸素を取り返そうと必死になり、眠っていても全く休息できず疲労が溜まるという形に。, 人間が疲れているといびきをかきやすくなるのと同じように、犬も疲労が溜まるといびきをかきます。愛犬が眠っている間、いびきをかく他に呼吸が止まったりしていないか、よくチェックするようにしましょう。, いびき以外にも、鼻づまりや歯ぎしりがひどい。何らかの原因で鼻づまりが起こり、鼻呼吸がしづらく口呼吸をするようになると、眠っている間口の中が常に乾いた状態になります。乾きをできる限り抑えるために、歯ぎしりをしているかもしれません。, 老化や年齢によるいびきは防ぎようがなく、やむを得ないものがあります。前述した通り、老化に伴い喉や首の筋肉が衰えることで気管が狭くなり、いびきをかきやすいと考えられています。ただ、老化によるいびきだと思って注意を怠っていると、病気を見逃してしまう可能性が。愛犬の体調の変化には常に気を配ってあげるようにしましょう。, 考えたくはないですが、残念ながら病気にかかってしまった可能性もあります。考えられる病気としてはまず、鼻腔に悪性腫瘍である鼻腔内腫瘍(癌)ができ呼吸を妨げてしまうというもの。, 他には、軟口蓋過長症という、上顎の一番奥の柔らかい部分・軟口蓋が伸びてしまい、気道が狭くなり呼吸がしにくくなっている病気かもしれません。また、気管虚脱という、気管の内側の膜がたるみ空気が通りにくくなる症状が出ていることも考えられます。他にはウィルスに感染したなど何らかの原因で喉頭に炎症ができ、気道の閉塞が起こる咽頭気道閉塞症候群にかかった可能性も考えられますし、肺に疾患がある可能性もあります。, 肥満が原因であれば、食事や睡眠、運動を含む全体の生活習慣を見直しましょう。生活習慣を記録すると、何に改善が必要なのか見えてくる可能性があります。例えばドックフードをヘルシーなものに変えてみるなど、様々な方法が考えられます。自信がない場合は生活習慣の改善法について、獣医さんに相談してみるのも良いでしょう。, 前述したような病気にかかっているようであれば、手術で改善が期待できる可能性もあります。しかし悪性の腫瘍は、手術をして取り除くことは困難で放射線治療を施すこともあります。かかりつけの獣医さんとよく相談して、ベストな解決策を導き出してください。, 寝る姿勢が悪いことで気管が圧迫され、いびきが発生していることも考えられます。いびきが酷くて辛そうだな…と思ったら、毛布を敷いたりクッションを置くなどして、愛犬の体勢を整えてあげましょう。, また飼い主が喫煙者の場合も注意と対処が必要です。家の中にタバコの煙が常に漂っている状態だと、愛犬の鼻腔の粘膜が刺激され、それを守ろうと鼻水が大量に分泌されるようになります。したがって鼻づまりが起き、いびきを引き起こしやすくなります。愛犬の体調を気遣い、家の中でも分煙の徹底を心がけます。, 愛犬のいびきがあまりに酷いと心配になりますよね。今回ご紹介した情報で、犬のいびきの主な原因と対処法がお分りいただけたかと思います。一番大切なのはやはり子育てと同様、愛犬の心身の調子によく気を配ってあげること。変化に気づいたら即対処法を試すようにし、愛犬との生活をお互いにとって心地良いものに保ちましょう。, ローカルビジネス向け顧客獲得支援のZehitomo シリーズBラウンドで総額8.2億円の資金調達を実施.   鼻腔狭窄症 、小田急相模原駅から徒歩15分の 犬・猫の呼吸器科(旧 相模が丘動物病院)。呼吸器系の疾患を専門に診察する動物病院です。専門病院ならではの知識と設備に加え,高度な技術力があります。犬猫の咳や呼吸困難でお困りの方はご相談ください。 無理に取ろうとすると嫌がってトラウマになる事もありますので、かかりつけの病院で診察を受けて適切な処置をしてもらえば安心です。, 年をとるごとに分泌腺が上手く働かなくなってしまい、鼻を湿らせる事ができなくなり鼻腔内が乾燥してしまいます。乾燥してしまう事によって鼻水が出るようになり、鼻づまりを起こしてしまいます。 Shi‐Ba vol.51『咳・くしゃみ・鼻水・鼻づまり 犬の風邪に注意! Laser-Assisted Turbinectomy (LATE). いつでもどこでも自分のペースで探せるのがインターネットの魅力。「みんなのブリーダー」では写真や動画、地域などさまざまな条件で理想の犬を探せるほか、多数の成約者の口コミが揃っています。気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。, まず、いびきをかく主な要因として、空気の通り道である「上気道」が何らか影響でせまくなっていることが挙げられます。せまくなった状態の上気道に空気が通ると、周囲の粘膜が振動し、音が生じます。この振動音がいびきです。, 犬がタバコの煙を吸い込むと鼻の粘膜が刺激され、鼻水が出やすくなります。その鼻水によって鼻づまりを起こし、結果としていびきの原因になるのです。, 前述のとおり先天的な病気ですが、症状が悪化すると寝ているとき以外もいびきのような呼吸をしたり、少しの運動でチアノーゼや呼吸困難を起こしたり、場合によっては命に関わってくることもある病気です。, アレルギーなどによって鼻炎が起きると、鼻水が出やすくなります。その結果、鼻づまりが起き、呼吸がしづらくなったことで、いびきをかく場合があります。, 心臓内にある4つの弁が何らかの原因で閉まりにくくなったり、開きにくくなったりしてしまうことを「弁膜症」と呼びます。, これまでもお伝えしたとおり、いびきは気道がせまくなることで起きるケースが多いです。例えば、寝相が悪いと、気道が曲がっていればいびきをかくこともあるでしょう。この場合、苦しくなさそうな姿勢に戻してあげれば、問題はありません。, いびきの原因は犬によってさまざまですが、どんないびきであれ「呼吸が妨げられているから起きているもの」という認識は持っておいたほうがいいでしょう。, 酪農学園大学獣医学科卒業、後に日本獣医中医学院にて中医学を学び獣医中医師の資格を取得。, 犬が懐かないのはどうして? 懐かれる人・懐かれない人の違いや犬と仲良くなる方法をご紹介!, 事情があり飼えなくなってしまったペットや飼い主がいないペットの里親募集情報を掲載しています。, 株式会社シムネットは、個人情報の適切な管理をするプライバシーマーク付与事業者として認定されています。. 16才半になる老犬(痴呆あり)です。2週間くらい鼻水と鼻づまりで病院に通っています。犬の鼻づまりを治す方法を教えください。病院で抗生剤を飲んでも治らず、詰まった鼻水を緩和し、苦しそうな呼吸を解消するには、どうしたらいいですか? 犬も人間と同じように何らかの理由で、鼻水やくしゃみ出るようになり鼻づまりを起こす事があります。, サラサラした鼻水は外に流れ出てくれますが、ネバネバした鼻水や膿のような鼻水は鼻の中からスムーズに出ない事があります。 犬が鼻づまりになるとどんな症状が出る? 犬の鼻づまりの症状とは、主に鼻水が垂れたり、くしゃみやいびきなどの症状が出ることを言います。 また、目で作られた涙は鼻涙管と呼ばれる管に押し込まれ鼻の奥に流れていくので、鼻づまりが酷いと涙目になることもあります。 鼻の奥から鼻水を外に出すのが難しく、鼻づまりを起こしやすくなってしまいます。, 鼻の短い犬は生まれながらに呼吸器に問題があるため、悪化してしまうと呼吸困難や意識を失ってしまう事もあり飼う際には注意が必要です。, 老化による鼻づまりや犬種に限らず起る事もありますので、飼い主は日々愛犬の様子をきちんと見てあげるようにします。, 鼻の粘膜に炎症がある場合は、原因となっているウイルスや細菌に対して薬剤を投与します。, 鼻水の原因になっている花粉やハウスダストは、空気清浄機を使う事で空気中にあるものを取り除く事ができ予防になります。 A Novel Approach to Brachycephalic Syndrome. !』より抜粋. 栄養バランスの良い食事を与えていれば免疫力が低下してしまう心配がなく、病気にかかりにくい体を作ってくれます。, 加湿器を上手に使いながら温度を一定に保つようにし、愛犬が過ごしやすい環境にしてあげるようにします。, そのため鼻の穴の周りにこびりついて、鼻づまりを起こして苦しそうに息をするようになります。, 鼻水が出るようになり、普段通りの生活をしていても呼吸をする際に苦しそうな表情を見せたら注意が必要です。, 無理に取ろうとすると嫌がってトラウマになる事もありますので、かかりつけの病院で診察を受けて適切な処置をしてもらえば安心です。, 愛犬が年をとったと実感してきたら様々なケアが必要になり、日々の変化に気を配ってあげる事も大切です。, > 【徹底解説】犬の鼻の病気とは?原因やサイン、治療法などを詳しく解説 | PETLY. 鼻つまり(ズーズー、フガフガいう)|犬、小田急相模原駅から徒歩15分の 犬・猫の呼吸器科(旧 相模が丘動物病院)。呼吸器系の疾患を専門に診察する動物病院です。専門病院ならではの知識と設備に加え、高度な技術力があります。犬猫の咳や呼吸困難でお困りの方はご相談ください。 J Vet Sci 2007;8:307-309. おすすめは、ブリーダーとお客様を直接つなぐマッチングサイトです。国内最大のブリーダーズサイト「みんなのブリーダー」なら、優良ブリーダーから健康的な子犬を迎えることができます。 数ヶ月にわたって症状がありひどくなると色のある鼻水に変わり、鼻水に血が混じる事もあります。, 若齢から中年齢ミニチュア・ダックスフント、ウィペットに発症しやすいため、飼い主は注意が必要になります。 !』より抜粋 愛犬がまるで人間のようにいびきをかいて寝ている姿は微笑ましいですよね。 しかし、犬はなぜいびきをかくのでしょうか? そしてそのいびきは放っておいて大丈夫なのでしょうか? そんな疑問を持つ飼い主さんに向けて、犬のいびきの原因について解説していきたいと思います。 Vet Surg 2016;45:173-181. 鼻水が出るようになり、普段通りの生活をしていても呼吸をする際に苦しそうな表情を見せたら注意が必要です。, 鼻炎にかかるとウイルスや細菌が原因で、鼻腔内の粘膜に炎症が起きてしまい鼻水やくしゃみが出るようになります。, 敏感な犬は花粉やハウスダスト、ダニなどに対してアレルギー反応を起こして、水っぽい鼻水が多く出るようになります。, 年をとってしまうと身体の機能が低下して分泌腺が上手く働かなくなり、鼻腔内が乾燥してしまうために鼻水が出るようになります。, 副鼻腔炎は最初はサラサラした鼻水ですが、悪化してしまうと血液の混じった膿状の鼻水が出るようになります。, 真菌性鼻炎、リンパ球形質細胞性鼻炎がひどくなると膿のような鼻水から鼻水に血が混じる事があります。, 怪我が原因の場合はあまり問題はありませんが、犬が鼻血を出す事はあまりないため鼻血が出た場合は病気の可能性が高く早めに受診をすると安心です。, 犬も人間と同じように年をとるごとに機能が低下してしまい、鼻を湿らせておく分泌腺が上手く働かなくなり鼻腔内が乾燥するようになってしまいます。, 鼻が乾燥してしまうと炎症を起こしやすくなり、炎症が原因で鼻の穴が狭くなり鼻づまりになってしまいます。, 寒い時期は部屋を暖かくして愛犬と過ごすのもいいのですが、温度調節を上手くしないと鼻が乾燥してしまう原因になりますので注意が必要です。, 鼻腔狭窄症にかかると鼻の穴が狭くなり、息をする際にグーグーと音がするようになります。, 症状が悪化するとネバネバした鼻水に変わる急性鼻炎、真菌性鼻炎、慢性特発性鼻炎は鼻づまりを起こしやすくなります。 腫瘍ができると顔が腫れる事もありますので、愛犬を良く観察するようにします。, 好奇心が旺盛な犬は色んなものに興味を示し知らないうちに鼻に異物が入ってしまう時があり、中々取れずに鼻腔が狭くなったり炎症を起こしてしまい鼻づまりの原因になってしまう事があります。, 散歩の時や家での様子を思い返してながら原因を突き止めるようにします。 - Abraham Lincoin. 4.鼻づまりや歯ぎしりなど、いびき以外の症状もひどい いびき以外にも、鼻づまりや歯ぎしりがひどい。 何らかの原因で鼻づまりが起こり、鼻呼吸がしづらく口呼吸をするようになると、眠っている間口の中が常に乾いた状態になります。 ※掲載されている写真はすべてイメージです。, Shi‐Ba vol.51『咳・くしゃみ・鼻水・鼻づまり 犬の風邪に注意! #ケア #子犬 #性別 鼻水が上手く外に出なくなってしまうと、鼻づまりを起こしてしまいます。, 花粉やハウスダスト、ダニなどに対してアレルギー反応を起こした場合は、水っぽい鼻水がダラダラ出るようになり炎症がひどくなると鼻づまりを起こしてしまいます。, 散歩の後に鼻水が出る様ならば花粉に反応している事もありますので、散歩の仕方に変化を与えて様子を見るようにします。, 特に原因がわからず鼻水を出す時にはハウスダストやダニに反応している事もありますので、いつもきれいな環境で過ごせるようにしてあげて様子を見るようにします。, 犬も年齢を重ねていくうちに歯周病にかかってしまいます。悪化してしまうと歯の根元に膿がたまってしまい、鼻腔内に流れてしまう事があります。上顎から鼻の中へと炎症を起こしてしまい鼻づまりの原因になってしまいます。, 年をとるごとに体もだんだん弱っていきますが、歯もいつまでも同じ状態ではなくなります。, 歯周病がなるべく悪化しないように日頃の様子を良く観察し、歯に優しい食事を心がける事も大切です。, 血の混じった鼻水が出るようになり、ドロットした鼻水が鼻腔内に溜まるようになります。腫瘍があるために鼻腔内が狭くなってしまい、鼻づまりを起こしてしまいます。, 腫瘍は高齢の犬や鼻の長い犬種に多く、シェットランド・シープドック、コリーが発生しやすいと言われていますが他の犬もかかる可能性はあります。 重い時にはブライザーと呼ばれている吸入器を使って、薬剤を噴霧して炎症を抑えるようにします。, 鼻腔内腫瘍は鼻の周囲に腫瘍ができ、鼻の穴を塞いでしまうために鼻づまりを起こしてしまいます。 2018.10.24 愛犬が頻繁にくしゃみをしていたり、鼻水が出ているなど、もしかしたらこれって風邪?と思うことはないだろうか。「犬の風邪」に関する詳しい症状を知っておこう。, 犬の場合は伝染性疾患として気管支炎や鼻炎などを引き起こす原因菌により、それぞれの病気が違ってくる。, 人間の風邪に相当する犬の病気には、ケンネコルフ(伝染性咽頭気管支炎)という咳の症状を主とする呼吸器症候群がある。広義にはジステンバーもこれに含まれる。, ウイルスの多くは低温・低湿度時に活動が活発になる。そのため、秋から冬にかけてウイルスを原因とする伝染病は流行する。, ウイルスにも種類があり、感染しても免疫によって二度と同じ病気にかからないものや、一度感染すると一生生体の中で生き続け、体にストレスがかかると、免疫力が崩れ、ウイルスが一気に増殖し、症状を出すものがある。, 今現在では人間で流行している季節性のインフルエンザや新型インフルエンザが明らかに犬にかかって、発症したというのか確認されていない。, ただウイルスというのは変異をしていくものなので、変異すれば犬にかかる可能性がないとも限らない。, 風邪をひく原因としては、免疫力の低下が考えられる。本来、体はバリア機能を持っているもの。そのバリア機能よりも強い病原菌がはいってしまうと感染を起こし発症する。, また、気温や生活環境などさまざまなストレスによっても体の免疫力は低下し、体に入ってきたウイルスや細菌の増殖が始まってしまう。, 人間の風邪は、発熱、くしゃみ、鼻水、涙目、咳、悪寒、発汗、節々の痛み、頭痛などいろいろな症状を伴うことが多い。, しかし犬の場合、くしゃみと咳が同時に見られることはなく、発熱だけということもない。くしゃみ、咳、涙目が単発で起こるか、これらに発熱が伴うことが多い。, 原因菌が分かるならば、それに対して治療していく。場合によっては原因をつきとめるため抗体検査やPCR検査などをすることも。できる限り、もとになっている病気を探し出し、適した治療を行う。, 免疫力を高める対処療法の他、抗生剤や消炎鎮静剤、気管支拡張剤など症状に応じた薬を使う。, 人間の総合感冒薬を犬に与えてしまう人がいるが、人間と犬の風邪は違う。また、犬が少量の摂取でも中毒を起こすアセトアミノフェンという成分が含まれているため絶対与えないこと。, 生後2~3ヶ月でワクチン接種を済ませていない子犬は免疫力が弱いため特に気をつけていないといけない。何らかの病気を起こしている犬も抵抗力が落ちているため、かかりやすい。, クッシング(副腎皮質機能更新症)の犬の場合は免疫力が低下しているため、風邪をひくとすぐ肺炎に移行するなど重度な状況になりやすい。, 心臓病をもっている犬は循環機能が落ちているため、それだけでも肺へ送られる血液量が減っている。そこに呼吸器系の病気を患うと心臓に負担をかけてしまう。肺自体の機能も落ちているため、肺炎を起こしやすくなる。, 他にも内臓障害、免疫介在性疾患など投薬できる薬を制限されている病気にかかっている犬も風邪にかかると治療が難しくなってしまう。, 風邪かなと思っても、実は風邪ではなく別の病気だった、という可能性もあるもの。くしゃみ、鼻水、咳など風邪とよく似た症状を出す病気は色々ある。ウイルスなどが原因ではなく。症状だけから風邪と勘違いしやすい病気について紹介していこう。, くしゃみや鼻水がよく出るようになったという時、歯槽のう漏などの歯周病が原因であることは意外に多い。, 歯の並びと鼻の穴の並びは垂直であり、犬の歯根部分と鼻腔はとても近い。歯槽のう漏だと歯根部分に炎症を起こすことでその骨に穴が開いてしまい、だ液が鼻に回って、それが刺激となってくしゃみや鼻水が出るのである。, 大抵の場合、鼻水が片側から出ることが多いが、両側に穴が開いていれば、両方から鼻水が出ることもある。そのままにしておくと穴はどんどん大きくなり、ひどくなるとくしゃみとともに口の中に入った食べ物が飛んでくることもある。, 元気はあるのに頻繁にくしゃみをする、しかも歳をとっていて歯石もあるようなら、まず歯周病を疑ったほうがいいだろう。歯周病の治療は麻酔をして、歯と歯茎の間にたまっている歯石や歯垢を除去していく。炎症がある場合には、抗生物質を投与する。, また、くしゃみと鼻水でも、濃性の鼻汁が出る場合には鼻の腫瘍が考えられる。特に鼻血を伴ったくしゃみは、腫瘍の可能性が高い。ひどい鼻炎だという場合もあるが、慢性的に出るようなら鼻の腫瘍の可能性が高い。早期の診断で腫瘍の種類の識別をして、治療が可能なのかそうではないのかによって抗ガン剤や放射性療法を行ったりすることになる。, 草やホコリなどの異物を吸い込んだ場合もくしゃみや鼻水が出る。この場合は麻酔をかけて、異物を取り出し、炎症が起こっている場合は炎症を抑える治療をする。, 咳の症状を出す場合にはまず器官虚脱があげられる。なんらかの原因で。本来は円筒状の器官がつぶれてしまい、十分に空気を吸い込めないため、咳が出るようになってしまう。治りにくい病気のひとつであり、治療には器官拡張剤や咳止めなどを使って症状を抑えたり、場所によっては手術をする場合もある。, 僧帽弁閉鎖不全症など心臓病がある場合も心臓肥大や肺うっ血によって咳が出る。治療としては、まずは超音波検査などで適切な治療を行い、状態に合わせた心臓の薬を使っていく。, フィラリア症も発症すると咳が出る。予防薬を使うことで予め予防できる病気なので、フィラリアの薬をきちんと投与しておくことが大切だ。, 肺に腫瘍ができた場合も、咳が出たり呼吸が早くなる。肺の中に腫瘍がみられた時には、まずは原発性か転移性か、良性か悪性かなどの区別をつけられたらつけておいた方がいい。腫瘍が原因で咳が出ている場合はガン性網膜炎が起こっていることが考えられる。肺の腫瘍は初期のうちは咳は出ない。肺の容積の70%をガン細胞が占めた末期状態に咳が出てくるようになる。, また、肺炎の中にもいろいろあり、誤嚥性肺炎などは、水や食べ物が肺に入ったことで起こる病気であり、危険度が高い。他にもアレルギー性肺炎などもある。肺炎の場合は咳の症状はあまり見られず、発熱や息づかいが荒くなるなどの症状が見られる。, 犬の風邪を引き起こさないためはウイルスなど病原菌に負けない免疫力をつけておくことが大切だ。, そのためには普段からよく運動をして体を鍛えておくこと。暑さ寒さに関係なく散歩に行って、温度変化に体を慣らせておくことが重要。, そして犬の風邪に該当するケンネコルフやジステンパー、パラインフルエンザなどはワクチン接種することで予防できるもの。ケンネコルフやジステンパーが含まれた混合ワクチンを接種しておこう。, 中でもジステンパーは、かかってしまうと治りにくく、死亡率が高い病気のひとつ。たとえ命が助かったとしても後遺症が残ることが多いという。ジステンパーはワクチン接種しておけば予防効果があるので、ぜひともワクチン接種しておきたい。, 混合ワクチンにも4種から9種くらいまでとさまざまな種類がある。メーカーによって含まれているワクチンの種類にも違いがあるそうだ。獣医師と相談しながら選ぶようにしよう。, 予防接種を受ける際には、できるだけ動物病院が混雑していない時間帯に行くか、事前に電話しておくと安心。, 逆に風邪らしき症状が出ている場合に診察を受ける際も、あらかじめ電話をして「こんな症状が出ていますがいつ連れて行けばいいですか」と相談してから連れて行くようにしよう。, ワクチン接種を受けに来た犬と咳をしている犬が動物病院の待合室で隣同士にいればうつしてしまう可能性があるので、くれぐれも配慮したい。, もし愛犬が風邪をひいてしまった時には、温度変化に気をつけ、体を冷やさないように少し暖かくしてあげよう。, 食事は食欲があるようならいつもの内容でかまわない。少しでも体力をつけてもらうためにと、おいしいものを与えがちだが、おいしいものを一度食べてしまうと、元に戻すことはなかなか難しくなってしまう。食欲がないようなら動物病院で相談してみよう。, 人気のキーワード: