7.SoftEther VPN Server 管理者パスワード:XXXXXXXX 以前、Linux(Debian 10またはXubuntu 18.04 LTS)でSoftEther VPNを使ってVPN環境を構築した記事を書きました。 しばらくはLinuxで問題ないと思っていたのですが、VPNを介してWindowsファイル共有(samba)で通信すると非常に遅いことが判明しました。 実験したところW… SoftEther VPNによるVPNの構築. この章では、実際に「SoftEther VPN Bridge」を、Windows および Linux ベースのサーバーコンピュータにインストールし、初期設定を行う方法について、具体的な作業手順を含めて解説します。 大企業の IT 部門やインターネットサービスプロバイダ (ISP) は、保有する高速なバックボーン回線および多くのサーバーコンピュータを使用して、大規模な仮想 HUB のホスティングサービスを「SoftEther VPN Server 3.0」を使用して構築し、顧客や社員に対して提供することが可能です。このような「大規模な仮想 HUB をホスティングするサービス」について、その実現方法について解説します。, ここで述べられている「仮想 HUB ホスティングサービス」とは、データセンターなどの回線速度が高速な拠点に高性能なサーバーコンピュータを設置し、そのサーバーコンピュータに VPN Server をインストールしていくつもの仮想 HUB を VPN Server 内で動作させ、その仮想 HUB を使用する権利を、顧客や自社の部署などに対して提供するようなサービスのことです。, 仮想 HUB ホスティングサービスは「ホスティング型 VPN サービス」や「ASP 型 VPN サービス」などと呼ばれる場合もあります。, 仮想 HUB ホスティングサービスの概念は、VPN Server のクラスタシステムを設置し、その VPN Server 内に大量の仮想 HUB を作成して、その仮想 HUB の管理者権限を仮想 HUB を主に使用・管理する者に委譲することにより、仮想 HUB の管理を任せると共に、その仮想 HUB を使用する複数のユーザーは、その VPN Server に対して VPN 接続して VPN 通信を行うことができるという形態のサービスです。, 大企業の IT 部門は、社内のサーバールームやデータセンターなどで VPN Server システムを一元管理し、その VPN Server 内に必要な数の仮想 HUB を作成し、その仮想 HUB の管理者権限を自社内の各部署の担当者に割り当てることによって、社内の各部署の担当者が VPN Server をインストールして VPN サーバーコンピュータを管理するといった難しい作業を行うことなく、IT 部門が提供する仮想 HUB を使用して色々な VPN を構築することができるようになります。, インターネットサービスプロバイダ (ISP) は、保有するインターネットへの高速なバックボーン回線を活用して、ホスティング型 VPN サービスを顧客に対して提供することができます。ISP のデータセンター内に VPN Server システムを設置し、仮想 HUB ホスティングサービスの利用を申し込んだ顧客のためにその顧客専用の仮想 HUB を作成し、その管理者権限を顧客に委譲することで、各顧客はその仮想 HUB を借り切って自由にユーザーの追加やセッション管理などの管理を行うとともに、インターネットを経由して複数の場所からその仮想 HUB を使用して SoftEther VPN の機能を使用することができます。, 特に、このようなサービスは、自社や自宅などにグローバル IP アドレスを持っていなかったり、グローバル IP アドレスが固定でなかったりするようなオフィスや家庭などのユーザーが、安定した VPN Server 内の仮想 HUB をレンタルしたいと考えているような場合に需要があるものと考えられます。, たとえば中小企業で、自社内 LAN に対するリモートアクセス VPN を構築したいが、自社がインターネットに接続する際の接続方法は、「変動型グローバル IP アドレス」(接続する度に IP アドレスが変化してしまう接続形態) であるような場合は、自社内に VPN Server を安定して設置することができません (「10.10.4 IP アドレスの割り当て方法と DDNS サービス」 で解説している DDNS サービスを用いると変動型グローバル IP アドレスでも VPN Server の設置は可能ですが、業務環境での安定性を重視する用途には推奨されていません)。もしくは自社に「固定グローバル IP アドレス」があったとしても、VPN Server を日々運用・管理するノウハウを持っていないような中小企業の場合もあります。これらの企業は、ISP が提供する仮想 HUB ホスティングサービスに申し込み、自社内に設置した VPN Bridge から ISP 側に用意された仮想 HUB に常時「カスケード接続」しておくことによって、「10.4 一般的なリモートアクセス VPN の構築」 で解説したような「リモートアクセス VPN」サービスを、VPN Server を自社内で持たない形で社員に対して提供することが可能です。このような接続方法は以下の図のようになり、リモートアクセス VPN を利用しようとする遠隔地の社員は、ISP 側の VPN Server に設置されている仮想 HUB に接続します。すると、ISP 側の VPN Server の仮想 HUB を経由して、社内のネットワークに設置された VPN Bridge のローカルブリッジ接続を通り、社内 LAN にリモートアクセスすることが可能になります。, また、この仕組みを応用すれば、それぞれ固定型グローバル IP アドレスを保有していない 2 拠点間を、ISP が提供する仮想 HUB ホスティングサービスを経由して接続することができます。これは 「10.5 拠点間接続 VPN の構築 (ブリッジ接続を使用)」 で解説した「拠点間接続 VPN」と同様の方法ですが、自社内に VPN Server を設置することなく実現することができます。, 図10-9-4 ISP 型仮想 HUB ホスティングサービスを利用した拠点間接続 VPN, 大企業や ISP が、顧客に対して大規模な仮想 HUB ホスティングサービスを提供するにあたっては、特にソフトイーサ株式会社による特別な資格や許可は不要です。通常の VPN Server の製品ライセンスと、接続ライセンスを必要なだけ購入することにより、仮想 HUB ホスティングサービスをとても簡単に、短期間で構築することが可能です。, 大規模な仮想 HUB ホスティングサービスを構築するにあたっては、当然のことながら VPN Server 上で動作する仮想 HUB の数は非常に多くなり、またそれぞれの仮想 HUB に接続する VPN セッション (VPN Client または VPN Bridge) の数は、合計すると極めて多数になることが予想されます。, このような仮想 HUB ホスティングサービスを構築するためには、「10.8 大規模なリモートアクセス VPN サービスの構築」 と同様に「クラスタリング機能」を使用してください。クラスタリング機能を使用することにより、ダイナミック仮想 HUB を大量に作成しても全体のパフォーマンスは下がらず、また同時に大量の VPN 接続セッションが接続された場合でも、自動的にロードバランシングが行われ、各 VPN Server の負荷が調整されます。さらに、「フォールトトレランス機能」も自動的に働くため、稼働中の大量の台数の VPN Server マシンのうちの一部が、電源障害、ハードウェア交換、ソフトウェアアップデートおよびその他のメンテナンスのために停止した場合でも、その VPN Server に直前まで接続されていた VPN セッションはクラスタコントローラによって自動的に別の稼動している VPN Server にリダイレクトされます。このため、基本的に 24 時間 365 日無停止の大規模な仮想 HUB ホスティングサービスを構築することも可能です。, クラスタ内には 1 個以上の仮想 HUB を作成することができます。クラスタ環境での仮想 HUB には「スタティック仮想 HUB」と「ダイナミック仮想 HUB」の 2 種類があります。, 仮想 HUB ホスティングサービスの用途に最適な仮想 HUB は、「ダイナミック仮想 HUB」です(「3.9.8 ダイナミック仮想 HUB」 を参照)。, この例では、データセンター内に 5 台のサーバーコンピュータを設置し、これにより 5 台の VPN Server クラスタを構築します。すべてのサーバーには、固定のグローバル IP アドレスが割り当てられていることを仮定します。, なお、上記の例ではクラスタの台数は 5 台ですが、実際に運用を開始した後、各 VPN Server の負荷が予想以上に高くなった場合は、クラスタメンバサーバーの台数を増やすだけでクラスタ全体のスループットを向上させ、各 VPN Server の負荷を減らすことができます。, 複数台の VPN Server でクラスタを組む場合は、まず最初に 1 台目の VPN Server を「クラスタコントローラ」として設定します。用意した複数台の VPN Server 用のサーバーコンピュータに性能の違いがある場合は、最もメモリ容量が大きく、ハードウェア的に動作が安定したものをクラスタコントローラにすることをお勧めします。, VPN Server をクラスタコントローラにする方法については、「3.9.2 クラスタコントローラ」 を参照してください。, 2 台目以降の VPN Server は、1 台目のクラスタコントローラに対して接続する「クラスタメンバサーバー」として設定します。VPN Server をクラスタメンバサーバーにする方法については、「3.9.3 クラスタメンバサーバー」 を参照してください。, 運営している仮想 HUB ホスティングサービスにおいて、新しい仮想 HUB を作成する場合は、「ダイナミック仮想 HUB」として仮想 HUB を作成してください。たとえば、企業で新しい仮想 HUB の作成が必要になった場合や、ISP でサービスに新しい顧客が申し込んだ場合などは、新しい仮想 HUB を作成します。, 新しい仮想 HUB を作成したら、その仮想 HUB の管理権限を実際に仮想 HUB を管理するユーザーに対して委譲します。企業の場合は、仮想 HUB の作成を IT 部門に対して申請した担当者に対して権限を委譲することになります。ISP の場合は、新しくサービスを申し込んだ顧客に対して権限を委譲することになります。, 「権限の委譲」とは、仮想 HUB の管理パスワードをユーザーに対して通知する、あるいはユーザーが最初の登録時に希望する初期パスワードを仮想 HUB の管理パスワードとして登録するということです。仮想 HUB の権限委譲に関しての詳細は、「3.3.4 管理権限」 を参照してください。, これにより、権限を委譲されたユーザーはその管理パスワードを使用してクラスタコントローラに自ら「VPN サーバー管理ツール」や「vpncmd」で接続することによって、その仮想 HUB を自由に管理することができるようになります。その仮想 HUB に新しいユーザーやグループを追加したり、アクセスリストやログの保存方法を変更したりするなどといった、仮想 HUB 管理者に許可されているすべての操作が可能です。なお、この操作内容のうち一部を禁止することも可能です。詳しくは 「10.9.13 仮想 HUB 管理オプションの設定による管理権限の限定」 を参照してください。, 一度クラスタ環境を構築した後は、クラスタ内のクラスタメンバサーバーに対して直接管理接続を行い管理をする必要は基本的にはありません。ログファイルのダウンロード、ログ保存設定の書き込み、現在接続されているセッション一覧の表示、ユーザーの追加 / 削除 / 編集、使用する外部認証サーバーの設定、信頼する証明書の設定などの、ほぼすべての管理設定はクラスタコントローラに対してのみ行うことで、自動的にクラスタコントローラが各 VPN Server に対して設定の更新を通知し、クラスタ全体の状態は常に整合性が保たれた状態になります。, 特に、各仮想 HUB の管理者はクラスタコントローラに対してのみ管理接続を行うことができます。クラスタ内のクラスタコントローラ以外の各クラスタメンバサーバーに対して、直接管理接続を行うことはできませんのでご注意ください。, 特に ISP などでは、仮想 HUB ホスティングサービスを運営するにあたって、たとえばオンラインサインアップ用のフォームで新しいユーザーが契約した際に、自動的にそのユーザーのための仮想 HUB を作成することが必要な場合があります。これにより、ISP の事務における、新しいダイナミック仮想 HUB の作成作業を自動化することができます。, その他、ユーザーが退会したら、自動的に仮想 HUB をクラスタ上から削除したり、ユーザーが一定期間利用料金の支払いを怠っている場合は、その仮想 HUB を強制的にオフラインにするような、ISP のシステム側と連携したオートメーション管理システムを構築することができれば大変便利です。, このような目的のシステム開発には、「SoftEther VPN コマンドライン管理インターフェイス (vpncmd)」を使用することができます。 「vpncmd」は、cgi や ASP、ASP.NET などのスクリプトやコンパイルされたプログラムなどから、コマンドライン引数を付けてバックグラウンドで呼び出すことができ、また呼び出し結果を、戻り値に格納されたエラーコードや出力された結果ファイルによって取得することができます。, vpncmd については、「第6章 コマンドライン管理ユーティリティマニュアル」 を参照してください。ISP は仮想 HUB ホスティングサービスを提供するために vpncmd を自社の自動化されたシステムから呼び出すことによって VPN Server や仮想 HUB の制御を高度に自動化することが可能です。, VPN Server 全体の管理権限を使用して VPN Server に接続すると、その管理権限を持った管理セッションは、すべての仮想 HUB を管理したり、各仮想 HUB の通信量を取得したりすることができます。特に ISP では、ユーザー (仮想 HUB) ごとの課金を通信量によって行う必要がある場合もあります。このような場合は、VPN Server および各仮想 HUB が自動的に作成し管理している統計情報を取得することによって、必要なデータを収集することができます。また、クラスタコントローラに生成される vpn_server.config コンフィグレーションファイルの内部にもこれらの情報が構造化されて記録されていますので、このファイルを必要な際に読み取る方法によっても各ユーザーの通信量などを測定し課金することが可能です。なお、VPN Server および各仮想 HUB が自動的に作成し管理している統計情報に関しては 「3.3.10 統計情報の管理」 を参照してください。また、簡単なプログラムを作成して、これらの処理・記録・課金計算などを自動化することも可能です。, VPN Server 全体の管理権限を持っている管理者 (つまり ISP や企業の IT 部門の管理者) は、管理権限を委譲した各仮想 HUB の管理者 (つまり顧客など) が行うことができる管理作業などの一部を、制限することが可能になっています。, この機能は「仮想 HUB 管理オプション」と呼ばれ、VPN Server の標準機能として搭載されています。設定することができる項目の一覧など、詳しくは 「3.5.12 仮想 HUB 管理オプション」 を参照してください。, この仮想 HUB 管理オプションを、特定の仮想 HUB に対して設定することによって、たとえば仮想 HUB に設定されている最大同時接続セッション数の値にかかわらず、その仮想 HUB に対して同時に接続することができる VPN セッション数の最大値を制限することができます。また、仮想 HUB に対して登録することができるユーザーやグループ、アクセスリストなどの数の最大値を設定することも可能です。これらの機能によって、特に ISP は、顧客に対していくつかの料金プランを提示し、顧客が選択した料金プランに応じたオプションサービスとして、同時に接続することができるユーザー数や最大の通信速度、アクセスリストなどの付加機能を使用可能または 使用不可にするといった「仮想 HUB ホスティングサービス」におけるビジネスモデルを使用することができます。, なお、ここでは大規模な仮想 HUB ホスティングサービスを構築するために VPN Server のクラスタを構築する方法を説明していますが、小規模な仮想 HUB ホスティングサービスを構築する場合 (目安としては、仮想 HUB の数が合計 100 個以下程度、同時接続セッション数が 200 セッション以下程度) の場合は特にクラスタリング機能を使用する必要がない場合もあります。また、最初はクラスタリング機能を使用せずに仮想 HUB ホスティングサービスを構築しておき、後に同時接続セッション数や仮想 HUB 数が増えてきて 1 台の VPN Server では負荷が問題となってきた場合は、後からクラスタリング機能を使用し VPN Server の台数を増やすことも可能です。. ローカルブリッジの設定」でブリッジ接続するEthernetデバイスを選択し「閉じる」を押下する ※有線LANポートが1個しかなければ一つしか選べないはずです。複数ある場合は、コマンドプロンプトで". 3.仮想レイヤ3スイッチ IPアドレス:192.168.2.254 SoftEther VPNによるVPN環境構築(15) SoftEther VPN ServerのIPv6アドレスの問題 SoftEther VPNによるVPN環境構築(16) モバイル回線のIPv6対応の確認 SoftEther VPNによるVPN環境構築(17) v6プラス対策としてのOpenVPN接続(iOS編) 主にパソコン、Raspberry Pi・電子工作、ネットワーク、プログラミング、オーディオについて興味があり、(趣味の範囲で)日々実験に勤しんでおります。, SoftEther VPNで自宅にVPN環境を構築しました(Windows 10編), SoftEtherVPNでWindowsファイル共有(samba)が遅いときの対処方法, ダウンロードするソフトウェアを選択:SoftEther VPN(Freeware), 「接続先設定名」が「localhost(このサーバー)」になっている接続先を選択して「接続」を押下する, 「SoftEther VPN Server / Bridge 簡易セットアップ」が開くので「リモートアクセス VPN サーバー」にチェックを入れて「次へ」を押下する, 「簡易セットアップ - 仮想HUB名の決定」が開くので「仮想HUB名」に適当な名前(例:MyVPN)を入れて「OK」を押下する, 「IPsec / L2TP / EtherIP / L2TPv3 サーバー機能の設定」が開くので、「L2TPサーバー機能を有効にする(L2TP over IPsec)」にチェックを入れ、「IPsec事前共有鍵」に9文字以下の適当な文字列を入れて「OK」を押下する, 「VPN Azureサービスの設定」が開くので、「VPN Azureを無効にする」を選んで「OK」を押下する, 「ユーザーの新規作成」が開くので、「ユーザー名」に適当な名前を入れ、「パスワード認証」の「パスワード」と「パスワードの確認入力」に同じ文字列を入れて「OK」を押下する, 「簡易セットアップの実行」が開くので「3. Copyright © 2018 WebCli All Rights Reserved. 外出先から社内のネットワークに安全にアクセスするためにはVPNを構築する必要がありますが、VPNの構築は非常に手間がかかります。そこでおすすめしたいのがSoftEther VPNです。SoftEther VPNはインストーラ形式で簡単にVPN環境を構築することができるオープンソースのソフトウェアです。, まず、SoftEther VPNサーバーのインストールおよび設定を行いましょう。(この作業は接続先のサーバーで行ってください。)SoftEther VPNのサイトより「ダウンロード」をクリックし、その中にあるSoftEther VPNのダウンロードをクリックしましょう。, 以下の画面が表示されますので、ダウンロードするソフトウェアを「SoftEther VPN(Freeware)」、コンポーネントを「SoftEther VPNClient」にします。また、プラットフォームとCPUはお使いのOSにあわせて選択してください。下部に「SoftEther VPN Client」のリンクが表示されますので、クリックしてダウンロードします。, インストーラがダウンロードされますので実行します。はじめに以下の画面が表示されます。「次へ」をクリックします。, インストールするソフトウェアを選択します。「SoftEther VPN Server」を選択して「次へ」をクリックします。, 使用許諾契約書が表示されます。問題なければ「同意する」を選択して「次へ」をクリックします。, 続けて重要事項説明書というテキストが表示されます。内容を確認して問題なければ「次へ」をクリックします。, インストールが実行されます。しばらく時間がかかった後、以下の画面が出たら完了です。「完了」をクリックします。, 初めて接続した場合のみ、管理者パスワードの設定画面が表示されますので、パスワードを入力します。ここで設定したパスワードは後で忘れないようにしましょう。「OK」ボタンをクリックします。, SoftEther VPN Serverのセットアップウィザードが表示されます。SoftEther VPN Serverはブリッジ(中継)サーバーを挟んで接続することもできますが、今回は1番シンプルなサーバーとクライアントで直接接続する「リモートアクセスVPNサーバー」で接続を行います。こちらを選択して「次へ」をクリックします。, 既定の設定を上書きされる旨の警告ダイアログが表示されますが、問題ありませんのでそのまま「はい」をクリックします。, 仮想HUBの名前を入力するダイアログが表示されます。任意の名前を入力して「OK」をクリックします。, ダイナミックDNSの設定画面が表示されます。ダイナミックDNSとはSoftEther VPN 独自の機能で、サーバーIPアドレスを使わずにここに表示されている「DNSホスト名」を使って接続ができます。今回は既定の設定のまま「閉じる」をクリックします。, 続けて、IPsec/L2TP/EtherIP/L2TPv3の設定画面が表示されます。SoftEther VPN ではこれらのプロトコルに対応していますので、チェックをいれることでWindows標準のVPNソフトウェアやスマホでも接続可能となりますが、今回はこちらを使わずSoftEther VPNの独自プロトコルで接続しますので、チェックを入れずに「OK」をクリックします。, 続けて、VPN Azureの設定画面が表示されます。VPN AzureとはSoftEther VPNの開発元であるソフトイーサ株式会社が無料で行っているクラウドVPNサービスで、このサービスを利用することでファイアウォールやNATのポートを開放しなくても接続できる等のメリットがあります。今回は使いませんので、「VPN Azureを無効にする」を選択して、「次へ」をクリックしてください。, 簡易セットアップの実行画面が表示されます。この中にある「ユーザーを作成する」をクリックします。, VPNに接続するユーザーの作成画面が表示されます。最低限、赤枠のユーザー名、パスワードを入力することで作成できます。入力後、「OK」ボタンをクリックします。, ユーザー一覧が表示されます。さらにユーザーを追加したい場合は「新規作成」をクリックします。この方法でVPN接続させたいユーザーの数だけユーザーを作成しましょう。, 続けてSoftEtherVPNクライアントの設定を行いましょう。(この作業はクライアント側で行ってください。)まずはインストールをダウンロードします。サーバーと同様にSoftEther VPNサイトのの「ダウンロード」よりダウンロードします。ダウンロードするソフトウェアを「SoftEther VPN(Freeware)」、コンポーネントを「SoftEther VPN Client」にします。プラットフォームとCPUはお使いのOSにあわせて選択してください。下部に「SoftEther VPN Client」のリンクが表示されますので、クリックしてダウンロードします。, インストーラがダウンロードされますので実行しましょう。はじめに以下の画面が表示されます。「次へ」をクリックします。, インストールするソフトウェアを選択します。「SoftEther VPN Client」を選択して「次へ」をクリックします。, 使用許諾契約書が表示されます。(内容はサーバーと同じです。)「同意する」を選択して「次へ」をクリックします。, 続けて重要事項説明書というテキストが表示されます。(内容はサーバーと同じです。)「次へ」をクリックします。, SoftEther VPN クライアントが立ち上がります。「新しい接続先の作成」をクリックします。, 初回作成時は仮想LANカードを作成する旨のダイアログが表示されます。「はい」をクリックします。, 仮想LANカードの名前を入力します。任意の名前を入力して「OK」ボタンをクリックします。, 下部の欄に仮想LANカードが追加されました。再度「新しい接続先の作成」をクリックします。, 接続の設定を行います。最低限入力が必要な項目は赤枠の箇所です。ホスト名にはダイナミックDNS機能で設定したDNSホスト名またはサーバーのIPアドレスを入力してください。ポート名は443のままで問題ありません。仮想HUB名にはサーバーの設定時に作成した仮想HUB名を入力します。ユーザー認証欄もサーバー側で作成したユーザー名およびパスワードを入力します。入力後、「OK]をクリックします。, これでVPNサーバーへの接続が行われます。「新しい接続」という行が表示され、「状態」列が「接続完了」となればVPN接続は成功です。もし接続できない場合はユーザー名、パスワードに誤りがないか、ホスト名に入れたIPアドレスに誤りがないか、また、クライアント端末からのアクセスに対して、ポート443を開けているかについて確認してください。, 接続後、「新しい接続の作成」をダブルクリックすると接続のポート番号や通信速度などが確認できます。, 以上がSoftEther VPNの使い方でした。今回は最低限の設定方法をご説明しましたが、SoftEther VPNではブリッジ(中継)サーバーを構築することや証明書を作成しての接続などよりセキュリティを高めることが可能です。, SoftEther VPNはオープンソースソフトウェアのため、完全無料でお使いいただけます。, 同様に無料で使えるVPNソフトとしてOpenVPNがありますが、OpenVPNはコマンドラインベースとなり、構築に時間がかかります。SoftEther VPNはインストーラおよびウィザードで簡単に導入することができます。また、SoftEther VPNはAES 256ビットおよびRSA 4096ビットで通信が暗号化されており、セキュリティも高いものとなっています。これから新規のVPNを構築するのであれば、ぜひSoftEther VPNをおすすめします。, URL:https://ja.softether.org/ 運営会社:ソフトイーサ株式会社, WebCliのTwitterをフォローすると新着アプリの情報をツイートですぐに受け取ることができます。. 価格. 4.DHCPサーバー 開始IPアドレス:192.168.2.10 10.仮想HUB パスワード:自動設定 コメントはサイト管理者が承認するまで表示されませんので御了承願います。This site does not accept comments from outside Japan. 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