1 冷蔵庫にあった2ヶ月賞味期限の切れたヨーグルトを大丈夫だと食べてみたら下痢した話. ヨーグルトメーカーの使い方と基礎知識を現役の研究者が解説しています。微生物汚染やカビ、酵母、大腸菌などの基礎知識も。r1やlg21等の機能性ヨーグルトは自作できるのか!?腐らないように安全に使う方法を理解して、正しく自作ヨーグルトを作りましょう! 冷蔵庫で保存しておけば急に腐敗することはないでしょうが、概ね1週間が自家製ヨーグルトの目安となります。, 市販品のヨーグルトと同じように一度手を付けてしまうと早めに食べきる必要があります。, もし自家製ヨーグルトの賞味期限が切れてしまっても、食べられなくなるわけではありません。 鉄分を奪い、菌の増殖を抑え、直接攻撃してやっつけてくれる ヨーグルトメーカーで作ったヨーグルトは、市販されているものよりも日持ちしません。 市販品は、食中毒が起こらないように細心の注意を払って作られており、しっかりと密封されているので工場出荷から10日くらいの賞味期限です。 ミルクなどに含まれている成分「ラクトフェリン」は殺菌予防 ことが大事です。, 細菌は増殖する際に鉄分が必要なのですが、ラクトフェリンは カスピ海ヨーグルトに含まれる乳酸菌クレモリス菌 FC株には免疫力を高める効果もIgAを活性化させる作用も確認されています。, 食中毒を予防するためのヨーグルトの食べ方は特に決まっていませんが、食中毒になる細菌やウィルスがいつ侵入してくるか分からないことを考えれば常時ヨーグルトを食べていることが必要でしょう。, また、免疫力に影響を及ぼす乳酸菌が効果を発揮するにはある程度の量と時間が必要と言われています。つまり、即効性はありません。, 乳酸菌の効果を期待する場合は、一般的に1日200gのヨーグルトを最低2週間は継続して食べる必要があると言われていますので、食中毒予防を期待する場合もそれを目安としてよいでしょう。, ヨーグルトは食中毒予防には効果的ですが、食中毒が発症してしまってからは食べるのを控えた方が良いようです。, 多くのヨーグルトに含まれる糖質や脂質は腸に負荷をかけるため食中毒による症状を悪化させるおそれがあります。, ヨーグルトが食中毒の症状を改善させるという話しもありますが、それは食中毒を起こす細菌やウィルスによって乱れた腸内環境を改善するという意味で、あくまで回復段階の話しです。, 確かに食中毒の回復段階ではヨーグルトは効果的という見方もできますが、その場合でも糖質や脂質が含まれないヨーグルトを選ぶようにしましょう。, ヨーグルトは近年、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌(がん)を予防もしくは改善する効果が注目されていま, ヨーグルトは「花粉症やアレルギー性鼻炎に効く食べ物」で必ず紹介される食品です。それだけヨーグル, アトピー性皮膚炎はアレルギー症状の一種なので、アレルギー症状の予防・改善効果を持つヨーグルトが, ヨーグルトの効果・効能と聞いて一番最初に頭に浮かぶのは「腸内環境の改善」ではないでしょうか。, ヨーグルトは美肌にとても効果的な食べ物です。 ヨーグルトに含まれる善玉菌の1つであるビフィズス菌には、食中毒の原因となる悪玉菌を排除する働きがあります。 また、ビフィズス菌には免疫力を高める効果もあるので、悪玉菌が体内に侵入したとしても、食中毒の発症を抑え治癒や回復を早めることができるのです。 温度を調整すればコンビニで売っているような「サラダチキン」を作ることもできま... スーパーやコンビニに行けばいろんな種類のヨーグルトが売られていますが、値段はピンキリですよね。 食中毒を防ぐためには、ウイルスに対する抵抗力、免疫力をアップさせる食生活を心がけましょう。食中毒から身を守る食事のポイントはこちらです。 多品目の食品を、1日3回の食事でバランスよく食べましょう。 ヨーグルト、オリゴ糖など、腸内の善玉乳酸菌を増やす食品を積極的にとり、腸内環境を整え … 食中毒について。 ヨーグルトの「免疫力を高める効果」は「腸内環境を改善する効果」と並ぶヨーグルトの二大効果と言えます。 ヨーグルトは免疫力の高めることによって食中毒を予防するわけですが、その具体的な仕組みは大きく次の2通りと考えられています。 鮮度に関係なく、市販されている鶏肉の約60%がカンピロバクター 2015年6月20日の世界一受けたい授業の理科は、食中毒について。卵の殻、鶏肉、金属製の水筒に入れたスポーツドリンクなど私たちにある身近な飲食物に食中毒の原因になる菌が潜んでいます。そんな恐い食中毒を予防するには、ラクトフェリン入りのヨーグルトを食べることが効果的! ... ヨーグルトメーカーでヨーグルトしか作っていないかた そんな恐い食中毒を予防するには、ラクトフェリン入りの 腸内環境を改善するのに理想的なのがヨーグルト。 最近はヨーグルトメーカーを使って自作ヨーグルトを作る人も増えてきました。, 僕ももちろんMYヨーグルトメーカーを持っています。 ヨーグルトだけではなく、カマンベールチーズを試作したり、使い方は様々。 ホエイを切れば濃厚ギリシャヨーグルトを作ることもできますよ!, ヨーグルトメーカーを使っている人のSNSやブログ記事を拝見すると、とにかく乳酸菌(微生物)を扱う上での注意点を理解していない人ばかり。, 今回は、ヨーグルトメーカーを使う前に覚えておくべき注意点を1つ1つ解説していきます。 自作ヨーグルトにチャレンジする前に必ず目を通してくださいね!, アイリスオーヤマのヨーグルトメーカーは多機能なわりに5,000円足らず。 1℃単位で温調でき、専用器具で水切りギリシャヨーグルトも作れます。 ヨーグルトのレシピもついている便利なアイテムですよ!, 牛乳は人間だけではなく雑菌にとっても栄養豊富。1度開封すれば雑菌汚染のリスクはとても高くなります。 とくに常温(20℃前後)ではカビや大腸菌が生えやすくなります。, 食中毒の予防と症状・病原菌まとめ:『加害者』にならないための必須知識をプロが解説するよ, そのため、ヨーグルトを作る前に、牛乳を密閉したまま人肌くらい(〜40℃)まで予備加熱しておきましょう。 40℃というのは、ヨーグルトを作る乳酸菌が最も活発な温度。 こうすることで、最初から乳酸菌が増えはじめるため、雑菌が増えるスキがありません。, 密閉したまま温めると牛乳パックが少し膨らみますが、これくらいの温度ではまず破裂しません。 (加熱しすぎには注意!), 煮沸した熱湯をかけるか、熱水の中に漬けておきましょう。 ただし、器具をナベに入れたまま煮沸しないように!物によっては熱で溶けてしまいます。, 今回はスターターにダノンビオを使いました。 粉末タイプのスターター乳酸菌でもOKです。, スターターに使うヨーグルトは、牛乳の5%くらいの添加量で十分です。 もっと少なくても乳酸菌は増えますが、家庭では微生物汚染のリスクが高いので、多めに入れて発酵時間を短くしましょう。 乳酸菌が増えて酸性になれば、カビや大腸菌の増殖リスクは低くなります。, スターターを入れたらよくかき混ぜます。 かき混ぜるスプーンは、牛乳に触れる柄の部分まで熱湯をかけておきましょう!, スターターを入れたら、素早く封をしてヨーグルトメーカーにセットします。 この状態で4時間ほど発酵させると、牛乳が凝固し、ヨーグルトが完成します!, 無事できましたね! 今回は一晩(約8時間)置いておいたので、かなりがっちり固まっています。, これは液体の酸度が測れるpH試験紙。 きちんと発酵できているか確認してみました。 pH4.2程度でしょうか。, 一晩置いておいたので、市販のヨーグルトより少し酸っぱいですね! マイルドなヨーグルトが好きな人は、pH4.8程度で止めると酸味が控えめになります。 添加量と発酵時間を変えてベストな条件を探してみましょう!, 詳しく調べたい人は、Amazonなどで、pH4.5前後を細かく測れる試験紙を調べてみましょう。, ヨーグルトが完成後はすぐ冷却しないとどんどん酸っぱくなります。 乳酸菌が生きている証ですね!, 少し余裕を持って発酵を終了し、冷蔵庫で保管しましょう。 このヨーグルトメーカーでは、他にもギリシャヨーグルトや納豆、少し頑張ればナチュラルチーズも作れます。, 【動画あり】絶品モッツァレラチーズをヨーグルトメーカーで自作しよう!コツと注意点まとめ, 次の章ではヨーグルトメーカーを使うときに、特に注意すべきポイントをまとめていきます。, そもそも、メーカーで製造されるヨーグルトは、牛乳の殺菌〜ヨーグルト完成まで、すべて密閉された状態です。 発酵時間や温度を管理し、汚染リスクを限りなく小さくしています。 ヨーグルトメーカーのように、牛乳を開封・放置して、素手でヨーグルトを添加…なんてことはありえません。, 粘性の高いカスピ海ヨーグルトは比較的低温で発酵させます。 25℃前後が推奨されていますが、この温度はカビが最も生えやすい温度でもあります。 また、30℃前後で増えやすい酵母の汚染リスクもあります。 (※ケフィアなどは酵母も発酵に使用する) 前者はカビ臭が、後者はアルコールの香りが発生するのが特徴ですね。, また、普通のヨーグルトは40℃前後で最も発酵が進みます。 これは、病原性大腸菌や黄色ブドウ球菌など、ほとんどの雑菌が育ちやすい温度です。 黄色ブドウ球菌は雪印乳業の集団食中毒の原因菌でしたね。, ただ、これらの微生物が少し増えたくらいでは、健康な大人が食べても問題はありません。 『なんか味が変だなぁ』程度…。 悪くても下痢になるだけでしょう。, 問題は、乳幼児や免疫力が低下している人が汚染したヨーグルトを食べてしまったとき。 食中毒が発症、かつ重症化しやすくなります。, そもそも、一般家庭でヨーグルトを作る時点で『腐って当たり前』みたいなものです。 牛乳は糖・アミノ酸・ミネラル・水分とほとんどの微生物にとって理想的な環境です。 牛乳を拭いた雑巾なんかすぐに臭くなりますよね。, 『マニュアル通り作ったのに腐った!』なんて人がいるかもしれませんが、それはただのクレーマー。, 自作ヨーグルトにはリスクがあります。 その前提で、汚染させない自家製ヨーグルトの作り方をマスターしましょう。, ここではヨーグルトを作るときの衛生管理について解説します。 まずはヨーグルト工場のタンクと、ヨーグルトメーカーの違いを簡単に図示しました。, ヨーグルト工場では、密閉されたタンクでヨーグルトを作ります。 温水や蒸気などが通る空間でカバーされ、素早く冷却・加温されます。材質も熱を非常に通しやすいステンレス。, 対して市販のヨーグルトメーカー… 図のように、熱源と牛乳の間に『空気』と『紙パッケージ』がありますよね。どちらも熱を通しにくいため、牛乳が設定温度になるまでは時間がかかります。 この間に雑菌が増えるかも…, これは42度に設定されたヨーグルトメーカーに、1Lの牛乳パックをセットして温度の変化を記録したものです。 この通り、冷たい牛乳からでは、設定温度に達するまで2時間以上かかるのです。, ヨーグルトが固まるのは、乳酸菌が出す乳酸によって牛乳中のタンパク質が凝固するからです。1, 牛乳が凝固するときに、水分(ホエイ)や油分などもまきこむため、静置した状態ではキレイに固まります。 しかし、タンパク質の凝固が進んでいる最中(特にpH5.5〜5.0)で撹拌してしまうと、固まらずにホエイとヨーグルトが分離してしまいます。, 飲むヨーグルトは、普通のヨーグルトを撹拌して液状にしただけです。2 そのため、飲むヨーグルトをスターターにしても、普通の固形ヨーグルトができます。, 飲むヨーグルトは、固形ヨーグルトをミキサーにかけるだけで作れます。 前章のとおり、pHが下がる前に撹拌するとホエイと固形分が分離するので注意しましょう。, 乳酸菌を何度も植え継いでいると、全くヨーグルトが出来なくなることがあります。 もしかすると、そのヨーグルト…あるいはあなたの部屋がバクテリオファージに汚染されている可能性があります。, 感染対象は細菌なので、人体には危険はありませんが、乳酸菌が全く生えなってしまいます。, ヨーグルト工場でも、同じスターターをずっと使用していると、工場全体にファージが増殖し、発酵不良になることがあります。, 対策は、スターター乳酸菌を定期的に変えること。 ファージの感染対象は限定的なので、菌株を変えれば感染できません。 乳製品メーカーは、ファージ対策に同じ機能を持つ乳酸菌株をたくさん持っており、スターターを入れ替えながら製造しています。, ファージに感染しなければ、ヨーグルトの永久機関は作れます。 ただし、一般家庭で植え継ぐときは、大腸菌やカビを巻き込みながらヨーグルトを作っていることを忘れないように… 急に腹を下しても自己責任ですよ!, 前章の通り、乳製品メーカーは菌株を入れ替えながらヨーグルトを製造しています。 製造前にはスターターの機能性をチェック…例えば、, また『生きて腸まで届く』プロバイオティクスで知られるビフィズス菌は、酸素が無い状態でしか増殖できません。 そのため、一般家庭ではそもそも培養不可能です。 メーカーでは気層部を窒素に置換するなど、完全に酸素をシャットアウトして発酵させています。, 明治のR1やLG21などの乳酸菌は、数万株の中からエリート株を選抜していますが…エリートの維持というのも難しいものです。 植え継ぎしてるうちに落ちこぼれの乳酸菌に戻ることも…, 機能性ヨーグルトを植え継いで大量生産!なんて野望も良いですが、自作したヨーグルトに市販品と同じ機能性は期待できないと思いましょう。, 簡単にヨーグルトが増やせますし、少し良いアイテムを買えば、ギリシャヨーグルトや様々な発酵食品が作れます。, アイリスオーヤマ ヨーグルトメーカー プレミアム 温度調節機能付き IYM-012-W, 食品メーカー技術系の人。食品工学が専門。 ヨーグルトと納豆をよく食べる。 学生時代は微生物や食品衛生を専攻。.